【サッカー】[ULTRAS]関西優勝!胸を張って全国の舞台へ

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◇Iリーグ2016【関西】年間総合優勝チーム決定戦決勝対関学大B2◇11月3日◇関西学院大学西宮上ヶ原キャンパス第4フィールド◇

【前  半】関大ULTRAS 1-0 関学大B2
【後  半】関大ULTRAS 0-1 関学大B2
【延長前半】関大ULTRAS 0-0 関学大B2
【延長後半】関大ULTRAS 0-0 関学大B2
【P  K】関大ULTRAS 5-4 関学大B2
【試合終了】関大ULTRAS 1-1 関学大B2(PK 5—4)

 

関関戦再び、関大のトップチームが関学大を制してからはや1週間。今度は、Iリーグ関西優勝をかけて関大ULTRASが関学大B2と激突する。すでに全国出場権を獲得しているが、関西優勝を決め全国に向け弾みをつけたい。

 

 

試合開始早々に関大が動きだす。前半5分、MF牧野が中盤から得意のドリブルで一気に駆け上がった。だが、相手DFが2人がかりで牧野を止めにかかり、そのままシュートするが、枠外へとそれる。その2分後、FW村中が、混戦しているゴール前で蹴り入れようとするも、クリアされ先制点とはいかない。15分が経ったころ、チャンスは突然やってきた。相手GKが取り損ねたこぼれ球をMF山本宗が押し込み、先制。価値ある1点を決めた。21分には、MF宝本がロングシュートを放つが、これはバーの上。34分ごろからは、関学大にも勢いがつき始め危ない場面も見られたが、ここはGK田代の判断力とスピードで失点を許さない。その後もチャンスはあったものの追加点は奪えず、前半終了。1点リードで後半へ折り返す。

 

 

後半、「相手の時間帯が増えた」と山本宗が振り返るように、1点を追う関学大が試合のペースを握る。8分、相手にフリーキックを奪われると直接シュートされ失点。試合は振り出しに戻り、これ以上の失点は許されない状況となった。11分には、MF俵が右サイドから牧野にパスし、牧野がペナルティエリア内から豪快にシュートを放つ。だが、これはゴール右上に流れ2得点目にはつながらない。関大は流れを変えるべく、16分でMF浜田、28分でFW宮村と、攻めに強い2人を投入。浜田、宮村を中心に積極的にプレスをかけ、得点の機会を狙う。30分、宮村がゴール右から枠を狙うが、角度が厳しく相手DFもボールを奪いに走る。決定機にできず、時間にも徐々に余裕がなくなってきた。その後、相手に2度もフリーキックのチャンスを与えてしまう。どちらもゴールポスト直撃で失点は免れたが、緊迫したシーンが続いた。最後の1秒まで走り続けるも、90分で勝負つかず。延長戦へ突入する。

 

 

延長は、前半後半各10分で行う。それでも勝敗がつかない場合は、各チーム5人によるペナルティキックにより勝敗を決める。延長からはFW長谷川、MF田川がフィールドへ。心強い4年生2人を加え、粘り強いプレーを見せる。「とにかく失点しないようにした」と、橋本が話すように、堅いディフェンスで守り抜いた。延長後半8分、長谷川がクリアで上がったボールを蹴り入れるも、相手DFに阻まれ得点できない、20分を使い果たしPK戦へともつれ込んだ。

 

 

PKは、関学大からのスタートだった。1人目を止めることができなかったが、関大の先陣を切った長谷川が冷静に枠をとらえ、調子をつける。2人目も決められるが、FW田上がしっかり蹴り込み奪いかえす。3人目で田代が相手のシュートに飛び込み、ファインセーブ。ここで関大がゴールすると関西優勝へ大きく一歩近づく。蹴るのは宮村、真剣な眼差しでゴールを見つめ大きくシュートを決めた。関学大の残り2人のシュートは決まり、4人目の田川もゴール。勝敗は5人目、ゲームキャプテンの橋本に託された。「自分が決めれば勝ちという場面を田代が作ってくれたので、自信持って蹴るだけだった」(橋本)。力強い一撃を相手GKは止められず、ボールはゴールネットに吸い込まれる。ネットを揺らすと同時に赤色の戦士たちが駆け寄り抱き合った。関西優勝を成し遂げたのだ。

 

 

結果、PK1本差で勝利をもぎ取った。強い風と寒さに耐えながら、また、応援歌を歌っての応援をすることもできない状況の中でPK戦まで全員で戦い、祈り、繋がった思い。これこそ『全員サッカーで日本一』を目指す関大サッカー部だ。「ここから試合に出ていないメンバーも1から競争して1番良い状態、1番良いメンバーで戦えたらいい」(橋本)。関大ULTRASが全国の舞台・仙台で躍動し、頂点に立つ日はそう遠くない。【文:西井奈帆/写真:水野 真】

 

 

▼古橋コーチ
「昨年から同じメンバーは何人かいた。まず関西を獲って一番で行こう。練習はいつも通り一生懸命やっていた。ただ、今日の試合内容を考えるとやるべきことはたくさんあるかと思う。気持ちの面でも決勝に乗り切れていない。そこは修正が必要になってくる。課題は全体的にある。自分たちのリズムへと持ち込むのが難しかった。粘り強さは向こうの方があった」

▼田川ULTRAS主将
「目指していたのは日本一。そのためには関西でも1番になれないといけない。第一段階として関西優勝を狙っていた。先制できたのはよかった。でも、その後のFKや何回かピンチもあった。それを粘り強さで乗り切れたのはよかった。出場したのは延長時間だったけど、その中で決めようと言われていた。そのつもりだったけどできなかった。それは申し訳ない。でも、PKもできて良かったと思う。全員で競争してレベルアップして仙台へといけるようにしたい」

▼橋本ゲームキャプテン
「今日の試合は、もう全国に行けることは決まっていたけど去年は決勝で負けていたのでしっかり勝って全国行こうと思ってたので勝ててよかった。相手の守備が、セットプレーでいくとゾーンで守ってくるというのはわかっていたら、前日もセットプレーの練習をしていた。前半でうまくゾーンの間に人が入っていけたので、点が取れた。後半、関学のフリーキックが相手のストロングポイントというのもわかっていたのでなるべくファールせずに行こうと言っていた。だけど、後半でファールを多くしてしまって相手にセットプレーを多く与えてしまった。延長で攻撃のチャンスはあったけど、とにかく失点しないようにした。PKでは、自分が決めれば勝ちという場面を田代が作ってくれたので、自信持って蹴るだけだった。自分自身初めての全国大会になるので、ここから試合に出ていないメンバーも1から競争して1番良い状態、1番良いメンバーで戦えたらいいと思う。全国では連戦になると思うけど、全員で戦いきって優勝したい」

▼GK田代
「去年も自分はULTRASだったけど、決勝で負けたのでその借りを返そうと思っていた。監督も去年と一緒で、リベンジしてやろうと思った。失点したシュートは取れたなというボールだった。でも、失点してからはすぐ切り替えた。その後も信頼していたディフェンスが前にいたので、ゴール前までボールを運ばれても焦ることはなくしっかり取ろうと思った。
(相手フリーキックでゴールポストに2回当たったシーンについて)ひやっとしたけど、外れるとわかっていた。PKは、PK練習でフィールドの人がこういうところを見たら大体わかるとかを教えてくれたので、それを信じてプレーした。試合に出れたのがずっとポジション争いをしていたキーパー2人ともが怪我していたからで、全国の時には2人とも復帰しているのでまたポジション争いもあるので、また切磋琢磨してやっていきたい」

▼山本宗
「今日勝ったら16連勝だったのでリズムに乗って行こうと思っていた。関西1位なって全国も1位なろうとみんな言っていた。(得点シーンに関して)ちょうどいいところにこぼれ球が落ちてきて、フリーだったので決めれた。後半は、関学が結構蹴ってきて僕らは1点リードしていたのでそんなに蹴るつもりはなかった。クロスも早く上げすぎたりして、相手の時間帯が増えた。もっと自分たちの時間帯でプレーしていたらきつくないサッカーができたかなと思う。全国では、1試合目勝てたらもう全国も取れると思うので、最初の試合を大事にしたい。今の気持ちを切らさずに勝っていきたい」