【弓道】集大成で掴んだ王座準優勝

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◇第67回全日本学生王座決定戦◇11月25〜26日◇伊勢神宮弓道場◇

【1回戦】関大79-76慶大(全96射)
【2回戦】関大76-74札幌学院大(全96射)
【準決戦】関大74-68新潟大(全96射)
【決戦】関大134-145法政大(全160射)

【総合成績】関大 2位

26年ぶりに立った王座で、快挙を成し遂げた。1回戦から接戦を制し決勝までたどり着くと、昨年の王者・法政大と対峙(たいじ)。優勝はかなわなかったものの、準優勝という輝かしい結果で今シーズンの幕を閉じた。

初戦の相手は、今年の全日本インカレ優勝校の慶大。それでも初立では前立が15中をたたき出し、6本差で関大がリードした。それ以降は相手がわずかに的中数を上回ったが、何とか3本差で粘り初戦を突破。


△増田哲也(人3)


△宮下哲也(商3)


△井上裕文(法2)


△石川智大(安全4)

続く2回戦は札幌学院大と接戦を繰り広げた。1本差で勝敗がわからない展開が続くも、最終立の前立が16射皆中で意地を見せる。結果は76-74(全96射)と競り勝ち、準決勝へ駒を進めた。日が落ち始める中、始まった準決勝。初立の前立で10中が出るが、後立が14中と何とか耐えて24-20(全32射)に。その後は相手と的中数の差を付けれることはできなかったが、初立の数字に救われ、何とかこの戦いを突破した。

決勝戦は2日目に、リーグ戦と同じ形式で行われる。優勝を争う相手は、今年3連覇を懸けた法政大だ。準決勝には96射皆中を出すなど王者の力を見せつけられたが、そんな強豪を相手に関大は立ち向かった。そして、立ち上がりから前立と後立が3人ずつ皆中し、どちらも15中と今大会で最も良いスタートを切る。1立目終了時点で30-27(全32射)と相手を抑えると、続く2立目でも前立は15中を出し勝利を予感させた。しかし、法政大が14中以上をキープしていく中で、徐々に関大の数字が伸びなくなってしまう。各立の1、2本差が重なっていくと、最終立の前立の中井雄基(シス理3)や副将の石川が皆中を出すも、後立で10中と低い数字が出てしまい、悔しい締まりとなった。法政大に11本差で敗れ、優勝はかなわず選手たちは涙を流した。


△吉田智哉(情2)


△津田純平(シス理3)


△中井


△冨田涼太(シス理2)


△岡田将吾主将(文4)

今年から1部に上がった関大にとって、王座は挑戦の場だった。それでも、苦戦を勝ち進み、31年ぶりの決勝で熱い戦いを見せた。岡田主将は「受け継がれてきたバトンを回して生かしてこれた」とここにたどり着くまでの道のりを振り返った。この1年だけではなく、3年前に降格した悔しさを昇格、1部優勝、そして王座2位までバトンをつないできた。石川は「王座での借りは王座で返してほしい」と後輩に日本一を託した。悔しさや誇り、全ての思いが詰まったバトンは今後も受け継がれていくだろう。【文/写真:野村沙永】

▼岡田主将
「(試合後の気持ちは)受け入れて、次どうしようかを考えるだけ。僕が何ができるかを考えてやるだけ。(王座を通して)リーグ期間中はずっと苦しくて、石川もあまりあたっていなかったし、チームとして的中が伸びずに、自分が踏ん張って自分があてたらなんとかなるからと思ってやり切ろうと思っていた。(リーグで)優勝してからみんながどんどん上がってきて、逆に助けられたり足を引っ張ったりするようになっていて、王座で引いていてみんな本当に強くなったなと思った。ちゃんと今日勝っても負けて来年は絶対こいつらに任せられるなと思っていた。王座を振り返ったら、4年間の集大成だったので自分があてて勝ったっていうのを味わいたかったけど、やってきた結果なので頑張った。主将になってここ最近ずっと思ってたことは、何か目に見えないバトンのようなものがあって、僕が入学したときに2部に落ちた。僕らもそれを悔しいと思って頑張ってきた。次の年でめちゃくちゃ強くなって、それでもあと一歩足りなくて、それで卒業していった方もいた。その悔しさで、また奮起して頑張って(1部に)上がって、今年は負け、悔しさを知っててそれでも頑張ろうって言ってここまで勝ち上がってくれた。受け継がれてきたバトンを回して生かしてこれた。自分は全然活躍できなかったけど、それでも下の子が今年のバトンを来年以降につなげていって、それでちゃんと関大の歴史を作っていってくれることをただただ願っている。(4年間を振り返って)個人としては、初めて青春したなって(笑)。自分の命燃やして時間費やしてきた。初心者で初めて、それでも頑張ろうと思って本当に全部燃やして、体も壊したけど燃やし続けてきて、とても充実した青春だった。燃やして死ぬ気でやっていい青春を送れた。(後輩に向けては)後は任せてた。次はお前たちが引っ張っていってくれと思う」

▼石川
「調子が良かったので、最後の大会だったので悔いの残らないように4年間の集大成として頑張って臨もうと思った。(1回戦から振り返って)慶大はインカレ優勝校ということで強いのはわかっていたので、謙虚に自分たちのできる一本一本をしっかり集中して引いた。向こうもあてていたので切羽詰まる場面もあったけど、仲間と監督コーチを信じてみんなで勝ち取った勝利だった。個人的な的中は下がっていたけど、周りがあてて支えてくれていたのでチームに支えられた。引いている中でもみんなの顔がよぎってとても力になったし、こんなところで終われるかと思って頑張れた。(決勝戦は)トーナメントとは違って20射という長丁場だったけどやることは一緒だったので目の前の一本一本に集中して、今日が最後の試合だとわかっていたので、後悔のないように引き切ろうって思っていた。結果は準優勝で、11本差で負けてしまったけど、来年にいいバトンをつなげられたし、僕も最後だけど、悔しさ半分やり切れた思いはある。(4年間を振り返って)僕自身試合で結果を残すことができていなかったので、今年最後の1年でやらないとっていう焦りだったり、副将ということもあったけど、結果全国大会で準優勝という形で、かっこいい姿で終われるようになったのかなと思う。(後輩に向けて)ここでやり残したことはあると思うので、王座での借りは王座で返してほしい。相手もあててくると思うので1本でも多くっていうのと、それができる日々のたゆまない努力をしてほしい」