【テニス】最後まで食らいついたが、わずかに及ばず。王座4位で、後輩へバトンタッチ

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◇平成28年度全日本大学対抗王座決定試合3位決定戦対関学大◇10月16日◇有明テニスの森公園◇

【ダブルス】
●D1 畑守・河内 6(7)-7 2-6
●D2 田尻・越野 6-4 4-6 1-6

【シングルス】
●S1 畑守 3-6 6-1 6(1)-7
●S2 筒井 0-6 2-6
●S3 鎌田 6-4 2-6 5-7

関大0-5関学大

【総合成績】
4位

昨年は関西3位で王座出場を逃したところから現チームがスタート。リーグでは園女大に雪辱を果たし、2位で2年ぶりに王座の出場権を得た。優勝を目指し挑んだ準決勝では、筑波大に1勝も挙げることはできなかったものの、内容は互角の戦いを見せた。3位決定戦にまわり、常に主力としてチームを引っ張ってきた4年生は泣いても笑っても最後の試合。創部初の3位を目指し、ラストゲームに挑んだ。

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ダブルスではおなじみのメンバー、畑守・河内組と田尻・越野組がコートに入った。出だしで4ゲームを連取された畑守・河内組だったが、ストレートに攻めてくる相手に対して河内が前衛でボレー。「ストレートを抜かれなかったのが良かった」(河内)と振り返るように何度もボレーで返し、リズムを作る。タイブレークでも1度はマッチポイントを握ったが、相手前衛に連続で得点を許し、セットを先行される。第2セットはミスから失点を重ね、傾いた流れをつかむことができなかった。

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隣のコートでは田尻・越野組が奮闘。「できすぎだった」(田尻)第1セットは、ゲームカウントを先行して優位に試合を運ぶ。ミスをしても前を向き、笑顔を絶やさなかった。6-4で奪い、セカンドセットも3-0とリード。だが、ここから歯車が狂いだす。強気で攻めたストロークはことごとくわずかに外れ、相手前衛にもつかまる。逆転でセットを奪い返され勢いを失った2人。第3セットでもボレー、ストロークともに精彩を欠いたまま最後まで修正できず。まさかの逆転負けに田尻は「申し訳ないし情けない」と肩を落とした。

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これで後がなくなった関大。シングルスでの巻き返しを図ったが、S2の筒井が苦戦する。攻めてくる相手に向かっていけず、簡単に第1セットを落とす。しかし、続くセットはゲームカウント0-2からキープでこの試合初めてゲームを取った。粘り強いテニスを取り戻したものの、「集中力が続かず相手の調子の良さに押された」。勝利を手にすることはできず、3位の夢は絶たれた。

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筒井の試合と同時に行われていた畑守、鎌田の試合はいずれも接戦となる。1年生の鎌田は一進一退の攻防を繰り広げた。ただ、第3セット、第11ゲーム途中に足がつって思うようなプレーができない。ゲームカウント5-6と後がなくなった状況でも痛みを必死にこらえコートを動きまわったが、最後は力尽きた。

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エースの畑守は、ファイナルセットでマッチポイントを握る場面もあったが、タイブレークに持ち込まれる。フォアのショットで先制されるとその後もポイントを重ねられる。ミスも出て、振り切られた。

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リーグ戦のリベンジとは行かなかったが、どの試合も競った展開で追い詰めた。準決勝でも内容は惜敗だっただけに、悔しさも残った。ただ、差が縮まっているのは肌で感じたはずだ。4年生はこれで引退となり、後輩へと引き継がれる。成しえなかった関西制覇と王座優勝。先輩の思いを胸に、新チームが始動する。【文:写真/林 亮佑】

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▼田尻主将
「準決勝では1つ1つの試合内容が良くて、スコアも競っていた。これまでは関東に圧倒されていたが、手応えを感じる一戦だった。関学は特別な相手で、絶対に勝ちに行こうと言っていた。勝てると信じて試合に臨んだ。緊張していたが、始まると出だしが良くて今まで関学のダブルスに勝てたことがなかったが、追い詰めることができた。ファーストを取って、3-0でリードしてから負けるのは団体戦ではやってはいけない。申し訳ないし情けない。ファーストセットはできすぎだった。勢いのまま取れたが、それが外れたときに次の一手を考えられなかった。畑守と筒井は信頼の厚い二人で鎌田は期待の選手。今日出ることによって次にもつなげてほしい。鎌田、畑守はこれ以上なく競って、実力は変わらないが、そこで勝負強さが相手の方が一歩上手だった。(王座4位は)悔しい。リーグ前は目標が王座出場から始まって、2位でも王座をつかみ取って関東の大学とも互角に戦った。リーグ前から見てすごく成長した。今年はキャプテンとして王座に行かないとというプレッシャーがあった。うまくいかなかったりつらいこともあったが、みんなで努力した4年間は忘れられない。充実した日々になった。関大テニス部じゃなかったら経験できないことを経験できた。人としてどうあるべきかも教えていただいた。心から良かったと思う。後輩は関西優勝をやってくれると信じている。関東に近づいていると感じることができた。今回感じたものを忘れずに、ここから気持ちを切り替えて目標はぶらさずにやっていってほしい。『全員テニス』を忘れず、残りのテニス人生を全力ですごしてほしい」

▼畑守
「準決勝では関東に競ったが、負けて悔しさがあった。この悔しい思いをぶつけて勝とうと思った。マッチポイントを取ったが、弱いところが出て負けてしまって情けない。それでも自分のテニスができて後悔なく終われたのでよかった。大事なところで攻めるのが課題でずっとやってきた。その課題を克服できなかったのは心残り。王座では優勝を目指していたので悔しい。同期は個性豊かな人ばかり、いろいろあったが、団結できたのでここまでこれた。1個1個の試合は惜しい試合ばかり。メダルが欲しかったので悔しい。勝負事は勝たないといけないし、結果が大事。後輩には目標を立てて毎日こつこつ努力して、まずは関西制覇してほしい」

▼河内
「ダブルスは経験値と力の差であっさり負けた。今日は絶対関大に勝利をもたらそうと意気込んだ。思い切ってストレートに打ったり、ロブで前衛に出てくるのを防いだりするのが型にはまって流れがきた。追い上げたのでのびのびとやっていた。向こうが引かずに出てくる。気持ちが強かったので、こっちも攻めないといけなかった。ファーストはストレートを抜かれなかったのが良かった。セカンドはミスが増えた。横のダブルスがリードしていたので、もっと粘らないといけなかった。余裕がなくて焦っていた。負けてしまって悔しさがあった。シングルスは1人1人真剣に応援したくなったし、内容が良くていい試合があった。4位だったのは残念。関東とも接戦で、差を詰めることができたのは収穫。この4年間を振り返ると最初はけがで始まって、それでもメンバーとしてやらせてもらったしテニスでも周りを見る力がついた。テニス以外でも考え方が変わったし、いい4年間だった。人数が少ないからこそチームワークが大事。関大は良いチームワークを作りやすい環境にある。全員が一丸となれば、今よりも強いチームになる。この大舞台で1年生がやれたのは関大の未来は明るい。1人1人の役割を考えて助け合ってやってほしい」

▼筒井
「関東に勝ちたいという思いで惜しいところまで詰めれて、4年間やってきたことは間違っていなかった。今日はうまくはまらなかった。気持ち的には最初は相手が攻めてきて自分のテニスができていなかった。セカンドはしっかり打つことを意識して良い時もあったが、集中力が続かず相手の調子の良さに押されていた。調子はすごい良かった。特に昨日はテニス人生のベストマッチだった。ダブルスが終わって0-2も予想はできたので、シングルスには自然体で入った。これまで田尻がずっとベンチコーチで2人で勝ちたいと言っていたが、空回りしてしまった。準決勝で負けて、メダルにシフトチェンジしたが、もう少しだった。(今大会では)今までに比べて僅差。関東には近づいているだけじゃなくて勝ちは見えている。やってくれると信じている。波乱万丈の4年間だった。社会に出ていく中で大切なことを教えていただけた。(後輩には)目標設定とそこまでの過程をしっかり持って、頑張れることを全力でやってほしい」