【野球】タイブレーク制し、2年ぶり5度目の神宮出場決定!

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◇第47回明治神宮大会関西地区代表決定戦対奈学大◇10月31日◇南港中央球場◇

関 大 000 020 010 4 =7
奈学大 000 012 000 2 =5
(延長十回、大会規定により1死満塁からのタイブレーク)

(関)山本、阪本大―久米
(奈)鈴木―松木

関大ナインはマウンドで再び歓喜の瞬間を味わった。リーグ制覇から1週間。春の全日本ベスト4だった奈学大を破って、2年ぶり5度目の神宮行きを決める。「みんなたくましくなった」と早瀬監督は笑顔で語った。

神宮出場に王手をかけ、ついに迎えた決勝。相手はくしくも2年前の同大会決勝戦で戦った奈学大だ。「絶対に今日決める」とチームの気持ちを一つにする。

先発は山本。気迫のこもった投球で、四回まで得点圏に走者を背負うことはなかった。均衡が破れたのは五回。2死二塁から、4番・安井が初球を振り抜き右越2点本塁打を放つ。主砲の一振りで待望の先制点を取った。

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しかしその裏、山本は安打と失策でピンチを招くと、犠飛を打たれ1点差。六回にも連打を浴びて逆転を許し、無念の降板。バトンを受け取った阪本大が後続を断ち、好救援で味方の援護を待つ。

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1点のビハインドで迎えた八回、先頭の土井が三塁打で好機をつくると、8番・久米の右犠飛で同点。そこから両者一歩も譲らず、延長へ突入した。

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延長は大会規定により1死満塁から打順選択制のタイブレークで行われた。関大は3番・古川から。「ずっとお前から行くと決めていた」という指揮官からの言葉が、古川を奮い立たせた。古川はここまで無安打。しかし、「初球からフルスイングしよう」。振り抜いた真っすぐは、左中間を破る2点適時二塁打。続く4番・安井も「真っすぐを狙っていた」と右中間に抜ける2点適時二塁打を放ち、4点を挙げた。

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10回裏、マウンドには好投を続ける阪本大。押し出し四球と中犠飛で2点を失うも、最後は遊ゴロに打ち取り試合終了。ナインはマウンドに集まり、喜びを噛みしめた。

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球場には逍遥歌が響き渡る。その後、ベンチ前では早瀬監督や松山主将の胴上げが行われた。

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2年ぶり神宮の舞台。第47回明治神宮大会、関大の初戦は11月12日13時30分から、明大(東京六大学連盟代表)と激突する。「相手は一番の優勝候補。勝って最高の神宮にしたい」(松山)。見据える先は全国制覇しかない。【文:新潟瑞葵/写真:吉見元太】

▼早瀬監督
「投手も野手もたくましくなった。春から比べたら天地の差。目に見えてたくましさが備わってきた。(おとといの試合で死球を受けた)安井も昨日の試合に出られるかどうかという状態だった。最後のシーズンなので出ようという強い気持ちで、本塁打も長打も打ってくれた。彼だけじゃなくてチーム全体のたくましさが実になったのではないか。(投手陣について)阪本大がこういう場面で期待に十分応えてくれた。神宮に行けばもっと状態が良くなるのでは。タイブレークの練習はしていない。頭の中にはあったので、古川からいくことは決めていた。タイブレークの前に『終わることのないくらい攻撃しよう』と話した。最後まで攻撃的にいけたと思う。(六回のチャンスで)私が久米にバントをさせずに打たせて凡退して、一回途切れかけたところをみんなのたくましさでカバーしてくれた。(おととしの明治神宮大会は)勝てば明大とやれるところだった。今回初戦で明大とやれるのは本当にありがたい。やりがいのある相手」

▼松山主将
「ほんまに良かった。素直にうれしい。初戦の相手が明大という一番の優勝候補。勝って最高の神宮にしたい。奈学大は春の全国ベスト4で大一番は強いだろうとは思っていたけど、今の関大の勢いは関西のチームには止められないものがあると思っている。関西で一番強いという自信はみんなが持っていると思う。全国ベスト4という肩書に気持ちで負けなかったことが勝利につながった。安井も調子を上げて来てくれたし、本当に頼もしい4番。昔は自分が打たないと勝てないと思って、苦しい時期もあった。今は僕が打てなくても他のメンバーが打ってくれると思って試合に臨めているので、僕自身も楽になった。最後はベンチから見ていてはらはらしたけど、(阪本)大樹を信じていた。(明治神宮大会に向けて)寒いと思うので、その辺の対策を。気持ちの面では今の熱い感じを冷まさないように、鼓舞して今の流れで行きたい」

▼安井
「(五回の本塁打は)初球から振っていこうと思っていた。春リーグで1本、秋リーグで1本打っている。いいところで出た。(十回の適時打は)真っすぐを狙っていた。前の打席で三振して、アウトコースに決まっていたので。連戦の疲れはあったけど、気持ちでカバーした。一昨日の死球で、少し痛みはある。でもやるしかなかった。2年前の神宮はスタンドで見ていて悔しかった。絶対に自分の代で神宮に出てやろう。気持ちだけ集中していった。あくまでも目標は全国制覇。あと3つ、何が何でも勝つ」

▼阪本大
「久々に気持ちが入った投球ができた。最後に一番いい投球ができて良かった。春の全国での活躍を見ていたし、知り合いが多くいるので奈学大には絶対負けたくなかった。(奈学大先発の鈴木)佳佑さんは高校時代にめっちゃ面倒を見てもらったので、こういう試合で投げ合うことができてすごく良かった。自信になったし、楽しかった。(3番の)宮本も家族ぐるみで仲がいい。7月に右肩をけがをした時、監督に『無理せずしっかり治せ』と言ってもらった。僕自身もリーグ戦には絶対間に合わせたいと思っていたけど、間に合ったと思っても全然納得いく投球ができず悩んだ。けがをした自分が悪いのだけど。(調子が悪い時は)技術面より、打者に向かっていく気持ちが欠けていた。自信持ってしっかり腕を振って、打者に向かっていけばそれなりにいい球がいくと感じた」

▼山本
「球がいってなかった。投げられてない中どう抑えるか考えたけど、五回に点を取られてしまって悔しい。昨日は吉川さんが完封してくれて休めたけど、それでも疲れは多少あった。(降板してから)向こうの投手も球数投げていて疲れが見えていたから、点が入ることを祈っていた。神宮が決まってめっちゃうれしい。初戦の明大は強いのは分かっているから、自分の力がどれだけ出せるか楽しみ」

▼古川
「本当にここまで4年生がつないでくれた。タイブレークになって、監督が『この展開になったらお前から行くとずっと決めていた』と言ってくれた。『古川で打てなかったら文句ない。お前が打てなかったら仕方ない』と言ってくれた。今更弱気にはなってられない。後悔しないように、中途半端にならないように、初球からフルスイングしようと思った。打てなくても、後ろには安井さんがいるから決めてくれると思っていた。でも、打てないイメージはなかった。打ったのはたぶんストレート。『抜けてくれ』と思ってただただ走った。相手も強いから接戦になると思っていた。ベンチも負けるつもりはなかった。自分はずっと迷惑をかけていたから、本当によかった。焦っても意味がないから、自分たちの野球をできたと思う。スタンドの4年生の力も大きい。偵察だったり練習だったりメンバーでなくてもいろいろなことをやってもらっている。勝つことが恩返し。最高の4年生です」