【アメリカンフットボール】遠かった残り1ヤード、金星を逃す。この悔しさは最終戦に。

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◇2016関西学生リーグ戦第6節対立命大◇11月5日◇ヤンマースタジアム長居◇

得 点 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
関 大  0  0  6  0   6
立命大  7  3  0  0 10

立命大 1Q-2:02 #5森本 16yds RUN(K-G #8栃尾)
立命大 2Q-12:00 #8栃尾 34yds FG
関 大 3Q-11:26 #3地村 5yds RUN(K-NG #31三輪)

前節、関学大に大敗を喫した関大。次なる相手は前年度覇者の立命大だ。難しい試合になることが予想されるが選手たちは勝利を目指し、試合に臨んだ。

 

 

第1Q、関大のキックオフで立命大の攻撃となる。注意していた相手RB西村にランを許すと、簡単に1stダウンを更新させてしまう。「立ち回りは少しやられた」と関大ディフェンスが安定しない間にパス、ランを許してしまい開始約2分でタッチダウン(TD)を与えてしまう。反撃したい関大はRB地村のラン、QB大内のパスからチャンスを伺うが、相手ディフェンスがよく、1stダウンを更新できずに1Qが終わる。

 

 

第2Qでは、DF陣が奮闘する。最初の立命大の攻撃でボールをファンブル。それを狙っていたDL高谷がすかさずタックルし、大きくロスを奪った。DL阿島もナイスタックルで攻撃を食い止める。他にも関大がパントし、相手がキャッチしたところをDB小阪田がタックル。相手がファンブル、転がったボールをDL濱野がしっかりキャッチし、攻撃権を再び保持する。オフェンスがなかなか活路を見いだせない中で奮闘し、オフェンス陣の活躍を待つ。しかし、立命大にフィールドゴール(FG)を決められ、さらに点差が開いた。

関大の攻撃から始まった後半、オフェンス陣が躍動する。最初のプレー、大内がロングパス。これをWR三木がしっかりキャッチし、前半苦しんだのが噓のようにあっさりと1stダウンを更新した。続くプレーでも大内がパスを選択、TE米田がキャッチ。続けて1stダウンを更新し、TDまで残り9ydsとする。しかし、ここから相手の堅い守備を破ることができず、FGを選択。地村が蹴ったボールはわずかに枠を外れ得点に結びつかない。続くチャンスは第3Q残り2分のシーン。大内がランでチャンスを作ると、続くプレーでスペシャルプレーが決まった。大内が受けたボールをRB畑中へ。バックパスで再び大内へ戻し、三木へパスを投げる。三木がキャッチし、残り10ydsとする。最後は地村がランで駆け抜け、待望のタッチダウン。キックは失敗するも4点差に迫った。続くキックオフはオンサイドキックを選択。混戦の中でRB松下がキャッチし、再び関大の攻撃に。しかし、得点には結びつけられず、勝負は第4Qに委ねられた。残り7分を切ったところからの関大の攻撃。大内がロングパスを投げる。走りこんだWR中村が相手と競り合いながらキャッチし、TD残り7ydsに侵入に成功した。会場が押せ押せムードになる中、畑中、大内がランを試みるもTDは奪えず、4thダウンでギャンブルを選択。地村がランで狙うもあと1yd届かず、TDとはならない。試合は立命大のニーダウンで幕を閉じた。

 

 

あと1歩のところまで迫った関大だったが、金星を挙げることはできず、悔しすぎる敗戦となった。選手たちは涙を流し、悔しさをあらわにしたが、攻守で魅せた、ガッツあふれる素晴らしいプレーは観客を魅了したに違いない。次節、最終戦となる京大戦(11月20日)で必ず勝利を挙げ、笑顔でリーグを終える。【文:大島涼太郎・谷風花/写真:笠井奈緒】

▼板井監督
「前節からとくに大きな修正はなかった。ロースコアに持ち込んでいくつもりだった。そこは上手くいったが、オフェンスの詰めが甘い。オフェンス力で負けた。最初はあまり良くなかった。ゲイン戦に置きすぎていたから、後半は普通にやろうといっていた。TD2本目のチャンスがあったが、そこで取らないと。1年間の自分たちの準備が甘かった。主将のTDでチームも盛り上がっていただけに、もったいない。関大は関学、立命に比べたら劣っている。勝てないということは同じレベルしか練習できていないということ。選手それぞれが考えて、練習しないといけない。体力、フィジカルは負けていないと思う。使い方と準備の差。TDは1本も0本も関係ない。3本取らないと。全体的には選 手よりコーチの問題の方が大きい。学生の頑張りが勝ちにつながるようにしたい。実際日本一へのチャンスはなくなったが、日本一のゲームができるように最終節は頑張りたい」

▼地村主将
「悔しい。本当にみんな頑張ってくれたが、僕の力不足で勝てずに終わって本当に悔しい。勝つか負けるかはやらないと分からない。自分たちができることを泥臭く、最後までフットボールすることを心がけたことがこういう結果につながったと思う。ミスは忘れて自分たちができる思いっきりいいプレーを、お客さんに勇気を与えられるプレーをしようと話した。僕のこの1年間の取り組みが甘かったなと自分自身に後悔しか残らないプレーだった。リーグはまだ終わっていないので、これから2週間4回生の取り組みが5年後、10年後のKAISERSのいい文化として残るように必死にもがいてやりたい」

▼高谷副将
「めちゃくちゃ悔しい。関学戦ではあんまり止められなかったところを要所要所でしっかり止められた。相手のキーマンのRB32番をしっかり止めることだけを考えてやってきたので、ランをしっかり止められたことは本当に良かったと思う。立ち回りは少しやられたが、そこから粘って相手の思うようにさせずにしっかり止められたことがいい収穫だった。サイドラインでは常に今日は勝つぞと周りを鼓舞しながら本当に勝つ気でやっていた。京大戦は僕ら最後の試合になるが最後まで僕たち4回生は後輩にしっかりとした背中を見せられるようにプレーしたいと思う」

▼QB大内
「今までの試合も自分以外が良かった。自分が原因で内容が悪かった。今日はオフェンスが出られて、いつも通り、練習通りのプレーができた。ようやく崖っぷちに立たされて追い込まれてから自分のプレーができるようになった。関学戦、試合が終わって選手間で話し合った。強い相手にロングパスは通らないから、短いパスでつなげられるように。研究もしたし、コーチと選手も距離縮んだ。意見を出し合うことができるようになった。長いパスじゃなくて、しつこいドライブを狙った。2本目のTDのチャンスがあったが、正直自分が抜くこともできた。ただ、キャプテンにボールを渡す、信じて託した結果。自分がという気持ちよりも、託してダメだったほうがいいと考えた。(TDについて) あのドライブは一人一人の個性が生かされた。チームやオフェンスの一体感もあった。(最終節に向けて)今日はディフェンスが良くて、助けてもらっていた。でも、まだ決められるパスもあるし、まだ走れる。オフェンスがもっと機能したらおもしろい。オフェンスは自分たち3年が多いから、最後に良い形で4年生を勝たせられるようにがんばりたい」