【アイススケート】男子SP。3人共にフリー進出!

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◇第88回全日本フィギュアスケート選手権大会 2日目◇於・代々木国立代々木競技場 第一体育館

[男子SP]
10位 中村 74.39
12位 須本 72.81
20位 本田 61.22

全日本選手権(全日本)2日目は、男子ショートプログラム(SP)が行われた。日本最大の大会である今大会にはら羽生結弦(ANA)や宇野昌磨(トヨタ自動車)、高橋大輔(関西大学KFSC)らの強豪たちが集結。白熱した争いが繰り広げられた。

関大からは、本田太一(経3)、中村優(政策4)、須本光希(政策1)が出場。

第1グループには本田が登場した。昨年の全日本では、思わぬミスが相次ぎSP25位。あと一歩のところでフリー進出を逃してしまった。「成長してこれた」。悔しさを糧に練習を積み、挑んだ。冒頭のトリプルアクセルの着氷が乱れてしまったが、その他のジャンプは全て決める。気迫のこもった滑りで会場を引き込む。演技後は納得のいかない表情を浮かべたが、SP20位で見事に昨年の悔しさを晴らし、フリー進出を決めた。


△本田

続く第2グループには中村が出場。冒頭に組み込んだトリプルアクセルを鮮やかに着氷し、流れをつかむ。続く3回転+3回転のコンビネーションジャンプ、3回転ルッツも申し分のない質で決める。会場からは歓声が上がる。演技終盤のステップシークエンスでも、気持ちを込めて丁寧にステップを踏んでいく。最後のポーズを決めると、笑顔がこぼれた。パーフェクトな演技に、観客はスタンディングオベーションで中村を称賛。「最後まで集中を切らさずに、気持ちよく滑ることができた」。高得点をマークした。


△中村

そして、最終グループに登場したのは須本。2年ぶりの大舞台ということもあり、緊張した面持ちでスタート位置へとついた。最初のジャンプは公式練習から苦戦していたトリプルアクセル。まっすぐと飛び上がって回り切ったものの、惜しくもステップアウトしてしまう。残る2つのジャンプを確実に決めてカバーするも、ステップシークエンスやスピンでのレベルの取りこぼしが出てしまう。それでも、持ち前の伸びやかなスケーティング生かした滑りで高得点をたたき出した。


△須本

今日の結果により、本田、中村、須本の全員がフリー進出を決めた。運命のフリーは22日17時4分から始まる。自分たちの持つ力を最大限に発揮し、素晴らしい演技を披露してくれることに期待だ。【文:竹中杏有果、森本明日香/写真:竹中杏有果】

▼本田
「ジャンプでミスが出てしまったのはすごい悔しいですし、全体的に硬いまま演技が終わってしまったので、楽しみたかったんですけど、楽しんでなかったですね。(トリプルアクセルは)練習でも試合でも割と決まってたので、難しいですね。正直去年は、全日本の前も不安な部分が大きくて、自分のやってきた練習を信じられてなかった部分があったんですけど、今年1年間は、本当にやれることを全部やってこれたので、これだけやってだめだったら仕方ないかなみたいに思えています。成長してこれたので、明後日につなげたいです。(これだけやってきたと思えるのは)精神的に安定してきた部分もあると思うんですけど、夏に日本に戻ってきて、いろんなコーチにアドバイスをもらったり練習環境も変化して、いい出会いもあったので、落ち着いて試合に臨めたからだと感じています。去年と比べたら間違いなくすっきりした表情をしていると思います。フリーに進めるとしてもよい順位ではないので楽しみたいですし、失うものも何もないですし、1年間やってきたことを出し切りたいです。去年は全日本に限らず、1年間通して悔しい思いをしてきたので、それを払しょくできるように1年やってきました。今年の夏頃に、自分が大学卒業するのを機に引退することを決めたので、残り1年ちょっとだと思うと、スケートが楽しくなってきて、楽しみたいのが1番の目標ですけど、そのためにはやっぱりいい演技が必要だと思うので、全日本に限らず、どの試合でもいい演技ができるように(この1年)やってきたつもりです」

▼中村
「6分間練習のときからずっと緊張してたんですけど、序盤の2つのジャンプがきれいにはまってからは、だいぶ気持ちも楽に滑ることができたので、最後まで集中を切らさずに、気持ちよく滑ることができたと思います。先生にも、とにかく背筋を伸ばして強くというのを言われていたので、自分のスケートというのをしっかりここで出せればと思いながら、強い気持ちで滑りました。この緊張感で、自分に負けそうなところはあったんですけど、そこになんとか今日は打ち勝つことができたのではないかと思います。明後日のフリーでもこのままでいきたいと思います。(担当振付師のジェフリー・バトルには)曲自体が壮大なので、体を大きく表現しようと言われていました。気持ち的には今日のSPが1番気持ちよく滑れたので、体も自然と大きく動いたのではないかと思います。(フリーについては)去年の失敗があったからこそ、この1年間去年のフリープログラムを忘れることはなかったですし、二度とあのような失敗を繰り返さないようにと思って練習してきました。(去年とは)演技構成も変わってきていて、4回転(ジャンプ)に挑戦するんですけど、そこだけに捕らわれずに他のこともしっかりやって、笑顔で終われたらなと思います。(4回転ジャンプの調子は)決して悪くはないので、あとは本番に向けてどうタイミングを合わせていくかなという感じなので、そこは本番になってみないとわからないですけど、集中してやっていきたいと思っています。4回転サルコーを今シーズン最初のほうから挑戦していたんですけど、あまりうまく跳ぶことができなかったので、失敗、成功に関わらず思い切ってやって、その他のエレメンツを大事にしたいかなと思います」

▼須本
「演技自体はすごく悔しくて、自分の中では全然納得のいかない演技で終わってしまったなという感じです。今シーズンの中でたくさん試合はしてきたんですけど、今シーズンの中で1番自信がなく、そのままの気持ちでSPにいってしまったので、フリーではしっかり切り替えられるようにしていきたいと思いました。(高橋大輔選手と同じグループだったが)朝の練習から、テレビで見ていた選手と一緒に滑れていることはすごくうれしかったんですけど、試合になるとお客さんの応援とか雰囲気で圧倒さてしまって6分間練習もSPも集中できなかったというのが今終わってみればいい経験だったかなと思います。いつもだったら試合になれば飛べるというジャンプも、舞台が大きいし去年のぶんも晴らしたいという気持ちも結構あって、悔しいSPになったなと思います。(目標は)自分も先シーズン、順位を意識して失敗してしまったので、今シーズンは結果を意識しないと自分の中で決めて、SP、フリー共に自分の納得のできる演技ができればいいなと思っていました。2年前全日本に出場したときは全日本ジュニアで優勝させていただいて、自分の中で勢いが2年前にはあったんですけど、今年全日本に戻ってきて、SPは場の雰囲気に合わせられずに終わったかなという感じです。明日4回転ジャンプを入れるかどうかについては明日の練習を見て、先生と相談して決めたいと思います」