【テニス】夏関、柴野や沈など多数がベスト4進出!

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◇平成28年度関西学生選手権大会準々決勝◇8月30日◇靭テニスセンター

【男子シングルス】
○竹元 6-2 6-1 岩田(同大)●

○加藤 7-5 7-5 前川(神院大)●

○柴野 6-4 4-6 6-3 染矢●

○中村 6-3 6-0 矢多●

【女子シングルス】
○沈 6-3 6-3 伊藤●

【男子ダブルス】
●高村・島田 4-6 3-6 増尾・飯島(同大)○

○中村・矢多 6-2 6-4 西川・豊嶋(近大)●

●竹元・加藤 2-6 3-6 高木・長谷川(近大)○

●染矢・林 7-6(3) 6-7(7) 8-10 前川・大塚(神院大)

【女子ダブルス】
●田尻・越野 2-6 4-6 田中・清水(大教大)○

●畑守・小山 2-6 3-6 伊藤・酒井(関学大)○

関西学生選手権大会(夏関)の男女単複準々決勝が行われた。男子シングルスでの中村と矢多のペア同士の戦いや2年生・柴野が新進、春関覇者の第1シード・染矢を破るなど熱戦が繰り広げられた。

男子シングルスには6人が登場。竹元は今大会第2シードとして出場。昨年覇者として負けられない戦いが続く。準々決勝では同大の岩田との一戦だった。第1ゲーム、竹元は安定したラリーを軸に早々とブレークに成功。その後も第2シードの実力を存分に見せつけるように左右に相手を揺さぶるストロークや、速いサーブで岩田を手玉に取る。勢いそのままに4連続でゲームをものにし、5-0とする。このまま第1セットをものにすると思われたが、岩田も食い下がる。第6ゲームには、攻撃的なラリーで竹元を崩し最後には強烈なダウンザラインで竹元からブレークバック奪う。次のゲームもキープを許すが、第8ゲームには本日初のサービスエースも奪い6-2で第1セットをものにした。第2セットは竹元の独壇場だった。1度こそキープを許すが、その後は連続でブレークに成功し5-1とする。ミスの少ないリターンでストローク戦に持ち込み岩田を追い詰め、最後は相手のダブルフォールトでゲームセット。6-2、6-1で勝利した。

竹元

次に自身初のベスト4を狙う加藤が登場。勝てば関大の上位4傑独占が決まるという試合で神院大のエース前川と激突した。第1ゲームをいきなりブレークされるも、その後第4ゲームまでお互いにブレークを続けるなど接戦となる。第5ゲーム、サーブで相手の姿勢を崩しこの試合初めてのキープでリードを奪う。その後もお互いにブレークを許さず、6-5で迎えた第12ゲーム。神院大の前川が激戦で足が止まり始めたのを見逃さなかった。焦らず長いラリーを幾度となく制し7-5で第1セットを奪う。第2セット、幸先よく2ゲーム連取するもデュースまでもつれた第3第4ゲームを奪われ追いつかれる。その後も何度もブレイクポイントを迎えるも要所で決められず再び6-5で第12ゲームを迎える。このゲームはストローク、ボレーともに冴え接戦を制し、自身初のベスト4を決めた。

加藤

関大対決となったのは染矢と柴野、中村と矢多。染矢と柴野は、第1セットに柴野が勝負どころで攻めのストロークが冴えものにする。しかし、染矢が第1シードの意地を見せて勝負はファイナルセットに。序盤はゲームカウント3-1と染矢がリードしたが、柴野の粘り強いテニスの前に徐々に流れが傾く。決まるごとに大きな声で吠え、リズムをつかんでいく。最後は柴野がコート深くにストロークを打ち込むと染矢が返すもネットに。第1シードの染矢を2年生の柴野が破った。

染矢単

柴野ガッツ

男子シングルス、最後の試合はペア対決となった中村対矢多。ペア対決となった準々決勝。中村が2回のダブルフォールトを犯すなど精彩を欠き、第1ゲームを矢多がブレーク。その後はお互いにブレークを続け、2-2で迎えた第5ゲーム。中村がこの試合初めてのキープに成功すると、その後は主導権を握り6-3で第1セットを奪い、第2セットも6-0と快勝した。

中村・矢多単

女子のシングルスには沈が登場。1年生とは思えない堂々したプレーで序盤からリードを奪う。サーブがなかなか入らずダブルフォールトも4回を数えたが、ファーストセットを奪う。続くセットはいきなりブレークするとその後は互いにキープ。ゲームカウント5-3で迎えた第9ゲームに力強いストロークでブレークを奪い、勝利を収めた。

沈

沈試合後

男子のダブルスには4ペアがベスト4を懸けて挑んだ。

1年生ペアの高村・島田ペアは同大の増尾・飯島ペアとの試合だった。過去に試合をしたことがあり、その時はストレートで下した相手だ。増尾・飯島ペアのサーブから第1セットは始まった。高村が「序盤の2ゲームは流れが良かった」と振り返るように、第1ゲームで相手のダブルフォールトなどのミスに付け込み、ブレークに成功する。互いにキープするゲームが続き、迎えた第4ゲーム。相手の強力なストロークにボレーのタイミングがつかめない。そのままストロークで押されブレークを許してしまう。「リズムを掴むことができなかった」と島田が振り返るように、ブレークチャンスを手にするが、あと1ポイントがなかなか奪えない。最後にはキープを許してしまう。互いにキープする一進一退の展開が続きゲームカウント4-5で迎えた第10ゲーム。相手の早いストロークにボレーが決まらずブレークされ4-6で第1セットを落とす。高村・島田ペアのサーブで始まった第2セット。試合が大きく動いたのは第6ゲームだった。互いにキープが続き2-3としていた場面。増尾・飯島ペアの息の合ったプレーに対応できない。最後には長いラリーを落としついにブレークを許す。そこからは一矢を報いることもできず押し切られ2-6で第2セットを落としストレートで敗れた。

高村・島田

高村・島田2

高村・島田3

シングルスで対決した中村と矢多はダブルスでは味方として戦った。第1ゲームからサーブ、ボレーともに好調で盤石のプレーを見せつけ第1セットを6-2で奪う。第2セット前半、いきなりの3ゲーム連取を決めるが、その後中村、矢多ともに少しミスが目立つ。第8ゲームをマッチポイントでの中村の痛恨のレシーブミスの後、落とすと第9ゲームではこの試合初のブレークを献上した。しかし、第10ゲーム、矢多の連続ポイントなどもあり、最後は粘る相手ペアを振り切り6-4で第2セットを奪い準決勝進出を決めた。

中村・矢多

竹元・加藤ペアは近大1番手ペア、高木・長谷川ペアと対戦した。第1セットから苦しい展開が続く。相手のストロークやボレーに押され一度もブレークすることができず2-6で第1セットを落とす。第2セットの3ゲーム目。近大サーブのゲームで相手のスマッシュを取り、何とかつないでポイントを取るとその後も打ち勝ちブレークに成功する。互いにキープしあい3-4とし次の第8ゲーム。相手のストロークに押され再びブレークされる。次のゲームも取られ2-6 4-6で敗退した。

竹元・加藤

春関で王者になった染矢・林組はなかなかペースをつかめない中で第1セットをタイブレークの末に先取。しかし、セカンドセットはタイブレークのデュースで落としてしまう。10ポイント先取のスーパータイブレークでは、サーブでのポイントを生かして7-4とリード。だが、ボレーのミスが連発し逆転を許すとマッチポイントを握られる。最後は、前衛の林が長いラリーで勝負に出てボレーにいこうとしたが、逆を突かれてまさかのベスト8敗退となってしまった。

林

染矢・林

女子ダブルスには主将の田尻と1年生の越野がペアを組んで大教大の田中・清水ペアに挑んだ。第4ゲームに試合は動き出す。キープが続き1-2で迎えたこのゲーム。大教大ペアの間を与えないボレーに苦戦し、この試合初めてのブレークを許す。その後も関大ペアの息が合わず、なかなかボレーを仕掛けることができない。一方、大教大ペアの勢いは止まらず、そのあま2-6で第1セットを落とす。第2セットに入っても流れを取り戻すことができない。大教大ペアがキープに成功し次の第2ゲーム。相手にラリーを繋がれミスが出はじめブレークされてしまう。流れに飲み込まれるかと思われたがここから田尻・越野組の息が合い始める。次のゲームを難なくキープすると第5ゲームには越野の強烈なフォアハンドが相手を崩し、田尻がボレーで決めるダブルスらしい動きが見えてくる。勢いそのままにブレークに成功しここから2連続ゲームを取り4-3とする。しかし、その後は息の合った大教大ペアに歯が立たず4-6で落とし準々決勝敗退となった。

越野

田尻

田尻・越野

サウスポー同士の畑守・小山組は関学の1番手に対し苦戦。1セット目をゲームカウント2-6とあっさり取られ、挽回を目指したが第2セットも奪われ、ストレート負けを喫した。

小山

畑守

畑守・小山

多数の選手が準々決勝に挑んだ。男子はシングルスでベスト4を関大で独占することに成功。その顔ぶれの中に柴野が加わった。一方でダブルスでは新進覇者の中村・矢多組しか残らず、リーグ戦に不安を残す結果となった。また、春関単複制覇の染矢が単複ともに今大会ではベスト8で姿を消す波乱も起こった。女子はダブルスこそ準決勝へと駒を進めるペアがいなかったが、シングルスではルーキー・沈が実力者を次々と破ってベスト4へと進出。準決勝にも期待したい。【文/写真:林 亮佑・多田知生・松浦 智】

▼竹元
「今日は風が強くて、自分の思うようなプレーができなかった。(相手は)年下だったので負けるわけにはいかなかった。スコアを見れば苦戦しなかったように見えるが、内容はそんなに離れていなかった。自分は連覇がかかっていて、気持ちとの勝負になる。第2シードとして相手の挑戦を受け、関西の中で1番になりたい」

▼加藤
「これまでベスト8が最高だったが、自分が勝てば関大がベスト4独占という場面で自己最高のベスト4に入れて素直にうれしい。戦略を考えながらプレーできたのはよかったが、第2セット5-4で迎えたマッチポイントで弱気になってしまい5-5に戻されて、ペースを持っていかれそうになった場面はこの試合の中で苦しい場面だったし、反省しなければならない悪い点。次の準決勝はペアの竹元が相手なので楽しみつつ勝ちたい」

▼柴野
「関大のエースに勝てたのはうれしいし、自信になった。勝てない相手ではないと思っていたが、格上の強い相手。声を出して気持ちを出して、体力でも勝ったのが勝因。トーナメントを通じて今日が一番良いプレーができた。深いボールを打てていたのに、ボールが浅くなってしまうというダメなところを修正できた。相手にミスをさせたり、攻めることができたり、攻守がしっかりできていた。人より守備範囲が広いのが長所。トレーニングを増やしたりランニングを増やしたりしたのが結果につながった。優勝を目指している。次も格上の先輩(中村)。ただ、自分のテニスをしたら勝てる。序盤から気持ちと体力で勝っていきたい」

▼高村
「開始2ゲームはよかったが、その後リズムに乗りきることができなかった。相手のほうが思い切りが良く、自分たちが防戦一方だった。まだ1回生なので思い切りのいいプレーができるように努力していく」

▼島田
「前回ストレートで勝った相手だけに、前通りにプレーしたかった。リズムがつかめず相手に付け込まれた。これから2人ともネット前に早くつけるようにすることと、ボレーが課題」

▼染矢
「シングルスでは粘り強く拾ってくる相手にポイントを終わらせられず、相手が打ってこなかったのでラリーを続けてしまった。一撃で決めるショットが必要。ネットプレーで課題が出た。柴野に対して多少苦手意識があった。それが試合に出てしまった。ダブルスではリターンミスが多かった。ボレーも決めきれず、置きにいっていた。負けてはいけない相手。今日は中村・矢多しか勝てていなかった。ダブルスはリーグ戦が心配。シングルスは新進、春関と優勝していたので夏関でも優勝したかった。コーチからも言われたが、ずっと勝つのも難しい。(リーグ戦は)全勝で。やるしかない」

▼林
「染矢さんがストロークで押して、僕がボレーで決めるといういつもの展開でいこうと考えていた。ボレーで置きにいってしまった。良い時にはポイントをどんどん取れる。少し相手のミスを期待していたところがあった。自分からいけたら逆の効果になったのではないかと思う。あまり感じてはいなかったが、プレッシャーはあったのかもしれない。切り替えて、リーグ、王座に臨みたい。全部勝ちたい。サービス力とボレーを伸ばして、触ったら決められるようにしたい」