【サッカー】天皇杯予選、清永の劇的FK弾で決勝進出を決める!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

◇第21回大阪サッカー選手権大会(第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会大阪府予選)準決勝対大体大◇8月17日◇J-GREEN堺メインフィールド◇

【前  半】関大0-1大体大
【後  半】関大3-1大体大
【試合終了】関大3-2大体大

総理大臣杯ではまさかの2回戦負け。その敗戦を選手たちは、「まだまだ受け入れられていない雰囲気があった」(前田監督)という中で、天皇杯予選を迎えた。チームとして2連敗は許されない中で、対戦するのは大体大。前期リーグでは黒星、関西選手権では白星という五分の相手に対し、大阪府予選決勝進出を目指し試合が始まった。

スタメン

前半は開始直後にMF森主、FW加賀山がシュートを放ってから攻め込まれる場面が目立つ。自陣でのプレーを余儀なくされ、関大のサッカーを全くと言っていいほどさせてもらえない。CKから何度もゴールに迫られ耐えていたが、ついに30分に失点。その後も反撃の糸口を見いだせず、1点ビハインドで前半を終える。

ふがいない内容にハーフタイムで前田監督が檄を飛ばした。すると、チームが変わったように積極的に攻め上がる回数が増えると、52分だった。左サイドからの関大のスローインを頭でクリアされたが、それをMF藤村が浮かした球でファーサイドへ。待っていた加賀山が1度ボールを流して体勢を倒しながらボレーシュートを放つとネットに突き刺さり追いつく。さらに60分、自陣からMF石井が大きくクリアしたボールにFW竹下が反応した。相手DFラインの裏を取ると、ドリブルでゴール前へ。キーパーとの1対1から冷静にゴールに流し込み逆転弾。あっという間に試合をひっくり返した。

加賀山

加賀山2

竹下

竹下2

69分には相手シュートがポストに跳ね返されるなど運も味方につけ、流れをつかんだ。このまま加賀山、竹下の鮮やかな逆転勝利で幕を閉じるかと思われたが、アディショナルタイムに示された4分が思いもよらぬ結末を引き起こす。

1分を経過したときに、相手のFKからこぼれ球を拾われまさかの同点弾。試合は振り出しに戻された。直後に森主のシュートがキーパーに弾かれる惜しいシーンもあったが、得点できずに4分台に差し掛かる。ここで関大がゴール前やや左寄りの位置でFKを獲得。キッカーは途中出場のMF清永だ。「壁を超えたら入ると思っていた」(清永)。右足で弧を描いたシュートは壁を超え、ゴールへと吸い込まれていった。終了間際の勝ち越し弾に喜びを爆発。劇的なフィナーレでシーソーゲームを制した。

清永黒川

清永

前半の内容から失点を1に抑えたことが、後半の逆転につながった。前田監督も「ラッキーだった」と振り返るように、前半は圧倒された。だが、後半はハーフタイムで変わって入った塩谷が守備からリズムを作り、2トップの加賀山、竹下が決め、最後は途中出場の清永が決勝ゴールを決めるという最高の流れで大体大を下した。ただ、石井主将はこれから対戦が予想される格上の相手に対し、「自分たちの質を上げていかないといけないと感じた」と足元を見つめ直した。次なる大阪府予選決勝で待ち構える相手はFC大阪。格上の相手に対してチャレンジャー精神を持って、大阪府代表の座をつかみにいく。【文:林 亮佑/写真:川﨑恵莉子・三木勇人】

▼前田監督
「総理大臣杯での負けは自分たちが日本一の目標を設定している中で負けたときは悔しいし受け入れられなかった。言葉では日本一と言っていたが、まだ体と考えが一致しない感じでまだまだ受け入れられていない雰囲気があった。練習をしっかりしていかないと今日みたいな立ち上がりになってしまう。これだけ体大ペースの中で、次に進めたことにラッキー。内容から見たら関大の方が劣勢。ただ、勝ち上がれたことを生かして、次はしっかり反省を生かした試合をしたい。ハーフタイムではラッキーだと思えと言った。これだけ悪い試合をして失点1で収まっているから、そのラッキーさを生かして、まず1点取ってこいと言った。関大が悪いというよりも体大の方が勝っていた。体大の得意とするロングボールからセカンドボールへのダッシュというところでほぼ負けてしまっていた。清永にしても、練習の時から高いパフォーマンスを見せていたので、いつか長い時間を与えたいと思いながら試合の状況を見て使った。途中で出て結果を残していくことで自信につながる。絶対にFC大阪の方が実力は上で強いと思うが、チャレンジャーとして臨める。勝って大阪代表として出場したい気持ちはある。全力で関大らしくやっていきたい」

▼石井主将
「体大とは今シーズン2回戦っていて前期のリーグは負けて、関西選手権の決勝で当たるときに2回同じ相手に負けるのは嫌だと言って勢いを持って入った。今回は逆に相手が勢いを持って入ってくるかなと予想しながら入った。実際に勢いを持って入ってきたし、前半は相手のペースでやられた。前半は全然自分たちのサッカーができていなくてみっともない試合をしていたので、後半まずは自分たちのサッカーをしてしっかりハードワークをしてというのを言っていた。(2点目のシーンで)たまたまクリアしたボールを竹下が決めてくれた。本当にたまたまだった。前のフォワードには狙って蹴ったが、それがうまくつながってよかった。相手は背後が弱いというのは感じていたので、頭を超えようという意識はあってクリアした。トーナメントを戦っていく上で、前半あれだけイエローが多かったら、累積を考えたときにもっと細かいところを修正していかないといけない。どんどん勝ち上がっていくにつれてJFLであったりJリーグであったりレベルが上がっていくので、自分たちの質を上げていかないといけないと感じた。常にチャレンジャーの気持ちを忘れずに関大らしいサッカー、ハードワークをして一体となって勝てるようにやろうというのは思っている。練習から取り組んでいきたい」

▼加賀山(1点目)
「総理大臣杯で負けて、その後連続で負けないというのはチームとしてしっかりやろうと話はしていたが、入りが悪くてプレーで見せられなかった。前半から後半に向けては全部変えないと、というところで守備や球際の面であったり攻撃のところ、特に球際の部分でまず相手に負けていた。体大の特徴はそこで、しっかりと球際の部分で相手とやりあえないと自分らのペースにならないなと話していた。戦うという最低限のところは後半しっかりやろうと再確認した。その中で後半の入りは勢いを持って入れたが、ちょっと押し込まれる場面が続いていた中で焦れずに、前半よりはもっと球際にも行けた。交代出場で入った塩谷がかなりアグレッシブに守備に行ってくれたので、そこでチームとしてスイッチが入って良い形での守備はできるようになった。(シュートシーンについて)長いボールが入るときにしっかりポジションを取って、ファーサイドに相手がいないことを確認していたので、ボールが来たときに流して反転しながらボレーしたら入るかなというイメージでのシュートだった。前半から、後半みたいな試合ができればもっと楽なゲーム展開になったと思うが、決めるべき選手が決められているところを見るとチームとして勢いを失っていないし、勝っているチームでありつづけるのはそれを続けることが重要だと思う。今後全部勝つつもりでは行くが、どこかで負けてしまうことも考えられるので、そこで次の試合の入りからどのように臨めるかが課題になると思う。天皇杯こそ勝てば勝つほどレベルが上がって、完全に格上のチームとなってくるが、その中でどういう戦い方ができるか、自分たちのストロングがどれくらい通用できるのかをしっかり確認しながら、胸を借りるとかではなく、しっかり倒しにいくつもりで勝ちに行くようにチームとしても個人としても頑張っていきたい」

▼竹下(2点目)
「総理大臣杯では順天堂に勝っていたら決勝に行けていたんじゃないかと思ったし、自分自身あの試合でポストに当たって悔しい思いをしていたので、それをこの試合にぶつけようと思った。また、順天堂大学に負けてチームとして2連敗はしないという考えと、自分としてはシュートを決めてチームに貢献するという思いだった。あんまり抜け出した感じはなかったけど、裏へは狙っていた。うまく抜け出せてよかった。ゴールが入って気づいたらスタンドの方に走っていた。監督から前半の内容を見て尻を叩かれて、後半からは全員が頑張ったんじゃないかと思う。次のFC大阪は体大と同じかそれよりも上だと思うので、自分たちのサッカーをしてチャレンジャーとして1戦1戦戦っていきたい」

▼清永(3点目)
「(3点目のフリーキックについて)延長戦になったら苦しくなるので、決められればいいなと思っていた。壁を超えたら入ると思っていて、あの位置はけっこう練習していた。1ヶ月くらい公式戦に出ていなくて、自分の中で悔しい思いもあった。試合に出たら絶対チームを勝たせてやろうと思っていたので、結果を残せてよかった。(決勝に向けて)相手も強いチームなので、また良い準備をして頑張りたいと思う。スタメンも取り返せるようにやっていきたい。2013年の時はスタンドから見ていて、今回はピッチに立てるチャンスがもらえたので、出られたら全力で頑張りたい」