【野球】2年ぶりの神宮!明大に敗れ、44年ぶり勝利とはならず

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◇第47回明治神宮大会準々決勝対明大◇11月13日◇明治神宮野球場◇

明 大 103 000 000 =4
関 大 000 000 100 =1

(明)柳、齊藤、星―牛島
(関)吉川、阪本大、山本―久米

44年ぶりの聖地での白星とはならなかった。しかし試合終了後、関大の学歌が流れると、神宮の多くの観客が立ち上がり、熱い戦いの余韻に浸った。

2年ぶり5度目の出場となった神宮大会。初戦は優勝候補筆頭の明大(東京六大学連盟代表)と激突した。

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先発は吉川。初回は2死までテンポよく打ち取る。だが、3番・佐野、4番・牛島の連続二塁打で1点を先制された。三回には先頭の9番・渡辺に中前打を許す。2死までこぎつけるが、打席には再び佐野。フルカウントまで持ち込むも、9球目のシンカーを捉えられ、右翼席中段に突き刺さる2点本塁打を浴びた。さらに失策から走者を背負い、5番・川口の右越二塁打でこの回3点を追加される。吉川は3回4失点で降板となった。

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四回からは阪本大がマウンドに上がった。小さな体ながらも力強い投球を見せ、神宮で躍動する。相手を寄せ付けない投球で、4回を投げて許した安打はたったの2本。無失点で味方の反撃を待つ。

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七回、1死からここまで好投の阪本大のところで代打が送られる。打席に入ったのは西田。秋季リーグでは安打0に終わっていた。しかし、この大舞台で初球を思い切り振り抜き、左翼線二塁打でチャンスをつくる。続く多田は一ゴロに倒れ2死。代打・松島がコールされた。松島は「狙っていた」と言う通りに、外角に来たスライダーを左中間に落とす。これが適時二塁打となり、西田の代走で入っていた中島が本塁生還。明大からついに1点をもぎ取った。

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阪本大の後を受けたのは山本だ。八回は三者凡退。九回には2死一、三塁のピンチを招くも、投ゴロに仕留め、0に抑える。

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九回裏、先頭の松山が中前安打で出塁する。その後2死となってしまうが、多田が四球、松島が死球で出塁し満塁となる。チャンスで打席には古川。フルカウントまで粘った6球目、放った打球は二ゴロとなり古川は天を仰いだ。1-4で敗退。2年前のリベンジとはならなかった。しかし、強敵・明大相手に熱戦。また、明大を圧倒する応援は球場全体を飲み込んだ。

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今年のチームスローガン『渋男』。このスローガンは4年生が考えた。「決して気を抜くことなく、大きな背中で後輩たちを引っ張る」という意味をこめられたもの。その背中を見てきた下級生も全国の舞台で底力を見せた。「今までで1番チームのまとまりを感じた。良い経験になったから、(後輩たちには)次につなげてもらえたら」(松山主将)。全国制覇の夢を後輩に託し、渋男たちの挑戦は幕を閉じた。【文:新潟瑞葵/写真:吉見元太、嶋健太朗、谷 風花】

▼早瀬監督
「前半で競り合いに持ち込めたらチャンスがあると思っていた。(外野手が)打球を見失う不運なことがありながら、結局2ランが痛かったかな。後半だけを見れば押していた。春が終わってオープン戦からチームに『後半で勝つ』と言ってきて、今日もそれが形になっていた。その点は非常によくやってくれた。(適時打の松島について)思い切りのいい選手。よく振れるので、詰まっても安打にしてくれたりする。長打も期待でき、思い切りの良さに賭けた。(狙い通りの結果となり)うれしかった。(吉川について)落ちるボールが通用すると思った。ただ、本塁打の場面は四球でもいい状況で甘く入ってしまった。阪本大が抑えてくれれば、またチャンスがあるかなと。持ち味を出してくれた。山本も強気で思い切り良く投げてくれた。後半のような戦い方をすれば戦える気はしたが、まだまだうちのほうがもうひとつ力が足りないかなと感じた。それだけに先制して慌てさせるような展開に持っていきたかった。最後は2死満塁まで持ち込んで、古川の一打に期待するところまで持っていけた。後半だけ見れば勝っているわけですから、選手たちがこれまでやってきた力だと思う」

▼松山主将
「力の差があった。チャンス1本なかなか出せず、スタンドの期待に応えられなくて悔しい。全国の経験の差だと感じた。神宮が初めてのメンバーが多かったので、最初は浮ついていてそれが失点につながった。相手はほぼ隙を見せることなかったし、ドラフト1、2位の投手がいても気持ちは負けていないつもりだったけど、最初の入りで浮ついていたのが全て。最初の守備で違う雰囲気で、どこか落ち着いていなかった。後半は自分たちの野球ができたと思うが。吉川も頑張ってくれたけど、全国経験が少なかったのが響いた。柳はカットボールが良かった。ビデオなどを見て対策はしていたが、低めを振ってしまった。でも、ずっと『後半勝負』と言ってきたように、集中は切れなかった。4点入れられても誰一人諦めていなかった。点は入らなかったけど、最後満塁まで粘れたのが大きい。(最後の打席での安打について)九回は気持ちで打った。自分が出たら、代走に杉森と決まっていた。絶対に出ようと思ったから、出られて良かった。(これまでの野球人生)苦しいことしかなかった。安打で終われて、野球の神様が少しでも微笑んでくれたのかなと思った。早瀬監督になって、1、2年生が使われるようになったし、自分は3年生で初めてリーグ戦に出られたけど、監督が引き上げてくれた。チームもすごく変わった。2年前の神宮はスタンドで見ているだけで悔しい思いをしていた。ずっと目指していた舞台だった。良い経験になった。高校でも全国の経験はなかったから、大学でできて良かった。今までで1番チームのまとまりを感じた。やってきた中ですごく良かったから、(後輩たちには)次につなげてもらえたら」

▼吉川
「先発に決まったのは昨日。いつでも行ける準備はしていたので、やってやろうと。相手は明大だからといって気持ちで負けずに、自分の投球ができれば絶対に抑えられると思っていた。(投げ合った柳について)今日はあまり調子は良くなかったと思う。いい時の柳は真っすぐで空振りもファウルも取れて、決め球に真っすぐも変化球も使える。いろいろ引き出しのある投手。ヒットを打たれてもなんだかんだ0に抑えて、僕はヒット1本で2点を取られて、その辺で差が出た。大学野球は一つ区切りがついたので、次は社会人で2年後にプロにいけるように頑張りたい。真っすぐの質もスピードもまだまだなので、上の世界で全然通用しないと思う。まずは打者に対して全球真っすぐで抑えられるような威力をつけたい」

▼山本
「先発でないことはわかっていたので、後半絶対行くと思っていた。内容は納得していないので、全国に戻ってきてもう一度投げたい。真っすぐで空振り取れたのは明治に通用したと思う。向こうのピッチャーはピンチでギアが一段上がった。決め球がないので、来年の春までに決め球を作りたい。気持ちで押していく真っすぐが投げられた。真っすぐダメだとダメなので、全国で試したかった。真っすぐのアベレージを上げたい。常時146、7出るように伸ばしたい。応援は明治もすごかったけど、関大もすごかった。応援の力を感じられる秋だった。1年生からAチームに入って、今の4年生、特に投手陣の人に優しくしてもらった。ここで終わるのは寂しい気持ちもある」

▼松島
「何が何でもかえす気持ちで打席に入った。打ったのは外角のスライダー。左中間に狙えとコーチに言われていた。前の球も同じ球が来て真っすぐの見逃し方をしていたのでスライダーが来ると思った。明治とは力の差を感じた。特に守備面で、球際であったりすべてにおいて違った。ピッチャーも違いを感じた。変化球のキレがすごかった。ドラフトにかかるピッチャーとやれて上を目指さないといけないなと思った。用意をしていたわけではなく、急に出番が来た。この環境でやれて成長できる場だと思った。六大学は強いとわかっていた。自分たちのできることをすべて出す、スタンドも含め全員で戦おうと思って入った。自信になる一打だった。4年生は尊敬できる人が多い。1年生からメンバーに入ってやれたのは感謝の気持ち。戻ってこられるようにバッティングを頑張りたい」