【コラム】大好きな人たちのために

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いきなり愚痴になりますが、本当に大変な3年間でした。編集長として過ごした最後の1年は特に。自分の意思でやっているのは分かっているけど、「時間がない!」といつも嘆いてた気がします。それでも、取材に行く足を止めることはしませんでした。やりたいことを「いつかやりたいな」と頭の中で終わらせることもありませんでした。少しでも妥協したら絶対に後悔する。誰より負けず嫌いな私の敵は、ずっと自分自身でした。

1年生の頃は、自分がカンスポにいる意味を見出せませんでした。途中で諦めるのは格好悪いからなんとなく続けていたのが正直なところです。2年生になって、そんなふわっとした私の気持ちを変えたのは、大好きなソフトボール部女子でした。白砂まみれになりながら全力でグラウンドで走り回る彼女たちは、最高に輝いていて、夢中でシャッターを切りました。この姿を残すために自分はここにいるんだ、と思ったから。当時のソフト女子の4年生が引退する時に、手作りのアルバムをもらいました。開いたら、そこには私が撮った写真たちが。「こんなに撮ってたんだ」。最高に輝く笑顔をきちんと残せていたことが、何より嬉しかったのを覚えています。


△選手より黒かったです

3年生になってカンスポラストイヤーを迎え、新体制になった私はというと、編集長としての立場と仕事に押し潰されそうになっていました。上手くいかないことだらけでめげそうだった私を救ったのが、準硬式野球部の活躍。1年生の時から取材し、どの部よりも思い入れのある準硬が見せた躍進劇。どんな逆境でも負ける気が全くしなかったし、取材に行くのが楽しみで仕方なかったです。そして、マウンドで喜ぶ姿を撮る夢を叶えてくれました。リーグ終わりに撮る部員全員での集合写真。カンスポはいつも撮る側でしたが、「奈央ちゃん!おいで!」と、ど真ん中を空けてくれたことは、マウンドに集まったシーンと同じくらい鮮明に思い出せます。

今年の明治神宮野球大会。私にとって最後の取材ですべてやり切ったと思っています。ここまで悔いなくやれたのは、それだけ関大野球部が活躍してくれたから。私たちは、KAISERSの活躍なしでは何もできないんだと改めて知りました。本当に楽しくて、美しい時間でした。


△神宮大会の3枚は全部自慢の号外です

どうしたら大好きな人たちの活躍を伝えられるか、ずっと悩み続けてきました。答えは見つからないまま引退してしまいましたが、負けず嫌いだけで突っ走ってきた私が書いた記事、撮った写真、作った企画・号外はKAISERSのためになれたのでしょうか。「号外作ってもらえるように頑張ります」と言ってくれた言葉が励みでもありました。文章を書かせてくれて、写真を撮らせてくれて、インタビューにまで付き合ってもらって、みなさん本当にありがとうございました。数え切れないほど記事を書いてきたのに、困ったことにそれ以上の感謝の言葉が見つからないです。

そして、同期へ。気が強くて自由奔放な私に最後まで付き合ってくれてありがとう。性格も距離感も担当競技も、程よくバランスの良い5人だったからこそ、私は編集長としてやり遂げることができました。1回しかみんなでご飯行ったことないから、引退したら行こうね。

たくさんの方に、本当に3年間ありがとうございましたと伝えたいです。これからのKAISERSの物語は後輩たちが紡いでくれます。大好きな人たちの姿を、記者席じゃなくスタンドから見守るのが楽しみです。これにて、私の学生記者は終わり!【松山奈央】


△カンスポ同期との貴重な写真


△大好きな準硬の同期より一足先に引退してしまいました