【拳法】4位入賞で1年を締めくくる

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

◇第64回全日本学生選手権大会◇12月1日◇大阪府立体育会館◇

【男子の部】
2回戦
◯関大4-2関学大
3回戦
◯関大4-2早大
準々決勝
◯関大5-2日大
準決勝
●関大2-3龍大
3位決定戦
●関大2-3同大

[最終結果]
4位入賞

髙丸雅貴主将(商4)率いる関大拳法部がついに全日団体を迎えた。昨年は初戦敗退という悔しい結果に終わったこの大会で、優勝を目指しこのチームで戦う最後の大会が幕を開ける。

初戦で対戦したのは今季、幾度も対戦してきた関学大。先鋒・谷本悠馬(社4)は敗れたが、次鋒の佐藤隆亮(法4)が開始直後に相手に先制を許すも組み技で取り返し1-1とする。終盤に再び1本を取り、逆転勝利。4年生の勝利に後輩たちが続く。三鋒・植田甫空杜(法1)は得意の組み技で早々に白星を挙げる。灰谷佳大(商3)、井塚大資(商3)も勝利し、関大は初戦を突破した。


△佐藤


△井塚

3回戦では早大と相まみえる。先鋒の灰谷が引き分け、次鋒の宮嶋隆太郎(外4)は敗れてしまったが、この試合でも三鋒で出場した植田が相手に先制を許しながらも2本を取り返し、悪い流れを断ち切る。中堅の谷本が立ち技と組み技の両方で1本ずつ取り白星を挙げると、副将。伊藤雅崇(政策4)が開始から約30秒の間に2本を先取する圧倒的な強さを見せた。最後は大将・髙丸が蹴りを決め勝利をつかみ準々決勝へ駒を進める。


△灰谷


△宮嶋

準々決勝の相手は日大。先鋒の植田はこの試合でも圧勝し勢いをもたらす。次鋒・岡本和之(情4)は序盤に相手に押え込み面突きを決められるが、逆転の機会を狙い続けた。終盤の一瞬の隙を突かれ一本を献上してしまう。惜しくも敗れたがこの奮闘はチームを鼓舞した。続く谷本、井塚が白星を挙げる。副将・伊藤が中盤に押え込み面突きを決めると、その直後にも1本を取り勝利。髙丸も2-1で相手大将を下し準決勝進出を決めた。


△岡本和


△谷本

準決勝の相手は、昨年準優勝校の強敵・龍大。準々決勝と同様に先鋒で出場した植田がここでも強さを発揮する。なかなか組めない試合展開が続いたが、1分が経過したとき押え込み面突きで先制点を取ると、その直後にも1本を取り貴重な勝利を挙げた。次鋒。佐藤は中盤まで互いに様子を見合う状態が続く。先にポイントを取ったのは佐藤だった。繰り出した面突きに審判の旗が揚がるとともに仲間から、関大の戦いを見守る多くの人から歓声が上がる。終盤に1本を献上し、引き分けとなったが白熱した戦いを繰り広げた。

三鋒・谷本は序盤からの激しい突き合いを制することはできず惜しくも敗れてしまう。中堅・村鞘風太(商2)積極的に仕掛けていくがなかなか決め切れない。残り1本頃、立て続けに2本を献上し敗戦した。三将・井塚が中盤に面突きを決めると、その後胴蹴りも決まり2本先取で白星を挙げる。副将の伊藤は積極的に試合を展開するも両者とも得点を決めることができず引き分けた。同点で迎えた大将戦。勝負の行方は髙丸に委ねられる。決勝への切符をつかみたかったが相手に先制を許すと、取り返すことはかなわなかった。


△村鞘

3位決定戦に回った関大は同大と対峙(たいじ)する。先鋒・植田が押え込み面突きで先制すると、その後も再び組み技で1本を取る。この1年、チームの力となり続けたルーキーはここでも強さを発揮し、勢いづけた。しかし、次鋒・佐藤、三鋒・谷本が敗れてしまう。中堅の村鞘は打ち合いの中で先制点を取る。そのまま勝利したかったが、残り10秒で相手に1本を献上し引き分けとなる。三将・井塚は相手に面突きを決められ先制を許したが、なんとか粘り終盤に胴蹴りを決め引き分けで後続につなぐ。


△植田

1-2。あと1人でも敗れれば関大の敗戦が決まるこの場面でコートに立ったのは伊藤。序盤から前に出続け、主導権を握る。押え込み面突きを決めると、勢いをそのままにもう1本を取る。気迫の拳法で相手副将を下した。大将の髙丸は序盤に1本を取り先制したが、中盤に相手に取り返されてしまう。なんとか、勝機をつかもうと最後まで攻め続けたが、決め切ることはできず。勝負の行方は代表戦にもつれ込む。関大の代表は伊藤。序盤から組み合う展開が続く。互いに決め切れず試合は終盤に差し掛かる。均衡を破ったのは相手だった。一瞬の隙を突かれ1本を奪われる。接戦を制することはかなわず、目の前まで来ていた3位を逃した。


△伊藤


△髙丸

「いいチームだった」と髙丸主将。圧倒的なエースがいるわけではない。しかし、昨年を上回る成績を残し、最後の全国舞台を締めくくった。試合に出る者はコートで全力で相手に向かい、それを見守る者は、ともに練習に励み切磋琢磨してきた仲間に向けて枯れんばかりの声援と勝利への期待を送る。一人一人の試合に、全員で一喜一憂するその姿は、最高のチームだった。「4位入賞」。栄冠まであと一歩届かなかった。頂点への思いは次の世代に託される。今年築き上げたチームとしての土台を決して無駄にせず、来年は最高の結果を全国の舞台で残す。【文:金田侑香璃/写真:瀧川千晴】

▼髙丸主将
「やっと4年間が終わったなと。結果はどうであれ達成感を感じている。龍谷戦も、同志社戦も全部勝つべきところで勝てなかった。満足はしていないけど、もう僕は出れないので後輩に託します。自分の試合は全然ダメで、力を出し切れない部分が多かった。でも、最後は全部自分の技を出して、引き分けだったけど出し切れた、悔いはないです。後輩たちが勢いがあって、勝ってくれて助けられたところもある。そこは良かった。4回が勝てなかったので、勝たなあかんところで絶対に勝たないといけない。来年、灰谷が主将になってからも、しっかり徹底して、勝っていってほしい。(この4年間は)とりあえずもうしんどすぎて…。しんどい4年間だったけど、それを同期が支えてくれた。そんな仲間がいたから、しんどかったけど、いい、普通の生活じゃ体験できなかった、しんどかったけど仲間の大切さに気付いた4年間だった。僕と代が被っていた前の主将が上垣内さん(上垣内一成前主将=18年度卒)、赤堀さん(赤堀峻=17年度卒)、芳木さん(芳木裕作=16年度卒)で、すごい人たちだった。自分が主将としてやっていけるかプレッシャーをすごく感じていた。だけど、自分も頑張ったし、仲間が支えてくれた。そして、後輩たちがしっかり付いてきてくれた。男子4位で、女子優勝という結果、男子も入賞はできたのでいい結果になったと思う。チーム一丸となることを目標としていて、それは達成できたかなと。いいチームだったと思う。(後輩たちへ)女子は連覇をして、王者関大としてやってほしい。関大は強いというのを引き継いでまた優勝してほしいし。男子は僕らはベスト4だったから次は頑張って優勝して欲しい。まず学年ごとにまとまって、そこからみんなが先輩後輩関係なくいろんなことを言い合える、まとまったチームになってほしい。この4年間はほんまに苦しかったけど、同期と可愛い後輩に恵まれて、本当に人に恵まれていたなと思う。同期と後輩がいなかったらこんなにいいチームは作れなかった。女子優勝、男子4位で終われて良かったし、楽しかったです」