【サッカー】【なでしこ】3得点で1部残留勝ち取った!なでしこの戦いに幕。

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◇2019年度関西学生女子秋季リーグ入れ替え戦◇対関学大◇11月16日◇大阪体育大学◇

【前半】関大2-0関学大
【後半】関大1-1関学大
【試合終了】関大3-1関学大

FW大田萌(文3)のハットトリックで勝利を収めた1部リーグ最終節から1週間。関学大との1部残留を懸けた一戦を迎えた。春は関大が関学大を破り、2部から1部に昇格している。今回は逆の立場。全力で挑んでくる相手に対し、それを上回る熱い気持ちで勝負に臨んだ。ツートップがそれぞれ得点し、関大ペースで進んだ前半。しかし、後半開始早々に失点するとその後もピンチが訪れ、厳しい展開に。それでも、追加点を許さずに耐え抜くと、最後にFW大田がダメ押しの追加点を決めた!最終戦で白星を飾り、1部残留を勝ち取った。

スタンドには多くの仲間が駆けつけ、関大の大きな武器である応援の力でピッチの選手たちを鼓舞する。声援に背中を押されるように前半から積極的にゴールを狙った。はじめのチャンスは5分、FW大田からパスを受けたMF笹部麻衣(人2)が左サイドを崩し、そのままシュート。しかし、これは相手DFに阻まれる。8分にはDF成迫美咲(人3)のクロスにFW大田が反応し、GKがこぼしたボールをFW塚原碧衣(政策1)が詰め寄るも、惜しくもゴールとはならない。その後もDF成迫とMF藤崎愛乃(人3)がゴール前にボールを供給し続け、チャンスを演出するが、不発に終わる。DF鳥本みずほ(人3)も後方からドリブルで駆け上がりミドルシュートを放つなど積極的なプレーを見せたが、わずかにゴールには及ばなかった。


△MF笹部


△DF成迫


△DF藤崎


△FW塚原

MF濱直海(人4)は巧みなボールさばきでボールをつなぎ、右サイドから攻撃を展開していく。カウンターのピンチではDF成迫が抜群のスピードで追いつきシュートを打たせない。ゴール前の危ないシーンではGK井上沙季(商1)も確実にボールをキャッチし、流れを渡さなかった。


△DF鳥本


△MF濱


△GK井上沙

31分、均衡を破ったのは今日もこの2人。MF藤崎が右サイド前方の空いたスペースに絶妙なパスを出すと駆け上がったDF成迫が追いつく。ゴール前にフワリと上げた精度の高いクロスをFW大田が頭で決めた。前節に引き続き、先制点をDF成迫とFW大田のコンビネーションで見事にものにした。


△FW大田

そのわずか2分後には左サイドからFW塚原のミドルシュートがゴールネットに突き刺さる。貴重な追加点を決めた後も関大の勢いは収まらず、MF藤崎、DF鳥本、2点目を狙うFW大田、FW塚原、4年生のMF濱と次々とシュートを放った。追加点とはならずも、関学大を圧倒し、前半を終えた。


△FW塚原

しかし、後半。失点なしを目標に臨んだが、3分にCKから得点を許す。「さすが関学やなと思った」と足高清司コーチ。簡単に勝たせてくれる相手ではない。前半に比べ明らかに攻められるシーンが増え「焦った」とFW大田。関学大の気迫のプレーに受け身になってしまった。それでも、全員で必死にゴールを守り、関大なでしこも闘志を見せる。DF吉田絢香女子主将(経4)は堅いディフェンスで相手を抜かせない。DF林祐里(人1)は要所で相手からボールを奪い、攻撃につなげる。MF田中杏実(人1)はフィジカルの強さでキープ力を見せた。粘り強く食らいついた関大。スタンドには熱い応援を続けるたくさんの仲間が、ピッチには頼もしい後輩たちがいる。「負ける気はしなかった」とDF吉田女子主将。徐々に関大が流れを取り戻し、後半終了間際にMF藤崎の縦パスを受けたFW大田がゴールを決める。これがラストプレーとなり、得点を喜び合い抱擁を交わしながらホイッスルを聞いた。


△DF吉田女子主将


△DF林


△MF田中


△FW大田

「いい試合でした」とFW大田。決して簡単な勝負ではなかった。全員でつかんだ大きな一勝となった。秋リーグ当初の目標だったインカレ出場には届かなかった。しかし、4年生が残した1部残留には大きな意味がある。「常に出れるようなチームになるためには、常に1部にいないとだめ」とMF濱。ここから関大なでしこは、1部常連校となり、インカレに、そして日本一にもっと近い存在となっていく。今年の関大サッカー部も残す試合はTOPのリーグ戦だけとなった。『全員サッカーで日本一』へ。なでしこの勇姿は大きな希望になったはずだ。【文:勝部真穂/写真:野村沙永】

▼足高コーチ
「さすが関学やなと思った。今までと違って。目一杯かかっきたなという感じ。うちも負けられへんし、そういうところでいい関関戦だなという風には思った。本当の力から言ったら関大の方が上だということは分かっていたし、練習試合をやっても、そこそこ点数が離れた試合をやっていたので、負けるとしたら、気迫とかそういう面かなと思っていた。前半に2点入れて、ハーフタイムの次の1点が勝負だよって言ってたら、すぐ入れられた。これはちょっとまずいなと。こういうところが昔からの関関戦のいいところで。さすが関学だなと思わせることをされた。(失点後のピンチを耐え抜き、最後には追加点も奪ったが)それが成長だとは思う。でも、それがこのシーズン終わり頃にきてそうなったというのが。もうちょっと早くにそうなっていれば、こういう苦しい思いをしなくて済んだのかな。経験が少なかったから、これを来年以降につなげられたらと思う。(1年を振り返って)個々の力はあるのに、チームとしての力が発揮できなかった。戦う姿勢に欠ける優しい人ばっかりだったなと思う。やっぱりもう少し器というか人のことを分かり合うとか、自分が何をしてチームに貢献するのかというところとかをもう少しできていたら、もっと違う形になっていたかもしれない。そういうところはスタッフとして、徹底できなかったという反省点でもある。(来年は1部でスタートすることになるが)1部のチームとやってきて、他のチームが関大は結構やるぞという見方をしてたと思うし、2部に落ちるとは思ってないだろうし、そのへんで今まで以上にきつい試合が続くと思う。それに打ち勝って勝つようなチームにせないかんというところで、もう1枚も、2枚も努力を重ねないといけないのかなと思う。(関大サッカー部について)夏の総理大臣杯にTOPがいって3位という成績を収めたんだけど、それで疲れがでたのかわからないが、今もこうやってインカレにもいけるかどうかという状態にあって、本来の関西大学の体育会とか、サッカー部はこうだという考え方というのがだんだん緩んできている。厳しいというところがあんまりなかったのかな。その辺が全体的に見れて、仲間集団という感じが抜けなくて今の成績になっているのかなと思う。最重点強化競技であるということはどういうことなのかということをやっぱり、スタッフも選手も考えていく必要があるのかなと思う。(スタンドの選手たちもなでしこの選手が)やるなというのは分かっただろうし、彼らが刺激を受けて、自分たちもやらなきゃという風に向いてくれたらいいかなと思う」

▼DF吉田女子主将
「試合前半は自分たちの勢いに乗れて、点も思うようにポンポンと2点入ったりしていい流れでできてたと思うが、後半に入って、相手の絶対に負けられないという気持ちとかで押し込まれる時間とかが続いて、その中で自分たちが雰囲気を断ち切ることができずにズルズル行ってしまった。得点も許してしまったが、最後にもう一度点も取って終われたというところで、粘り強さとかが出てきたかなという風に思う。(失点後は)正直『やばい!』という感じで。でも、しんどくなった時には応援のところ見たらみんながいてくれたし、後輩のみんなも本当に頼もしかった。全然負ける気がしなかったので、絶対に勝ってやるという強い気持ちでいた。だからそんなに落ちることはなかった。(チームの状態は)自分たちのサッカーができるようにはなりつつあるけど、それが強い相手にも通用するのかと言うと、そうじゃないとも思う。もっともっとその精度を上げないといけないし、相手のいる中でのサッカーなので、自分たちが思うだけのプレーではダメ。もっと突き詰めてやっていかないといけないなという風に思う。(1年間を振り返って)2部からスタートして、ギリギリのところで上がれて。1部での戦いというものは本当に苦しいもので、なかなか勝てるような試合でも、勝ちきれなかったり。何回も応援が来てくれている中で、勝てなかったりもしたし。その中でも後輩は腐らずに、自分たち4回生がやろうとしていることに付いてきてくれている。4回だけでやるというよりかは、1回生も2回生も3回生もやってきてくれたなという風に感じる。ただ、オフの部分で隙を作ってしまったり、ピッチでも自分たちのミスで点を与えてしまうところとかは、何か気の緩みとか、技術面じゃない心の部分とか、何か弱いところがこのチームにはあって、勝ちきれないチームだったのかなという風に思っている。だから、しっかり来年はもっともっと突き詰めて、インカレに行ってほしいなという風に思う。(1部残留について)最低限のことしか残せなかった。でも、ここで残留したということは今後に絶対につながってくると思うし、つなげてほしいと思う。いいことだけじゃなくて、悔しい思いをいっぱい経験したと思う。それを今後につなげて、インカレに行くために、日本一を取りに行くチームになるために、やっていってほしいなと思う。(関大サッカー部として)関大全体としては『全員サッカーで日本一』という目標がまだトップチームに残されていると思うので、そこに向けて全力で、本当に一体となって戦えば絶対に勝てると思うし、インカレもいけると思う。こんなにもお互いに応援し合えて、高め合えて、愛の溢れているチームは他にないし、自分たちがやろうとしていることをいろんな人に知ってもらって、見てもらうためには『全員サッカーで日本一』というのを体現しないといけない。自分たちは終わったが、そこに向けてチームのために、行動してやっていきたい」

▼MF濱
「試合自体はたくさん決めれるシーンもあったが、それをしっかり決めきれなくて、自分たちの危ないシーンをつくったりして。勝てて良かった。(最後の2戦は)インカレを目標にしてたが、それに行けないってなった時点で残留も危うくなった。残留するには勝たないといけなかったので、気持ちの切り替えとか勝たなあかんっていう危機感があった。勝ちにこだわれたと思う。(今年のチームは)すごく個性豊かな下の学年だったが、それをまとめるというよりかは、その個性を生かすという風になっていった。自分たちも頑張るし、下も頑張るしという状況になれたのが良かった。(1部残留は来年のチームにとっても大きなことだと思うが)2部スタートってなると、秋が1部でも、そのレベルの差がすごく違うということに毎年悩まされていた。1部スタートで、厳しい状況の中で勝つというのが本当に大事なこと。インカレに常に出れるようなチームになるためには、常に1部にいないとダメだと思うので、そういう部分では残留できたことは(後輩に)残せたことかなと思う。(後輩へ)ほんまに、目標に向かって頑張れるのは一瞬やから、その瞬間瞬間を楽しんで頑張ってたら、仲間も付いてくるし、頑張るし、結果も付いてくると思う。ほんまに時間を大事にしてほしい。(TOPチームも)勝つしかない状況なので、勝ち癖というか、勝つ雰囲気を全員で味わえたのが良かった。TOPも勝ってほしい」

▼FW大田
「先制点を取って、2点目もすぐ行けたのは本当に良かった。でも、後半入るときに『もう失点しやんとこう』と言っていたのに、すぐに失点してしまって焦った。でも、全員で守って、最後ラストプレーで自分が得点できたのは本当に良かった。いい試合でした。(失点後は)攻め込まれる時間も多くて、自分たちも焦って、自分もそうだったが、もっと前でタメをつくったり、落ち着いて回したりとかいうのをできたら良かったが、失点したらダメだっていう焦りに引っ張られてしまった。全員が引いてしまったり、いつものプレーができてなかったりして、雑になってしまう部分があったので、そういうところはまだまだ課題になると思う。(4年生は)厳しかった。1年間を通して、どの選手に対しても。もちろんピッチ外でのコミュニケーションとかその部分は仲良くできる反面、ピッチ内になると厳しい言葉を掛けてもらったりとか、キャプテン中心に厳しかったと思う。この厳しさに全員が付いていって、最後こうして笑って終えれたのは良かったと思う。(来期は1部スタートとなるが)自分が入学してから、春を1部で戦ったっていうのが一度もない。そういう面ではまた新しい挑戦になるのかなと思う反面、春で降格してしまったら、その時点でインカレというものを見れなくなってしまうのが怖い。春に向けて今から準備できるというのが、最大のポイントになると思う。去年もここで最終戦を戦って、2部に降格して、1年後、絶対インカレ行こうというのでやってきたけど、こうして残留というところまでしか残せていない。これ以上の努力というのが必要になると思う。いっぱい練習して、1年後の今、本当にインカレに行っているようにしたい」

▼MF岡田香菜子(社4)
「みんながやってくれると思って信じていたので1部に残留できて良かった。(応援は)ピッチの選手も力になったと思うし、ベンチでアップしてるときも応援を聞いたらモチベーションも上がるし、ほんとに応援の力はすごいと思った。(1年間を振り返って)自分はプレーで引っ張ることはできていなかったと思うけど、プレー外での声掛けは自分の中で意識していて、盛り上げる声を大事にやってきていたので、そこは練習試合だったり公式戦で失点したときも、もう一回攻撃できるようにと思って1年間声を掛けてきた。(後輩に向けて)今年1部に残留することができたので、今度こそインカレに絶対に行ってほしい。(残りの期間は)『全員サッカーで日本一』を掲げていて、TOPだったら全員で応援して、まだ2戦あるので絶対に勝てるように。自分たちができるのは応援なので、女子の応援に来てくれた分を返せるようにしていきたい」

▼DF国広明香(人4)
「インカレ出場を目標にこの1年やってきたけど、達成できないってなって、最低限の目標は1部残留だった。自分たちが入ってから1部に上がってもストレートに落ちることがあったので、今年は最低限のものは残したいなという思いで戦った。(試合を振り返って)自分は少ししか出てなかったけど、ピッチのメンバーが体を張って頑張ってくれたり、出てないメンバーも声を出して、男子もたくさん応援に来てくれて、本当に関大らしさが出た一戦になった。自分が関西大学のサッカー部に入って良かったと思える試合だった。(1年間を振り返って)自分のプレーがうまくいくときもいかないときもあったけど、4回生という立場なので、チームのために引っ張っていくことが求められて、自分の中でしんどい時期もあった。でも、同期とか下級生にも支えられてこの1年やってこれたかなと思う。(後輩に向けて)つらい時でもその経験が自分のプラスになる。どんな経験も力に変えて、自分たちが達成できなかったインカレ出場を果たしてほしい」