【サッカー】攻め込むも遠かったゴール。関西王者の早すぎる敗戦

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◇ 第 40 回総理大臣杯全日本大学トーナメント2回戦対順大 ◇ 8月8日 ◇ ヤンマーフィールド長居 ◇

【前  半】関大 0-0 順大
【後  半】関大 0-2 順大
【試合終了】関大 0-2 順大

1回戦は北教大岩見沢を相手に6ゴールを奪い完勝した関大。今日の相手は関東大学リーグで4位につける順大だ。九国大との初戦を3-0でものにし、勢いがあるため決して侮ることはできない。また、監督である堀池巧氏をはじめ多くの日本代表を輩出してきた全国屈指の名門校だ。関西王者として、関東の雄に挑む。

 

 

関大の大声援が響く中、前半のキックオフ。最初にチャンスを迎えたのは順大。12分、左CKからゴール前での混戦。シュートは枠を捉えるが、関大の守護神・GK前川が足でかき出しクリア。ピンチを逃れた。前川の奮起に応えたい攻撃陣は、すぐに決定機を迎える。MF森主のスルーパスに抜け出したFW竹下が右足を振り抜くが、惜しくもゴール左へと外れた。その後も積極的に攻める関大。31分には、FW加賀山が左サイドからドリブルで切れ込みミドルシュートを放つもキーパーの正面。その5分後には、DF荒木がDF黒川の直接FKに頭で合わせるもクロスバーの上へ。前半は、互いに決定機を作りながらも得点には至らず、スコアレスでハーフタイムを迎える。

 

 

後半に入り、徐々に順大がペースを握り出す。厚みのある攻撃でゴール前に迫られると、一度は前川が左足でシュートをセーブしたものの、ペナルティエリア内でのファウルの判定があり、PKを献上する。これを順大DF毛利に冷静に決められ、先制を許した。同点に追いつきたい関大は、ドリブルが武器のMF平尾を投入。すると、平尾のドリブルを止めにかかった、順大DF坂がこの試合2枚目のイエローカードを受け退場。関大は68分以降一人少なくなった相手に対し、猛攻を仕掛ける。82分、途中出場のDF飯塚のクロスに合わせたのは黒川。だが、左足のシュートはキーパーのファインセーブに遭う。1分後には、左サイドをドリブルで仕掛けた平尾を起点に、ボールはゴール前へ。思い切り打った竹下のシュートはクロスバーに嫌われる。その跳ね返りを途中からピッチに入ったMF布施が狙うが、またしても相手キーパーの好守に阻まれた。ゴール前に迫りながらもなかなか得点が奪えず、試合はアディショナルタイムに突入。最後まで人数をかけて相手ゴールを襲うが、一瞬のスキを突かれカウンターを受ける。最後は、順大の1年生エースFW旗手に流し込まれ万事休す。試合終了のホイッスルを聞いた選手たちは、長居のピッチに悔しさをにじませるかの如く倒れこんだ。

 

 

勝利した順大・堀池監督は「関西チャンピオンで非常に手強かった。前田監督になってからは関大の前線からのプレッシングやコンパクトにという形の変化が見えた。竹下、加賀山も嫌な選手で注意していた」と話す。関西第1代表として挑んだ総理大臣杯は関東第8代表に敗れる結末となった。

 

関西王者としてあまりにも早すぎる敗退に「全国のチーム相手にはフィニッシュの質が足りていない」と前川は課題を語った。「全員サッカーで日本一」を掲げるサッカー部。今夏の目標はここに幕を閉じたが、日本一への道はまだ残されている。冬のインカレで悲願達成の青写真を完成させるため、ここからの巻き返しに期待だ。悔しさを糧に一層の躍進を誓う紫紺の戦士たちは、また一歩前へと歩み出す。【文:嶋健太朗/写真:水野 真・庄田汐里・宮西美紅】

 

▼前田監督

「(試合前は)いつもとは変わらない様子だった。順大の前線の選手のレベルが高くて後手を踏んだ部分はある。最後のフィニッシュのところではそこまで怖いところに入られるところはなかったので気にはしていない。(今日の失点の原因)1度前川が失点を防いだところで防げたと思った。しかし、相手のドリブルや駆け引きがうまくて、ボールを出してぶつかってきたようにも思えた。(応援について)関大が大学サッカーの中ではトップレベル。期待に応えられるように全員サッカーで日本一を取りたかった。やっぱり応援や周りでのかかわり方、それは素晴らしいもの。これは大学サッカー界に広げていきたい。自分たちが取り組んでいるものを見てもらいたい。ただ、選手たちはそれを人に見せるものではなくて、自然と出る行動から出ているもの。強要するものでもなく無理にさせているわけではないのでもっと広めていきたかった」

 

▼石井主将

「いつもと変わらず全力で試合の臨もうという話をしていた。(敗因について)試合直後なのではっきりとしたことは言えないが何かが足りないのは確実。それを見つけて、それを補う練習をしていきたい。応援はいろいろな人が携わっている。全員が感じる中でピッチの選手はその期待に応えないといけない。もっと強く取り組んでいかないといけない。これからの取り組みは夏の日本一の目標は達成できず。天皇杯と後期リーグが残っている。死に物狂いで練習をして、全員で思いを詰めていきたい」

 

▼前川ゲームキャプテン
「0―2での敗戦で夏の日本一という目標は途切れてしまった。守備であったり、ゴール前まで持って行く質の部分は上がってきた。それでも全国のチーム相手にはフィニッシュの質が足りていない。1点目のPKの後は、幸い時間もあったので、冷静に奮い立たせていこうと確認し合った。スタンドは1回戦に引き続き自分たちのパワーになった。応援は日本一だと思っているので、それを決勝の舞台で証明できなかったのは残念。天皇杯はJリーグのチームを倒して日本一を、リーグ戦ではまだインカレ圏内に入っていないので、1位を目指して頑張っていきたい」