【コラム】最後に届けたい感謝の話

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

マニュアルのないカンスポにとって、自分らしさをどう発揮するかというのはいつだって難しい問題だった。コミュニケーション能力も、企画力も、行動力も、熱意も、どれをとっても中の中くらいの自分は周りに比べて何だか引けて見える。影響力があることが全てではないが、あまりにも「普通」すぎる自分が何かをもたらそうなんてそんなの無理でしょ、とナイーブになることも多かった。

だけど、責任を持つにつれて、取材に行く回数が重なるにつれて、そんな自分を少しずつ認められるようになった。いつもありがとうと言ってくれるチームの皆さん、新聞をもらいに来てくれる同じ学科のみんな、活動を支えて下さるスポ振の方、しんどくても安心感のある家、そして神宮球場で特等席を譲ってくれたおっちゃんさえも。知らず知らずに関わりあった周りの存在が、「普通」である自分を「普通だけど特別」な自分に変えてくれたし、そのおかげでどんな小さな記事や写真だってありったけの思いを込めて描くことができたんじゃないかなと思う。

(△試合に出ている選手はもちろん、ベンチやスタンドで全力なプレーヤーの皆さんを撮るのがとっても好きです。)

そしてとってもお世話になったカンスポのみんなには一番の感謝を伝えたい。KAISERSの劇的な勝利にみんなで喜ぶ週末も好きだったが、ホームに着くまでと決めてひたすらに多忙さを嘆いたり、愚痴を言いまくった帰り道も大好きだった。夜10時過ぎ、あの阪急電車までの道のりを忘れることはないでしょう。

3年間でたくさんのストーリーと出会い、また自分自身も様々な道をたどってきた。これからも「普通」な自分にいっぱい出くわし悩むことがあるだろう。だけどとんでもなく素敵な人たちと出会ったとんでもなく濃い日々が、その全てを「特別」へと導いてくれる。【高木満里絵】