【陸上競技】79年ぶりの三段跳関大記録更新で宮田がインカレ3位!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

◇天皇賜盃第85回日本学生対校選手権大会1日目◇9月2日◇熊谷スポーツ文化公園陸上競技場◇

【女子4×100㍍リレー予選】
2組7位 関大(西野、立野、上西、杉山)47秒67 →予選敗退

【男子4×100㍍リレー予選】
2組3位 関大(坂井、寺西、大石、魚澄)40秒20 →予選敗退

【男子1500㍍予選】
1組7位 藤原 3分57秒15 →予選敗退

【男子100㍍予選】
1組 4位 大石 10秒65 →予選敗退
7組 6位 坂井 10秒80 →予選敗退

【10000㍍女子決勝】
23位 清水 35分54秒81

【男子三段跳決勝】
1組3位 宮田 15㍍91(-1.8)

厳しい標準記録を突破しなければ出場できないインカレ。今年の会場は熊谷だ。猛暑の中、3日間戦い抜く。

関大勢最初の競技は4×100㍍リレー予選。男女共に出場する。まずは女子の西野、立野、上西、杉山が登場。第一走者から前に出ることはできずにバトンパス。アンカーの杉山が1人抜くも7位となった。

女子リレー1A

女子リレー2

男子は坂井、寺西、大石、魚澄。7月に行われた西日本学生選手権で準優勝を果たしたメンバーだ。第一走者は全員がほぼ同じタイミングでバトンを渡す。第二走者の寺西が集団から抜けると3番手に押し上げた。そのまま順位でゴールするが、ベストタイムには及ばず決勝には届かなかった
男子リレー1

男子リレー2

1500㍍男子予選では、競技場に向かうバスで「決勝進出して入賞したい」と話した藤原。序盤は集団の後ろにつけるも徐々に前の選手を抜かしていく。15人中7位となるが予選敗退となった。

1500

100㍍男子予選に出場したのは午前中にリレーも走った大石、坂井。大石と同じ1組には東洋大の桐生もエントリー。報道陣も注目する緊張感の中一番速いリアクションタイムで大石が飛び出したが、10秒65の4位となる。3位までが決勝進出決定のため、惜しくも敗退。7組の坂井はスタートが出遅れ、食らいつくが追いつくことができずに6位となった。

うおずみ

坂井

10000㍍女子には清水が出場。トラックを25周する過酷なレースだ。周回を重ねるごとに抜かしていき、41人中、23位でゴールする。多くの選手が倒れ込む中しっかりとした足取りで歩き、トラックに向かって深々と礼。最後のインカレを終えた。

清水A

清水

トラック競技と並行して行われた三段跳。1937年に以来更新されていない15㍍86の関大記録に宮田が挑む。
西日本学生選手権ではかかとを痛めたうえ、標準記録に1㌢届かなかった。エントリー締め切りの前日に開催された試合に出場し、最後の跳躍で記録を突破。インカレの舞台に滑り込んだ。

宮田

1回目に15㍍66で早速自己ベスト更新。調子も良く、上位も期待できると思われた。しかし、午前10時の時点で30℃を優に超えていた熊谷の暑さに苦しめられる。2回目、助走するもそのまま跳ぶことができずに記録なし。原因は脱水により、足がつったことだ。「一気に水分とって足を上に上げてできる範囲のことはした」と、なんとか持ち直す。3回目には記録を伸ばし、上位8名で行われる4回目以降に7位で駒を進めた。

宮田A

他の選手が手拍子で盛り上げながら挑む中、宮田は黙々とレーンに立つ。「風がいい瞬間を見逃すなって言われていた」(宮田)。いつも練習を見てもらっている小松先生の言葉を胸に挑んだ5回目。他の選手よりも明らかに遠くに着地し、応援がどよめいた。掲示板に書かれた15㍍91見た瞬間、またもや盛り上がる。そして、関大の応援に向かって両手でガッツポーズをする宮田。79年ぶりの関大記録更新、歴史を変えた瞬間だった。「関大記録は絶対に僕が抜かしてやろうと思っていた」。この記録で一気に3位へ踊り出す。最後の跳躍後には「同期、後輩、マネさん、先生にありがとうって言いたい」と、観客席に向かって深々と礼。4年生最後の試合で自己ベスト、そして関大記録まで更新し、笑顔で4年ぶりの表彰台に上がった。

%e5%ae%ae%e7%94%b0%e3%80%80%e8%a1%a8%e5%bd%b0%ef%bc%92%ef%bd%81

応援

4継など、トラック競技は惜しくも上位とはならなかったが、三段跳では1日目から大記録が出た関大。残り2日間にも期待がかかる。【文:谷満梨奈/写真:川﨑恵莉子、谷満梨奈】

▼宮田
「めっちゃ嬉しい。絶対悔い残らないように。緊張しないように笑顔で飛ぼうと思ってた。3年連続全国の舞台に出させてもらって、ずっと予選落ちだったので今年やっと決勝残ってしかもメダル貰えて良かった。(2本目の失敗は)暑かったんで、水分が抜けてて足をつっちゃった。一気に水分とって足を上に上げてできる範囲のことはした。今回で引退するから、絶対に関大記録出してやろうという気持ちだったんで頑張れた。インカレは一番目標にしていた場所。今まで練習してきた成果を出そうと思って挑んだ。順位が上がるよりも関大記録は絶対に僕が抜かしてやろうと思ってたんで、79年ぶりに更新してほんとによかった。関大の三段跳の選手は、昔オリンピックに出てて有名。入学する前から意識していた。大学4年間、ケガが続いて記録が思うように出なかった。ベスト出したのは2年生の時だけ。つらかったけど陸上も三段跳も好きだからやれた。今回初めてベスト8に残れてうれしかった。(西日本選手権では)標準記録をその日に越えてやろうと思ってたから悔しかった。その時にケガしたかかとがなかなか治らなくて、次跳べるのか不安やった。その後は負荷を掛けずに走力アップする練習をしていた。8月の試合でインカレ出場を決められて、それも最後の跳躍だったから良かった。(今回の勝因は)今回風が良く回ってた。小松先生に風がいい瞬間を見逃すなって言われていた。5本目が一番いい風で、助走上手く合わせれたのも小松先生のおかげ。高校でインターハイ優勝してから。4年ぶりの表彰台だった。指導してくれた小松先生や応援してくれた方、親に支えてもらって試合のことだけ考えてプレーできた。三段跳に出会えて良かった。いろんな人とも出会えた。人生が濃くなった。同期、後輩、マネさん、先生にありがとうって言いたい」

▼小松先生
「関大のOBとして練習を見ている。宮田は黙って黙々と努力している。走力がついてリラックスして跳べるようになった。ランキングにも入ってないし、爆発的な記録も出さない。もともと力はあったけど今回は力をまとめられた。本人も関大記録を破る気持ちで来て、一発目からベスト記録出した。頂点でベスト記録を出して大学4年間を終わった。ここに合わせられたというのは素晴らしい。最後に関大記録も破っていい想いで卒業できるからおめでとう。よう頑張った」