【アイススケート】全日本インカレ開幕!初日に奥野、畦地が登場

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◇第92回日本学生氷上競技選手権大会1日目◇1月5日◇日本製紙アイスアリーナ◇

[5級女子結果]
4位 奥野 50.28

[6級女子結果]
22位 畦地日菜子 53.70

2020年初試合である全日本インカレがついに開幕した。大会1日目には、5級女子に奥野絢音(社4)、6級女子に畦地日菜子(情3)が出場。それぞれ、美しい滑りで会場を魅了した。

今季がラストシーズンである奥野。昨年よりクラスを上げ、5級クラスで自身最後の全日本インカレ出場を果たした。仲間からの大きな声援を受けながら、笑顔で最初のポジションへ。曲が始まり滑り出すと、すぐにスピードにのる。冒頭のシングルアクセル+2回転トーループを着氷。次の2回転フリップが乱れたものの転倒は免れる。

曲調に合わせ、気持ちのこもったステップシークエンスで観客を引き込む。後半のジャンプも華麗に決め、6分間練習で失敗のあったフライングシットスピンもしっかりと成功させた。以前はジャンプなどで焦ってしまうことを課題に挙げていたが、今回は「意識しなくても笑顔で滑れたし、今日はすごく落ち着いていました」と焦る様子はなく、終始笑顔で演じ切った。一方で演技終了直後には感極まった表情も見せた。西日本インカレでは思うような演技ができず悔しさをにじませたが、見事リベンジを果たし会心の演技を披露した奥野。「やっとまともな演技になった」と喜びの表情を見せた。


△奥野

6級女子に出場した畦地は、悔しさの残る演技となった。最初の2回転ルッツ+2回転トーループを決め流れに乗ったかと思われたが、課題のダブルアクセルで着氷が乱れてしまう。その後のコンビネーションジャンプは流れよく美しく決めたが、2回転ルッツでまさかの転倒。「思いっきり転倒したことが最近なかったのでそれが悔しい」とめずらしいミスに戸惑いも見せた。

しかし、演技のつなぎの部分でも、目線、指先まで洗練された動きで世界観を作り出す。ステップシークエンスでは全身を使い、『シルク・ド・ソレイユ』の世界を見事に表現して会場を魅了した。


△畦地

両選手とも、全国から強豪が集まる大舞台で堂々とした演技を披露した。奥野は、引退試合に向けて「泣かせられる演技がしたい」と意気込む。畦地は、「来年の全日本インカレも絶対出たい」とすでに先を見据えている。それぞれの目標に向かい、さらなる高みへとその歩みを止めることはない。【文:森本明日香/写真:竹中杏有果】

▼奥野
「まだまだ改善できるところはあるけど、やっとまともな演技になったなという感じです。1回生のときから全部の全日本インカレ(インカレ)でいい演技ができてなくて。今までは4級で優勝したくてやってたけどそれを諦めたら吹っ切れて5級を取れたから、ここに来れたことが奇跡だな、幸せだなと思いながら滑っていました。(クラスを1つ上げて挑んだインカレは)今までと全然違って。今までだったら優勝したいという気持ちが強くて、変にプレッシャーがかかっていたりしたけど、今回は5級にいるたくさんの大好きなスケーターや憧れているスケーターと同じフィールドで試合できているうれしさの方が大きかったです。今シーズンの曲を使いたいと思ったのが3年前の北海道であったインカレで、4回生の先輩が使っているのを見て、この曲をやりたいと思ったから、今回北海道で同じ曲を使えてるのがうれしくて、曲が始まった瞬間にちょっと泣きそうになりました。みんなが見ていてくれるのがうれしくて、意識しなくても笑顔で滑れたし、今日はすごく落ち着いていました。正直、フリップかループはどっちか着氷したかったというのはあるけど、今までの自分と比べるとすごくよかったから80点くらい。これまでの自分の点数が20点くらいだから、過去と比べたら満足してます。演技だけ見たらまだまだ満足してないですけど。緊張は、今年はなかったですね。いつもは緊張というよりは、失敗とかが怖かったけど、今日は怖くもなくて、やっぱり落ち着いていました。終わった後泣きそうになっていました。終わっちゃったなと思って。ずっとインカレがあったから1年間頑張れていたし、インカレが終わったらもう引退に近づいていくから、それを実感しました。(今回の演技ができた要因は?)今まではクラブチームに入らずにやってたけどその環境に限界を感じて、6月くらいに先生にお願いしてから徐々に上がっていきました。(テーマだった「ニュー奥野パラダイス」はできた?)もうちょっと上げたいです。でも「ニュー奥野パラダイス」は体現できたかなと思います。フリー大会ではダブルアクセルを跳びたいです。今日、自分の演技で泣いてくれた人がいたことに泣いてしまって、自分の演技で泣いてくれることは幸せなことだなと思ったので、泣かせられる演技がしたいです」

▼畦地
「思いっきり転倒したことが最近なかったのでそれが悔しいですけど、自分の世界観を出すことができたかなと思います。(ジャンプの調子は悪かった?)全然調子は良くて、失敗したことのないところで失敗したのでびっくりしました。前回のインカレは、けがからの復帰という感じだったんですけど、今年はもうワンランク上の滑りができたかなと思います。(よかったところは)他の人にはないような自分の演技とか異世界の感じをみんなに伝わるようにすることができたところで、それが一番うれしいです。来年の全日本インカレも絶対出たいと思っているし、もうちょっと良い演技をして、入賞できるようにがんばります」