【ラグビー】すべてはこの日のため。いざ入れ替え戦へ。

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◇2019ムロオ関西大学ラグビーBリーグ2次リーグ最終節◇対龍大◇11月24日◇関西大学中央グラウンド◇

【前半終了】関大7-3龍谷大
【後半終了】関大24-5龍谷大
【試合終了】関大31-8龍谷大

9月8日から始まったBリーグ、大量得点かつ無敗という結果で“IMPACT”を与え続けてきた関大ラグビー部。SO小松原柚貴主将(経4)が「リーグ最終戦ということで、厳しい戦いになると思う」と語っていた通り、龍大相手に今までにない緊迫感あふれる試合を繰り広げた。


△SO小松原主将

前半は序盤から自陣でのプレーが多く苦しい時間帯が続くが、関大の強みであるディフェンスを生かし一丸となって守り抜く。CTB奥田昂央(人4)とFB山田駆(シス理3)のダブルタックルやフランカー井戸健二(人4)、SO小松原の執念のタックルで相手にトライを許さない。


△フランカー井戸

中盤からは、徐々に敵陣での時間が増えていく。粘り強くパスをつなぎ、右サイドのWTB松本大吾(経3)やフランカー井戸が抜け出し、相手DFを振り切りチャンスメイク。そしてついに前半30分、均衡が破られた。ゴール前でモールから押し切りフッカー淡野徳蔵(人3)が先制トライに成功。「あれは僕だけのトライじゃない」と淡野は振り返った。“ONE TEAM”で奪った待望のトライだった。


△トライへ向かう


△フッカー淡野

その後も、フランカー沢良木太平(人4)やロック桑島一(商3)の気迫あるプレーで相手を圧倒する。前半終了間際に相手にペナルティーゴールを決められ、前半を7-3で折り返した。


△フランカー沢良木


△ロック桑島

ハーフタイムには「いつも通りに」と話し合い、挑んだ後半。開始早々、SH住吉玄丞(人4)からボールを受け取ったCTB津田剛希(人4)がトライを成功させ、チームに勢いをつけた。


△SH住吉


△CTB津田

後半17分にはFB山田、CTB津田とつなぎ、最後は左サイドからWTB川端一耀(人4)がトライを決めた。その4分後には、CTB津田の絶妙なキックパスに反応したWTB松本が韋駄天の走りでトライ。そのWTB松本がキックも成功させ、点差を引き離した。また後半32分には、ペナルティーゴールを決め、31-3とした。試合終了間際にはトライを奪われ31-8とされるも、そのままノーサイドとなった。


△WTB川端


△WTB川端のトライ後


△WTB松本


△WTB松本はすべてのゴールを決めた

試合後、インタビューに応じてくれた桑原久佳監督を始め、選手たちは「ONE TEAM」「全員で」という言葉を皆一様に熱く語った。先輩の引退試合に花道を飾りたい、ケガで出場できない同期のためにも奮闘したい、最高の景色を見たい、様々な思いがある。すべてはAリーグ昇格、12月8日の入れ替え戦のために。“One for all,All for one”(一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために)【文:髙橋周/写真:金田侑香璃・勝部真穂】

▼桑原久佳監督
「龍大は強いチームで、照準を最終戦に合わしてきてた。彼らはずっとBリーグにいて、最終戦ですごく悔しい負け方をしてるから、今年はなんとか勝とうと準備してきていたのをわかっていた。楽に勝てる相手って全然思ってなかった。想定内だった。だから、逆に最初は向こう(龍大)が先に点取る可能性もあるんで、それに備えてうちは焦ることなく、いつも通りのことをやれば自然と結果もついてくるって話はしていた。だから、みんな点が入らんからって焦ることもなくちゃんとやっていたと思う。(焦りはなかったのか)ううん。お腹いたかった。想定はできても、実際はやっぱりプレッシャーはあるんで。まあまあみんなを信じてって。ちゃんと今日はディフェンスがすごく良かった。前半のゴール前の守り抜いたところも出来が良かった。個々のラインディフェンスも良かったと思っている。(ハーフタイムに話したことは)いつも通りにって。やっぱりすごい走り込んでるんで。うちの利点が出てくるから、ここからが勝負やと言ってた。まあコーチとかみんながそれを言っていた。もうほんとに焦らずにって。ちょっとね、アタックでグダるっていうかそういうところもあったけど。まあけど、それ以外はいけてたと思う。(Bリーグでのこの1年は)やっぱりしんどかった。すごい能力高い選手が多いのに、Bリーグでプレーっていうのはちょっとかわいそうやった。なんとしてもAリーグに上がるためにってしんどい練習もしてきたしね。圧倒したら圧倒したで、あんだけ点数取るのもしんどいほんとは。あんだけちゃんと走れるっていうのは、ちゃんとフィットネスしてたんだなって。こいつらも勝ってても揺るぎなかった。成果がきちんと出てた。圧倒するっていうか、あんだけ点数が取れるっていう。それで、0に抑えている試合が多かった。(入れ替え戦への思いは)いや、もう信じてるから。たぶん、やってくれるやろうと。あと、今日はケガ人も出てなかった。すごいいいこと。たぶん、彼らはやってくれる。(入れ替え戦に向けて)いつも通り。この1年、入れ替え戦に勝つためだけにやってきたんで。あとはONE TEAMでみんなを信じて勝つだけ」

▼SO小松原主将
「(苦しい時間帯が続いた前半について)しっかり関大の強みとしているディフェンスが出せて、アタックもディフェンスしている中でそんなに怖くなかった。しっかり強みが出せて、トライまでつなげられて7点取れたことが良かった。(気持ちがあふれていた自身のプレーについて)大事な試合だったんで、しっかり気持ちを入れていた。ちゃんと毎試合気持ち入れているけど、今日は一層気持ちを入れて僕から行こうと。しっかり気持ち入れてタックルしに行ってた。(龍谷大は)強いイメージだった。話聞いただけなんですけど、関大がBリーグいたときにいつも毎回しんどい試合してるってことだったんで、そこはしっかり頭入れていた。こういうしんどい試合になるってわかっていたんで、しっかりやってきた。想定内だった。苦しい時があっても、しっかり自分たちのやることやろうとは話をしていた。80分間通して勝てればいいとも話もしていた。だから、しっかりそれを有言実行できたから良かった。(ハーフタイムに)前半しんどかったけど、しっかりゲームプラン通りでやれていた。しっかりそれを継続して、もう1回ギアをあげてやっていこうと。後半の20分が勝負になってくるって、そこで突き放そうと話して後半に臨んだ。(Bリーグでの1年間を振り返ると)僕最初はケガスタートで、6月からの途中復帰して、ほんとそこからだったから。ケガ明けしんどかった時もあったけど、しっかりみんなについていけるように頑張った。Bリーグで100点ゲームとかが続く中で、Bリーグの相手に合わせんようにって。僕らはAリーグ昇格ってことを目指してきたんで、Bリーグに合わせることなく自分たちに厳しく練習には取り組んできた。(大差で勝利が続く中で気の緩みはなかったのか)全くそんなことなかった。自分らのやるべきことだけをしっかりやろうと思っていた。Aリーグ昇格のためだけの1年でした。(Bリーグ降格が決まった悔しい日から約1年経った今の想いは)自分らが笑って終われるようにしっかりこの2週間レベルアップしてAリーグに返り咲きたいと思う。(残るは入れ替え戦のみ)まだ対戦相手が確定してないってところで分析する時間が短くなってしまうけど、しっかり自分たちが1年間やってきたことを信じてしっかりやれれば、絶対Aリーグ昇格できると思う。今日勝ったことは素直に喜んでいいと思うけど、僕らが目標にしているのはAリーグ昇格。まだ入れ替え戦まで2週間ある。全員でまたしっかりレベルアップしてONETEAMになって、最高の景色が見れるように。また、厳しい練習に取り組んでいきたい」

▼CTB津田
「(試合を振り返って)前半は苦しかったけど、今日試合する前から絶対今日の前半は苦しい展開が来るっていうのを僕たちもわかっていた。そこを冷静に対処して、最後3点とられたけど、前半の最初らへんは我慢できた。だから、そこは大きな収穫かなと思う。(全員で守り抜いた前半について)あれは良かったと思う。次の入れ替え戦にもつながれたらなと思う。(自身のプレーは)前半はなかなかボール持って前に出ることができなったけど、後半の最初にまず自分がトライ取れて、キックでもチームを救うことができた。その点は自分自身も満足している。(7-3で折り返した前半後には)全員に焦りとかはなくて、後半自分たちがキックをして前に出て、ディフェンスしてからトライ取るっていうのを話し合った。まず絶対焦らないってことも話した。その話し合ったことを後半にしっかりできたから良かった。想定していたから、もう焦らずにって。(Bリーグでの1年間は)去年負けて、今年自分たちの代はAリーグで戦えなくて。この1年悔しい思いもしたし、つらい思いもしたけど、この思いを3年・2年・1年の後輩たちには絶対してほしくない。絶対次の入れ替え戦には勝って関大をAリーグに戻したいと思っている。(この1年で成長したことは)去年の入れ替え戦で、僅差で焦って自分たちでミスしてってことがあった。けど、今年は違う。今日の試合とか前節の追手門大戦の前半とかのそういう僅差の試合で、しっかり0点にノースコアに抑えられたことは、次につながる大きな収穫かなと。(圧勝が続く中で気の緩みは生まれなかったのか)正直そういう気持ちになりそうだけど、そこはしっかり我慢。あくまでも、自分たちはチャレンジャーっていう気持ちを忘れずに、相手をしっかり尊敬して、リスペクトの気持ちを持ちながらやってきた。今はだから、全員にそういう気持ちはないと思う。この1年間、入れ替え戦のことしか考えてなくて、しっかりしんどい練習もしてしっかり準備してきた。もう不安はなくて、もう自分たちがやってきたこと、出せることを出し切ったら結果は必ずついてくると思う。もうそこはだから自分が選ばれたら、Aリーグに昇格できるようにプレーするのみ。特に今はケガ人が増えてきて、4回生の主力メンバーが出れなくてつらい思いをしている人もいる。だから、特に4回生の思いも背負いながら入れ替え戦を戦って、最後みんな笑顔で終われたらなと思っている」

▼WTB川端
「(前半から苦しい戦いとなったが)自分たちのペースを作るためにはディフェンスからっていうところで、フォーカスしてやっていた。前半の最初は攻められる場面が多かったけど、そこを無失点で抑えることができたっていうのが後の自分たちのペースに持ってこれたことにつながったのが良かったかなと思う。(全員で守り抜けたことは)15人全員が一体になったディフェンスは関大の強みなんで、そこを出せたのが良かったと思う。(自身のプレーは)後半の最初にトライを取れたってことがチームを勢いづけるためにも良かったのかなとは思っている。(この1年間は)悔しい思いをした1年と思ってて、やっぱりAリーグとBリーグでは全然実力が違うし、ほんまやったらAリーグで戦うべきところにいると思ってるから。そういう悔しい思いを次の入れ替え戦にぶつけて、全力で勝ちに行きたい。(快勝続きでも気の緩みはなかったのか)それに関してはミーティングからずっと園田さんが、『自分たちはチャレンジャーの気持ちでいこう』って。上からじゃなくて下から追い上げるっていう気持ちで戦えって言われてきた。そういったところは全然大丈夫だった。(成長を感じる部分は)誰が出てもおかしくないようなメンバーだから、そんなところのチームの一体感は強みになったと思うから、全員で戦っていきたい。(残る入れ替え戦に向けて)もう後は勝つしかないので、絶対勝ちたい」

▼WTB芝岡
「(前半の苦しい戦いについてはベンチからどう見ていたのか)(関大は)いつも後半から勢いが出てくるチームなので、後半からしっかり点差をつけられると信じてた。そこは別に焦ってなかった。(途中出場時の思いは)僕らのスローガンは“IMPACT”なんでインパクトあるプレーをしようと思って途中から入った。(Bリーグでの1年間は)僕らの年で初めてBリーグに落ちて、今までに味わったことのない環境だったんで、そこに関しては苦しいシーズンだった。(苦しさを乗り越えられたものは)チームメイト同士でみんなで声を掛け合っていたのが自分のモチベーションになった。(残る入れ替え戦に向けて)今日も後半に失点してしまったので、そこだけは修正したい。まだ2週間あるから、チームの精度を上げていきたい」

▼WTB松本
「(試合を振り返って)龍谷さんの強みであるセットプレーに自分たちがプレッシャーを受けた部分がたくさんあった。けどそんな中で、逆に自分たちの強みのアンストラクチャーっていう崩れた中ででもゲームを動かすっていうところで自分たちのミスしたりだったりっていうのが多かった。まあ流れを取り切れなかったっていうのが1番前半しんどかったことだと思う。(自身のプレーについて)今回ウイングっていうポジションだったけど、まずはディフェンスの部分からチームを引っ張れるようにっていうことでタックルの部分を意識してやっていた。その部分は良かったのかなと思う。(今日は強みのディフェンスが出ていたか)そうですね。ディフェンスの部分で前に出れていたから、また2週間後の入れ替え戦に向けてももっと仕上げていけるようにやっていきたいなと思ってる。(ハーフタイム中には)焦らずにってこともそうなんですけど、そのディフェンスの部分で自分たちは前半からできていたので、まずはそこに立ち返ろうという話だった。まずはディフェンスからっていうチームの意識づけをって。(この1年は)去年Aリーグの入れ替え戦で摂南さんに負けて、そこからの1年間。2週間後の入れ替え戦で逆に上がるっていう立場の中で、この1年間ほんまにしんどくて練習もきつい部分もあったけど、上がるための今まで1年間だったと思うから、そこにぶつけていきたいと思う。(この1年で成長したと思えるところは)やっぱり今日もそうだったけど、ディフェンスの部分で相手が強い中で、失点が8点だったっていうところは自分たちの評価できる部分じゃないかなと思う。(一方、課題は)基本プレーの部分。マイボールになった時に、マイボールをキープできないとか。そういう基本プレーのところで、ぽろぽろボールを落としてしまったりだとか。Aリーグで戦ってる大学だとそういう部分をチャンスにしている場合が多いから、そこをチャンスにつなげられないと入れ替え戦もしんどい試合になってしまうのかなと思う。(快勝が続く中でも)慢心とかは全然なくて、どの対戦相手に対しても尊敬の部分であったりを忘れずにやっている。僕らは、チャレンジャーなんで。自分たちがいつも挑むっていう気持ちを持ってこの1年間やってきた。(残る入れ替え戦は)やり切るしかない。あとは、12月8日の入れ替え戦だけ。全員でぶつけて一つになって戦っていきたい」

▼フッカー淡野
「(苦しい時間帯が続いた前半だったが)全員で我慢できて、あの我慢が勝ちにつながった。しんどい時間だったけど。抜かれる気はしなかった。信じてやるだけだった。(今日自身が関大初トライを決めたときは)シンプルにうれしかった。でも、あれは僕だけのトライじゃない。みんなの後ろについて行くだけだった。みんなでよくやったって感じだった。(ハーフタイムには)前半勝ってたんですけど、0-0の気持ちでまだ勝ってない。もう1回最初っからってギア上げていこうって話はしていた。(Bりーぐでの1年間を振り返って)しんどかった。やっぱり去年Aリーグを経験してるんで。だから、つらかったっていうかね。競った試合できないし、2週間後(の入れ替え戦)が1番競った試合だと思う。それまでに強いところとできないってことが。ずっと勝ってはいたけど、これでいいんかなって思ってる1年だった。(この1年での成長を感じる部分は)まさに今日の前半のディフェンスの部分。圧勝した中でもディフェンスはね、まあ何点かは取られてるけど、0点に抑えることにこだわっていたので。そのディフェンスの部分が今日は生きたんじゃないんかなと思う。(課題は)今日のあのピンチを招いたのも自陣でのプレーが続いたからなんで、もうちょっと敵陣でプレーしたい。エリアマネジメントをもう少しやっていければなと思う。(快勝が続いたけど、気の緩みは)そんなんない。(残るは入れ替え戦だが、不安とやってやるという気持ちどちらが大きいか)半々くらい。気持ち悪いです。去年も出たんですけど、もう吐き気するんで。あれってなんか吐き気がする、緊張でね。まあ今日で自信がついた分、ちょっとやったろうかっていう方が大きくなったかもしれない。けど、不安の部分は少なくともある。(入れ替え戦に向けて)やっぱりチームのために頑張りたいってことかな。4回生がいなくなっちゃうし。僕3回生なんで、絶対自分たちの代にAリーグで戦いたいし。4回生が最後にね、いい風に終わってもらいたいんで。だから、チームのために頑張りたい」