【アイスホッケー】2年連続ベスト8で全日本インカレを終える。

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◇第92回日本学生氷上競技選手権大会◇準々決勝◇対中大◇日本製紙アイスアリーナ

[第1P]関大1-1中大
[第2P]関大0-1中大
[第3P]関大0-1中大
[試合終了]関大1-3中大

 

 

「たぶんこの会場に来てる僕らの親以外の人は誰も関大が勝つとは思ってないからそこで勝ったら面白いじゃん」。FW三浦詰平主将(人4)は試合前にこう語った。大一番・準々決勝は関東大学リーグ準優勝の中大との一戦。全国制覇を目指し、主将を中心に選手主体となって取り組んだ1年だったが、目標を達成することはできず。2年連続ベスト8で全日本インカレを終えた。

試合開始から関大がパックを支配。第1ピリオド(P)1分、FW泉大我(人1)がゴール前まで運ぶも、相手選手に阻まれる。その相手の行為が反則を取られパワープレー(数的有利な状況)になる。チャンスを生かそうと第1セット、第2セットが攻撃を仕掛けるも、ネットを揺らせず、流れをつかみ切ることはできなかった。


▲泉

ピンチを切り抜けた中大は徐々に実力を発揮し始める。速いスケーティングと正確なパス回しで翻弄(ほんろう)された。


▲FW川島広揮(人1)


▲DF佐々木亮悦(情2)

6分、再びパワープレーとなる。パスを回し外側からシュートを放つも得点は奪えず、チャンスの2分間が終わった。その後ディフェンディングゾーンでのプレーが続く。中大にパックを支配されるが、一人一人が体を張りシュートを打たせない。また、5人のスケーターが内側での守りを徹底することで、シュートを打たれてもリバウンドを先に処理し、無失点で抑える。

しかし、16分。ついに均衡が破られる。GK石田龍之進(経2)と第1セットが必死に守るも、ゴール前の競り合いを切り抜けることはできずパックを押し込まれ、先制点を奪われた。


▲石田

第1P残り2分、この試合3度目のパワープレーとなる。数的有利な状況にもかかわらず、中大にパックを運ばれる。しかし、FWロウラー和輝(商3)がディフェンディングゾーンで相手のドリブルをカットし、 DF高井優希(社3)がパックを受け取り、攻撃に転じた。自陣ブルーライン付近にいたDF高井から敵陣ブルーライン付近の左側にいたFW瀧本風斗(情3)にパックが渡る。「風斗!」と、パックを呼ぶFW三浦にパスを出すもタイミングが合わなかった。相手選手に弾かれたパックを左のコーナーでもう一度FW瀧本が手にすると、迷うことなくDF高井にパスを出す。DF高井はキーパーの正面から鋭いシュートを放ち、待望の1点をもたらした。


▲瀧本



▲高井

1-1で第2Pを迎えた。第1Pの勢いのままに開始直後は関大が主導権を握る。しかし、相手にパックを奪われると、左サイドから右サイドへパスがつながり、フェイスオフサークル上からシュートを放たれ、2点目を決められてしまった。13分のパワープレーでは得点を決められず、勢いづき始めた中大をなかなか止めることができない。


▲94ロウラー、23瀧本

そして、反対に11分、この日初めてキルプレー(数的不利な状況)になり、ピンチが訪れる。パスを回され、シュートのタイミングを見計らう中大。ブルーライン付近からシュートを打たれるもFW高橋駿輔(情4)が体でパックを阻止し、無失点に抑えた。


▲高橋駿


▲6DF野田律規(人2)、78DF藤村雄大(法3)

その後、第2Pではパワープレーとキルプレーに1度ずつあったが、両者ともにスコアは動かず、1-2で最終Pに突入した。

なんとか1点を取り返そうと、選手たちはギアを上げる。チャンスを作るも、細かなミスが響き得点にはつながらない。15分には相手選手が、12分にはFW三浦が負傷し、試合が一時中断されるほど激しい攻防が繰り広げられた。関大のパワープレーで試合が再開。パスをカットされ、左サイドから駆け上がってきた選手に右サイドへパックをつながれる。右にいた選手から左サイドへとパスが通り、キーパーのバッグドア側にシュートを打たれ、2点差をつけられた。


▲三浦

残り時間12分で、2点を追いかける関大。諦めることなく足を動かし続けた。


▲ DF岩瀬谷拓哉(社2)


▲ DF熊谷天祐希(情1)

果敢に攻める選手たち。14分のパワープレー、第1セットが出場し、何本もシュートを放っていく。ゴール前の混戦の末、FW瀧本がキーパーの右足とゴールポストの隙間からパックを押し込む。得点が決まったかのように思われたが、ビデオ判定の結果、ホイッスルのあとのゴールとされノーゴールに。点差を詰めることはできなかった。その後、この日最大のチャンスが訪れ、5対3の状況が1分続くも、ネットを揺らせない。


▲ロウラー

最後の最後まで猛攻を見せるが、ついに試合終了を知らせるホーンが鳴った。涙をこらえるかのように天井を見上げる選手たち。2年連続ベスト8敗退となった悔しさをかみ締めた。

今年は選手主体となって取り組んで、成長を感じられた1年だった。しかし、優勝には届かなかった。優勝には何が必要なのか。関東の大学との差は何なのか。改めて感じさせられる戦いとなった。来年こそ日本一へ。4年生は後輩へ思いを託し、リンクを後にした。【文:遠藤菜美香/写真:勝部真穂、小田沙貴】


▲DF工藤雅基(経3)


▲FW國塚李久(人3)

▼三浦主将
「(試合前に話したことは)たぶんこの会場に来てる僕らの親以外の人は誰も関大が勝つとは思ってないからそこで勝ったら面白いじゃんって言ってチームを盛り上げました。序盤の立ち上がりはすごく良くて、相手にも物怖じせず、プレーできたんですけど、向こうの底力というか、中央大学さんは個人のスキルが高い選手が多くて、そういう選手に好きなようにやらせてしまった時間があって。そこで失点をしてしまった。あとは、パワープレーでなかなか得点が入らず流れをうまくつかめないまま3ピリまでいってしまって。そして3ピリでもまた失点して負けてしまった。キルプレーは良かったんですけど、パワープレーの得点力不足っていうのが今日の命運を分けたかなと思います。自分自身は足はしっかり動いていたし、パスもしっかり出せていたので悪くはなかったですけど、すごく良くもなかった。自分的には60から70点くらいかな。これが現役最後の試合になってしまって悲しいというか、もっとできたかなと感じていて、申し訳ないなと思います。(2年連続ベスト8という結果について)昨年は勝っていてそこから逆転された。今年は僕らが追う展開だったんですけど、関東といつも試合をしてないので、関東の試合のペースが関西とは違うので、関東のペースに合わせて練習するっていうのが大事かなと。関東と試合をするとワンテンポ、ツーテンポ速いのでやっぱりその部分で差が出てしまう。いくら関西でいいプレーができても関東とやった時に同じプレーができるかと言われるとそうではない。そのギャップをいかに埋めるかっていうのがだいじなんじゃないかなと思います。(主将としての1年を振り返って)今年は色々あった1年で、僕らが悪いんですけど、コーチがつかない状態で試合を練習をしないといけない時があって。チームをまとめれなかったっていうのが僕の力の無さ。そこをまず反省してて。それでも4年生が主体となってチームを1つにできたと僕は思う。この同期じゃなければキャプテンを務めれなかったと思うし、それだけ同期に助けられた1年間で。同期に相談して、こうしたらいいんじゃない?って還元してくれて、そうやってコミュニケーションを取れたからキャプテンを務められた。そして僕が発信したことを後輩達もすごく実行してくれて、話を聞いてくれて、負けましたけどいいチームだったと感じている。来年こそは今年の反省を生かして、インカレの頂点を取ってほしいなと思います。(来年は違う立場から関大アイスホッケー部と関わっていくと思いますが)僕自身、現役引退はしますけど、選手達と関わるところがあるので、今年経験してきたことを選手達に還元してあげて。ただ、経験だけを還元するのではなくて、僕はteachingではなくcoachingをしたいと思っている。teachingっていうのは自分がしてきたことだけを教えることで、coachingは選手自身に気づかせるということで。僕は選手自身に気づかせるっていうのが大切だと思うので、例えばキーパーが失点したらどうして失点したと思う?ってまずは問いかけて、ここが悪かったから失点しましたっていう風に考えさせて、そして、ここをこうした方が失点しにくくなるよっていう指導をしていきたい。今年も後輩たちにホッケーの面で指導するときには意識してきたことで。選手自身が考えるっていうのはすごく成長すると思っていて、僕自身今年1年自分で考えることがすごく多くて。自分で言うのもなんですけど、すごく成長できたと思う。なので僕はそういう指導方針で後輩に関わっていけたらなと思います。(後輩に向けて)副キャプテンが高井、ロウラーだったので近くで色々やってきた選手なので、今年の良かったところは継続して、ダメだったところは反面教師にしてやってくれればと思います。今年、本当に内容の濃い1年だったのでこれだけの経験を今年だけにしないで生かしてインカレの頂点をほんとに目指せると思うのでつかみ取ってほしい」

▼佐々木快
「(今日の試合は)1年間かけてやってきた内容が結果に出たなと思います。個人的には悔しい試合だった。勝てる試合ではあったので、1年間積み重ねてきたものが出て、でもまだ足りなかったのかなと感じさせられました。(2年連続ベスト8という結果について)関東の4強を倒さないとベスト4、優勝にはいけないので、そのためには足りないところが個人個人が分かっていると思うのでそこを突き詰めることと、あと、勝負どころで
勝ち切るチームにしていかないといけなかったなと思いました。(3年生はチームを引っ張っていかないといけないけど、自分のこれからの人生について考えなきゃいけないから時間がないと思うけど、今がいい機会だと思うので自分を見つめてほしいなと思う。1、2年生は大事な場面がまだわかってないと思うけど、自分のミスで負けることがあると思うのでそれを大事にしてほしいなと思います。(4年間を振り返って)同期が仲良かったのが一番大きくて。俺らの代は毎年怒られて、手がかかった代だったと思うけどそれでも、自分たちの大事なものをちゃんと守って、個人個人を出してその中でチームとしてやってこれたのが良い思い出です。(同期に向けて)社会人になって一緒にホッケーができる機会があったら楽しみましょう」

▲FW佐々木快(情4)

▼柚木
「(試合内容を振り返って)試合前や、試合中もいい状態でプレーできたんですけど、ただ、スコアがなかなか入らなくて結果的に負けてしまった。それでもチームは途中で諦めることなくいい試合をしてくれたと思います。(主務とプレーヤーの両立は)1年間あっという間に過ぎていった。ただがむしゃらにチームの仕事もホッケーも、チームのトレーニングも見たりして。僕もなかなか試合に出れず、悩みながら仕事もしつつで、ただただ大変でした。(4年間を振り返って)最後1年間は特に同期とも仲良くなって、最上級生になってまとまった。僕自身試合に出れない中で、試合に出れない選手たちのモチベーションの維持仕方とかを最後の1年間で役に立てたかなと思う。色々勉強させてもらいました。(同期に向けて)感謝してるし、この同期じゃなければ途中で諦めてたかもしれない。この同期じゃなければ辞めていたかもしれない。本当に感謝しかない。(後輩に向けて)もうベスト8はいらないので、去年も今年も控え室の空気とかは味わいたくないと思うので、必ず優勝してほしい」

▲FW柚木大河(法4)

▼高橋駿
「(今日の試合を振り返って)自分と柚木が基本的にキルプレーになった時に出るっていう風になっていて、その時は体を張ろうって話し合って、それがお互いできたので良かったです。(ベスト8について)夏からキャプテン中心にやるようになって、自分たちで成長できた部分もあるし、夏の交流戦が終わってからスタッフが戻ってきて、細かいところを突き詰められて、いい感じで終えられて、負けてしまいましたけど悔いはないです。(4年間を振り返って)まず、いい同期に恵まれて、先輩方も後輩のみんなもいい人ばっかりで、スタッフもホッケーをわかってる方に教えていただけて、本当に楽しかったです。(競技生活を振り返って)小学1年生からやってきて。大学の最初の2年間は試合にあまり出れなくて、悔しい思いもして。苦しい時期もあったんですけど、最後は楽しく終われました。(後輩に向けて)3年生以下と新しく入ってくる1年生とレギュラー争いをして、レベルの高い中でやってほしい。(同期に向けて)最初は9人いたんですけど、最終的に6人になって。キャプテンを中心に話し合ったりもしてきて、喧嘩をすることはなかったので、平和に終われてよかったです」

▼GK沼田智也(人4)
「(ベスト8という結果について)去年ベスト8で今年は絶対ベスト4以上にいきたいなっていう話はしてて。その中で今日ロースコアで負けてしまったというのはすごく悔しいです。(関大での4年間を振り返って)常に努力し続けることご大事っていうのがこの4年間で学んだことで。最後出れなかったのも自分の努力が足りなかったからだったので悔しい思いです。来年から社会人になるので働く上でもそれを忘れないようにしたいです。小学3年からアイスホッケーをやってきて、挫折が多かったんですけど、挫折を忘れずに頑張っていきたいです。(後輩に向けて)2年連続ベスト8だった悔しさを忘れず、ベスト4以上をとってほしいと思います。(同期に向けて)最後の1年は1番辛い時期だったんですけど、みんな協力しながら頑張ってここまで来れた。苦しい時期も楽しみながらできた同期だったと思います」

▼GK沼田拳紀(人4)
「(ベスト8という結果について)結果的には負けてしまったんですけど、いい試合だったんじゃないかなと思います。(試合前にしたことは)ホテルでビデオミーティングをしたり、緊張し過ぎないようにっていうのを話し合ったりはしました。それでも、いつもより表情がかたかったかなと思います」

▼瀧本
「パック持った瞬間、チェックショルダー(後ろを確認すること)して高井が見えたのでブレードにぴったり出して、あとは決めるだけっていう状況を作れて良かったです。(来年は)高井筆頭に新チームまとまっていくので、得点でサポートできたらなと思います」

▼高井
「最初はプラン通りロースコアで抑えられたんですけど、格上相手だったので自分たちのミスもあってそれをボロボロ引きずったっていう感じです。関東と関西の差があるっていうのを実感した。僕たちは関西1位なので関東にしっかり食らいついていかないといけない。勝ち切るっていうことが大切になってくると思います。(来年は)今年はみんな意見を出していたりしたので、それを実行できるように自分たちでやるっていうのを意識していきたい。個人的には最上級生なのでチームの主軸になるのはもちろんなんですけど、メンタル面でもチームを引っ張っていけるようになりたい」

▼ロウラー
「チームとしてはゲームプラン通りに進んだところは良かったんですけど、パワープレーであったりとか点を取るべきところで取れなかったというのが敗因かなと思います。(ベスト8には)悔しいですけど、チームとしては去年より確実にステップアップした内容だったかなと思います。個人的には状況判断が悪い場面があったので、そこは反省していきたいです。(来年に向けて)チームとしては、来年も残る学年はまとまっていると思うので、主体的に動けるようにしていきたいです。個人的には、良い試合と悪い試合があったのでいかに波を無くして、レベルの高いプレーができるかっていうところが課題になってくると思います」