【サッカー】準決勝へとFW竹下、吉井が導いた!阪南大を延長の末に見事撃破。2年ぶりの総理大臣杯出場権を獲得した!

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◇第45回関西学生選手権準々決勝対阪南大◇5月28日◇J-GREEN堺メインフィールド◇

【前  半】関大 0-1 阪南大
【後  半】関大 1-0 阪南大
【延長前半】関大 0-0 阪南大
【延長後半】関大 1-0 阪南大
【試合終了】関大 2-1 阪南大

関西学生選手権準々決勝。関大にとってこの試合は苦い記憶がある。2015年5月30日、昨季の同試合でも関大は阪南大と対峙した。結果は4-1。1点を決めることができたものの完敗だった。しかし、『全員サッカーで日本一』を掲げる関大にとって、いつか向かわなければならない相手だ。そして、1年後。この阪南大戦までにリーグから通算して5連勝中だ。勢いこのままに、そして、勝利という二文字だけを目指して戦いに臨む。
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しかし、前半は厳しい展開となる。前半3分、ボールをカットされ早々にピンチを迎える。しかし、これはDF陣の堅い守備で守りきる。その後、7分には関大がコーナーキック(CK)を獲得。これを蹴るのは、MF藤村だ。先制して流れをつかみたいがこれは入らない。しかし、その1分後にチャンスが訪れる。DF諸石から再び藤村がボールを保持すると右サイドのFW竹下へとつなぐ。阪南大ペナルティエリア内へ進入すると竹下は相手GKと1対1の状態に。強く蹴り込むがGK真正面にボールは流れる。チャンスが来た。GKが勢いあるボールをつかみきれず、こぼしたのだ。FW加賀山が走り込むが阪南大にとって間一髪、関大がボールに触れることはできなかった。11分には阪南大の速攻に対応できず、ゴール前で右サイドからクロスで守りが手薄だった左サイドからミドルシュートを放たれ、得点を許してしまった。しかし、まだ70分以上を残している。諦めるのはまだ早い。関大の猛攻が始まる。20分には竹下がDF2人に進路を阻まれながらも相手ゴールに迫る。その5分後、8分後にもCKやフリーキック(FK)でゴールを狙うも入らない。
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後半18分頃にはFKとCKというセットプレーから関大のピンチが訪れる。しかし、DF陣の効果的な守備が功を奏しこれ以上の失点は許さない。その2分後には、加賀山がボールを放つもこれはゴール上へとふかしてしまう。その後には藤村が右サイドで混戦の中、転がり出たボールをシュートもこれも大きくふかし左へと流れる。得点が決まらず敗戦の色が濃厚となった44分。決めたのは途中出場のFW吉井だ。ペナルティエリア外からのセットプレーの攻撃で一度、阪南大ゴール前にボールが落ちるも右サイドに出てしまう。これをすかさずMF布施がゴール前に戻す。ゴール前にいたFW吉井が渾身の一撃、ミドルシュートを決めた。ゴールに刺さったこの得点は吉井にとって今季初得点。
そう簡単には負けられない。『日本一』を目指す関大の気持ちがこもった同点弾で勝負の行方は運命の延長戦へと持ち越される。
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延長前半、目立ったプレーをすることができず、延長後半の10分間に両校が最後の力を注ぐ展開となる。延長後半3分にはDF荒木の活躍で阪南大CKを防ぐ。選手、応援、スタッフが声を出し勝利を求めて声を出し合う。それに答えたのは竹下だ。延長後半10分にMF清永が右サイドライン際から放ったボールは阪南大守備陣4人を抜き、竹下のもとへ。それを思い切り振りぬく。得点シーンは「あまり覚えていない」と試合後のインタビューでは答えながらも値千金のゴールは関大サッカー、全員サッカーを体現した結果だろう。最後のホイッスルが鳴るまで走り続けた関大イレブンはその後喜びを爆発させた。
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『全員サッカーで日本一』実現へ。関大はリーグ戦で関学大、関西学生選手権で阪南大を破った。この2校は昨季、全国で1位、2位になった大学だ。関大は昨季に比べ大きく成長した。しかし、ここで調子に乗らず一歩一歩進んでいかなければならない。
次戦・準決勝は阪南大と同様に因縁の相手・立命大だ。立命大は昨季リーグ最終戦で敗北。関大はこの敗戦でインカレ出場を阻まれた。また、立命大は『大学日本一』を掲げる大学だ。『日本一』を目指す大学はいつかどこかでぶつからなければならない。しかし、関大が負けることはない。今日の一丸となったこの気持ちを忘れずに、次戦でも勝利し決勝へと駒を進めたい。【文:水野 真/写真:庄田汐里】

 

KUFC Tube(PC版・制作:サッカー部)


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▼前田監督
「後半での吉井の出場については攻撃として1点を取りに行くということはもちろんのことだった。また、相手選手の良いボールを配給させないためにもフォワードがパスディフェンスをさせるという意味もあった。(守備の面では黒川選手が1年生ながら出場しているという問いに対して)左利きで関大にとって貴重な選手である。そして、塩谷があがることによって、サイドバックの動きもしながらということは相手にとって攻撃の幅を狭めることができている。FWの竹下は初めは5番手、6番手というところにいた。しかし、そこで腐らずにやっていた。これが結果としてゴールへと向かえたことではないだろうか。(試合展開に布施選手が効果的に動いていたのではという問いに対して)MFの布施は技術的にはレベルが高い。気持ちの面というところでは求めている。ただ、シュートやゴールに向かう選手ということを求めていきたい」

▼前川ゲームキャプテン
「今までなら、先制されると慌ててしまうところだったが、0-1でも「1点しか離れていない」とプラスに考えられるようになった。その中で逆転できたことは大きい。マイナスからプラスに考えられるようになったことで、「勝てる」とだんだん口に出すようになってきた。最後の竹下は、セットプレーで決められていた。あの時間帯で得点できたことは評価できる。(総理大臣杯出場について)ずっと全国に行けていなかった。行けると決まったことは素直にうれしい。でも、まだ関西選手権は残っている。最終目標は「日本一」なので、残りの試合でももちろん勝つことだけ。しっかりコンディションを整えて、優勝目指して頑張りたい」

▼FW吉井
「チームとして絶対に勝とうという話をしていた。これは試合前というよりは1週間前の4回戦の後から練習でも言っていたこと。途中出場だったが、交代した時には『絶対、チームを救ってやろう』と思っていた。点を取ってやろうとも思っていた。ルーズボールも取れていたと思うし、得点も決められたし良かった。チームも個人としてもこれからも勝利の道を進んでいきたいと思う。(得点については)DFの荒木選手や諸石選手といったヘディングの強い人がペナルティエリア内にいたので、こぼれ球を狙おうと思っていた。セットプレーから始まったが一度流れて、そしてもう一度戻って来て、こぼれた球を打ち込むことができた。意図して狙うことができて決まったので良かった。(準決勝に向けては)まずは試合に出ること。そして、得点に絡むプレーを増やして、積極的にゲームを作っていきたい」

▼FW竹下
「勝てば全国が決まる。そして、リーグでは阪南に負けてしまっている。その借りを返すつもりで試合に臨んだ。前半にチャンスがあって、決めきれなくて先制されて、我慢して我慢して後半最後に同点に追いついた。そして、延長で勝てた。勝ち方としては最高だけど、しっかりと決めることができていればもっと楽な展開になっていたと思う。これに満足しないで、次はちゃんと点を取って勝ちたいです。(得点シーンは)正直、あまり覚えていない。そして、足もパンパンだった。つりそうという感じがあったので1本で狙っていた。そうしたら、目の前にボールが来たので振り抜くだけだった。(次の準決勝に向けて)目の前の試合を戦う。先を見るのではなく、1試合1試合を戦っていきたい。その中で『全員サッカーで日本一』に近づくようにしていきたい」