【アイスホッケー】クレインズに0-3で敗北も、実りのある一戦に。

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◇第87回全日本選手権大会◇対ひがし北海道クレインズ◇12月6日◇ダイドードリンコアイスアリーナ◇

[第1P]関大0-0クレインズ
[第2P]関大0-2クレインズ
[第3P]関大0-1クレインズ
[試合終了]関大0-3クレインズ

年に一度、プロチーム、社会人チームと対戦することができる全日本選手権が東京の地で開催された。関大が対戦したのは、現在アジアリーグ6位のひがし北海道クレインズだ。格上相手にどれだけ渡り合えるのか、期待がかかる試合が始まった。

やはり相手との差は大きかった。スケーティングのスピード、状況を判断しパスを出すスピード、1つ1つの技術のレベルが高かった。ディフェンディングゾーンでプレーする時間が長く続いたが、相手よりも内側でプレーすることを心掛け、シュートを打たせる隙間を空けないよう意識。システムを駆使した関大の守りを20分間徹底し、全員で守り切り第1ピリオド(P)を無失点で抑えた。

第2Pも、苦しい時間が続く。4分と6分にはキルプレー(数的不利)になり、相手の猛攻を受けたが、GK石田龍之進(経2)は焦ることなかった。冷静な判断でプレーを予測し、パックを止めた。

しかし、ついに均衡状態が破られる。第2P13分、再びキルプレーになり、ディフェンスが手薄になったところを相手に突かれる。右サイドからワンタイムシュート(パスに対してダイレクトで、スティックを振りかぶって打つ強烈なシュート)を打ち込まれ、先制点を許した。

その4分後、自陣右サイドでのフェイスオフでパックを奪われると、パスを回され、右から角度のないシュートを打たれる。反応するも、手中に収めることができずこぼれたパックを押し込まれ、2点目を奪われた。

なんとか得点を決めたい最終P。関大もパックを奪うが、なかなかシュートまで持ち込むことができない。反対に、15分、ゴール前での混戦から得点を決められ、0-3で試合終了となった。

今回、主力のDF3人が欠場しベンチ入りしたDFはわずか5人。しかし、1人1人がプロの激しいチェックにも怯むことなくプレーし続け、ロースコアに抑えることができた。敗北を喫したが、年末に控える全日本インカレへ向け、自信を得た。悲願を達成するために、選手たちはリンクへと足を運ぶ。【文、写真/遠藤菜美香】

▼三浦主将
「格上相手と言うことで「最初からシステムを駆使して戦おう」という鈴木監督(鈴木宣夫監督)の戦術を話されていたのでそれを徹底して行った結果が、中盤まで0-0で試合を運べた要因じゃないかなと思う。ただ、個々のスキルの差が出てしまって、ひがし北海道クレインズさんはプロチームということで、日本のトップレベルの選手が集まっているチームなので、圧倒されて僕たちが引いてしまった部分があって失点してしまった。(DF3人が欠場してましたが)3人がいない分そこに入った野田(DF野田律規=人2)や松下(DF松下龍=社2)、普段から出ている岩瀬谷(DF岩瀬谷拓哉=社2)、DF佐々木亮悦(情2)、熊谷(DF熊谷天祐希=情1)がほんとに頑張ってくれて、攻められる時間が多くて、ディフェンディングゾーンでプレーする時間が多くてDFとキーパーはすごく大変だったと思うんですけど、我慢強く、頑張ってくれて頼りになりました。松下、野田には今日いなかったDFを脅かす存在になってほしいし、逆に負けないように頑張ってほしい。やっぱり、今日いなかったメンバーが戻ってくるっていうのはプラスになりますし、インカレまで2週間大阪であるので、しっかり練習していきたいなと思います。先日試合をさせていただいた、東洋大学さんもひがし北海道クレインズさんも高いレベルで普段からプレーしているチームで、プレースピードや状況判断のスピードが速くて、戦う機会が得られたっていうのはすごく貴重なことで、このスピードを忘れずに、練習からそのリズムを継続していきたい。(憧れの選手である池田一騎さんとの戦いはいかがでしたか?)試合中もすごく声を掛けていただいて、ほかの選手の方も面識のある方が多いので、「詰平、いいぞ」とか声を掛けていただいて。うれしい反面、声を掛けられるっていうことは相手にまだ余裕があるっていうことで。「もう少し脅威になる存在になりたかったな」っていうのが本音で。でも、こんなことを言っていてもインカレまで2週間ほどしか無いので、ひがし北海道クレインズさんには通用しなくても、大学生には多少通用する部分はあると思うのでぼくがチームをけん引して、優勝に導きたい」

▼石田
「(戦ってみた感想は)パスが上手かったです。一瞬でも出せるチャンスがあれば簡単に繋いでくるし、逆にレシーブも上手い。取りにくいパックをワンタッチで自分のものに出来るから、その後のプレーまでのスピードが速い。だから、次に何が起きるかを考えてないと、一瞬でポジションがズレてピンチになると思いました。(チームとしての守りはいかがでしたか?)相手よりも常に内側で堅くプレーすることで、リンクの外側でしかプレーさせないよう意識しました。内側で堅く守ると、外側ではたくさんパスを回されてしまいますが、全員が冷静にプレーすれば内側には穴が空かないので、相手の選手は外側からしかシュートが打てません。そのインサイドキープを60分間実行出来たので、格上相手ですがロースコアゲームに持ち込む事ができました。ただ、リバウンドを叩かれたシーンや、結果的に失点にはつながってはいないものの、一瞬の隙をつかれてブレイクアウェイ(シューターとゴーリーが1対1の状況)や相手選手2人対味方のディフェンス1人のチャンスを作られたりと、相手陣地からスピードをつけて攻め込まれた際の守りに課題が見つかりました。(3回のキルプレーで意識したことは?)キルプレーでは、とにかくワンタイムシュートをどのタイミングで狙ってくるかを見計らってました。細かいパスで揺さぶりをかけて、スペースが空いたところを通してワンタイムシュートっていうのがプロのパワープレーの王道パターンの1つで、内側で守る関大相手には外側でパスをたくさん回せるから、絶対にワンタイムシュートを狙ってくると思っていました。案の定、右サイドにパスを出されてワンタイムシュートで失点してしまいましたが、その失点に関しては、シュートを打たずにまたパスを返す可能性を考慮して、次の動きに移行しやすい体勢で対応したら、そのまま打たれてしまって失点してしまいました。あれは僕の判断ミスで、チームとしての守りの質は秋リーグに比べて格段に良くなってると感じています。今の関大ならインカレ優勝を狙う力が十分にあると思います。個々の技術は関東の強豪のチームには同等かそれ以下なのは事実ですが、KAISERSというチームとして戦った瞬間、僕らはものすごく大きなパワーを発揮出来ると信じています。去年のインカレも、今年の夏の交流戦も、あと一歩で負けて悔しい思いをしてきたので、そろそろ、応援してくれる全ての人たちを笑顔に出来るような、最高の結果で恩返ししたいです。今年のインカレは、結果を残すと約束します。