【空手道】悔しさ残る1年の幕引き。思い継ぎ飛躍誓う

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◇第63回全日本大学選手権大会◇11月10日◇スカイホール豊田◇

【男子団体組手】
1回戦敗退
[1回戦]○対熊本大 (5勝0敗)
[2回戦]●対国際武道大(2勝3敗)

【女子団体形】
第1ラウンド敗退 (ニーパイポ)

1年を締めくくる全日本大学選手権大会。関大からは男子団体組手と女子団体形が出場した。

男子団体組手は、初戦に熊本大と相まみえた。先鋒の浜砂昭仁(人1)が突きや蹴りで得点を重ね6―0で勝利し、勢いを付けると、続く佐々木響太(政策2)、中島郷(人3)も白星を挙げる。副将・樋上勇仁(政策3)も残り30秒で上段突きを決め勝利。大将・沼生僚太(経4)は序盤から試合の主導権を握り、最後は上段蹴りを決め8-0で圧倒的な強さを見せた。無失点の完勝で2回戦進出を決めた。


△佐々木


△樋上


△沼生主将

2回戦は、強豪・国際武道大と相まみえる。関大の先鋒は小部拳斗(人2)。相手にリードを許して迎え終盤、残り7秒で上段蹴りが決まる。その後、上段突きでさらに1点を取り、試合終了間際の逆転劇を見せ勢いを付けた。次鋒の浜砂は、序盤様子を見合う展開が続く。残り時間が1分を切ったとき、相手の上段突きが決まり先取点を取られる。その後相手に2ポイントを取られ、3点差。残り3秒、浜砂が繰り出した蹴りに審判の旗が上がる。その上段蹴りで3点が入り3-3とした。残り時間はわずか、なんとか勝利を目指し攻撃を続けたが反撃はかなわず。先取点を取った相手に軍配は上がった。


△小部


△浜砂

中堅・沼生は均衡状態が続く。終盤激しい打ち合いになると、残り4秒で相手の突きが決まりそのまま白星をを献上、悔しい敗戦となった。副将の中島は序盤に相手に上段突きを決められるも、「焦らずに1つずつ取っていこう」。決して動じなかった。残り39秒で上段突きを決めるとその後立て続けに有効で2点を取り貴重な勝利を挙げた。試合後、「負けたらもう終わりだったので勝てて良かった」と振り返った。勝負の行方は大将・佐々木に委ねられる。序盤から積極的に仕掛けるが、決めきれない展開が続く。相手に有効でポイントを取られ、先制されると巻き返すことはできなかった。強敵を相手に勝利とはならなかったが、熱戦を繰り広げた。


△中島

女子団体形には、関西学生選手権大会と同様に、谷口侑心(文3)、藤本菜摘(人3)、橋本萌花(人1)の3人で出場。これまで練習を重ねてきたニーパイポを披露した。「納得のいくまで毎日毎日練習してきた」と藤本。全国の舞台で迫力のある形を見せる。しかし、第2ラウンド進出とはならなかった。


△谷口


△藤本


△橋本

試合後、多くの選手が「悔しい」と口にした。その一方で、「来年につながる試合になった」と中島。この大会で得た経験はこの先に必ず生きる。悔しさのなかに見つけた進化の材料を次の世代が今後の躍進に変える。【文:金田侑香璃/写真:坂井瑠那】

▼沼生主将
「(関西学生選手権大会後は)自分たちが強くなろうと、お互いに高め合ってきた。いい雰囲気でやってきたからこそ、みんな悔しかったと思う。ここ数年で一番雰囲気は良かったと思う。2回戦の相手は東日本2位で今一番勢いのある学校だったと思う。自分の試合で最後、点を取られたのが勝敗を分けたと思う。勝てる試合だった。それでも、後輩がつないでくれたからいい試合だったとは思う。この4年間は楽しかったです。最後1年は、主将になっていろんなことを学んだ。いろんな人に支えられていることを実感した。感謝しかない。こういう悔しい経験が今後に生きてくると思うし、大事。今年のチームは、おのおのがある意味自由。自分で考えることが大事だと思ったから自主性を大切にしてきた。練習でもフリーの時間を作ったりもしてきた。今日強い相手にあれだけやれたことは自信になると思うので、切磋琢磨していいチームにしていってほしいです」

▼中島
「全関が終わって、練習メニューとかも全て沼生先輩中心で学生が考えて、僕らが今足りないところは何なのかを考えながらやってきた。今日の試合でも、自分自身が今どうすべきなのかを自分で考えてできたのが良かったと思います。思ったより点数は取れなかったけど、みんな無失点で勝てて良かったです。(2回戦について)僕のところはめっちゃ緊張してて、僕が負けたらもう終わりだったので勝てて良かったです。最初に1点取られたけど、焦らずに1つずつ取っていこうと考えていた。結果だけ見たら2回戦負けで悔しい。でも、。出てた子も沼生先輩を除いて来年もいる選手たちなので、来年につながる試合になったと思う。この1年はすごく結果を残したかった。全関はベスト8になれたけど少し悔いが残った。来年は、この悔しさを忘れず、みんな楽しく空手をやって、楽しくやりつつ結果を出せたらと思う。全関はベスト4、全日本はベスト8を取れるように頑張ります」

▼小部
「めっちゃ緊張しました。武大は強いから正直厳しいと思っていた。その中で勝てて良かった。楽しかったです。楽しかったの一言に尽きます。先鋒だったから、勢いを付けたかった。この1年は苦しかった。復帰してまだ2カ月ぐらい。まだ完全には戻り切っていない。けがの間は全然練習ができていなかったし、また骨折したらと思うこともあった。でも、やるしかないし、どうせやるなら勝ちたないといけないからもっと練習しないとと思う。来年は高校から一緒だった郷先輩(中島)がキャプテンだし、結果を残せるように頑張ります」

▼浜砂
「シンプルに悔しいです。いつも関西の人とよく試合をするけど、関東の人は動きも違うしこっちも勢いは負けていなかったと思うけど、押されてしまった。先鋒なので、勢いよくいって点差を開けて戻って来られればなと思っていた。知ってる相手で、同い年で、正直どうかなと思っていた。結果は3―3の同点で相手の先取で負けてしまった。自分は蹴りで3点入れて、向こうは突き3つで点を取っていたので相手の方が一枚上手だったと思う。あの時間だったら蹴りを狙っていくしかなかった。ラスト2秒であと1点取れたらそれがベストだった。あとちょっと、あとちょっとが大きかった。1年生は大学初の試合とか多いし、経験を積む期間だと思うし、たくさん出していただいた。来年は後輩も入ってくる。常に出ているわけじゃないけどチームを引っ張っていける存在にならないといけないことも自覚しているので、そういう姿を示していければと思います」

▼藤本、谷口、橋本萌
「(藤本)とてつもなく悔しいです。(谷口、橋本萌)悔しいです。(藤本)悔しい以外に出てきません。本当に頑張ってきたので。それが実らなくて残念です。(この大会に向けて)納得のいくまで毎日毎日練習してきた。(谷口)予定が合わなくてもそれぞれなんとか合わせて、合宿という名のお泊まり会とかもして。(藤本)本当に頑張った。だから悔しい。採点基準を理解し切れていなかった部分もあったと思う。アップとかも良かったけど、そもそもの自分たちのやり方、打ち方がまだまだだった。(谷口)全国の壁は厚いなと思いました。(橋本萌)技術面だけじゃなく知識も蓄えていこうと思いました。(藤本)メンタルの部分が大切だと思った。(藤本)来年は、お土産を、賞状という名のお土産を持って帰りたい。(藤本、谷口、橋本萌)来年こそはいい結果で終われるように頑張ります!」