【馬術】中村主将ラスト全学は全国5位で閉幕

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◇第62回全日本学生賞典総合大会◇11月4・5日◇三木ホースランドパーク◇

[団体成績]
5位 関大 総減点194.7

[馬場競技]
荒川将暉(文1)・千功組 減点40.7
福島秀太(人2)・千優組 減点41.4
中村大樹(情4)・千翔組 減点39.4

[クロスカントリー競技]
荒川・千功組 減点9.2
福島・千優組 減点34
中村大・千翔組 減点12.8

[障害競技]
荒川・千功組 減点9.2
福島・千優組 減点0
中村大・千翔組 減点8

全学障害の翌日から開催された、総合競技。馬場、クロスカントリー、そして障害。3つの総合力で競うこの種目には、荒川、福島、そして中村大主将がエントリーした。


△左から荒川、中村大、福島

初日に馬場を終え、迎えた2日目。早朝から行われたのは、森の中を駆け抜けるクロスカントリーだった。

全体1組目の走行となったのは、ルーキーの荒川と千功号。関西大会と同じくトップバッターでの出場に、「タイム感が分からなかった」と戸惑いながら駆け抜けた。「もっとタイムを縮められたかな」と、満足の表情はなかったが、少ない減点で関大トップの成績となった。

福島・千優組は22組目の走行。コースを間違え、大幅にタイムをロスしてしまう。「一生懸命走っていたが、馬に申し訳ない」と、痛いミスに顔をゆがめた。

中村大・千翔組も、好タイムは出せなかった。「思ったよりダメで、もっと詰められた」。懸命な走行を見せたが、本人が思ったよりも悪いタイムとなってしまった。

午後からは、障害競技が行われた。馬場とクロスカントリーでの総減点順に出番が決められ、福島・千優組、中村大・千翔組、荒川・千功組の走行となった。

関大のトップバッターの福島・千優組は、関西総合王者の意地を見せる。バーを落とす選手が連発の中、悠々と障害を越えていくと、難なく減点0でゴール。今試合2組目の満点走行を見せた。

中村大・千翔組も続きたかったが、全学の緊張感が襲いかかる。「心の底ではプレッシャーがあったのかもしれない」。独特の雰囲気にのまれたのか、バーを2回落としてしまい、減点8。「満点で帰ってこれるところをミスしてしまい、チームには申し訳ない」と、悔しいラスト全学となった。

千功号と出場の荒川は、3日前の全学障害で落馬したばかり。「総合で切り替えて結果を出そう」。悔しさをバネにスタートすると、馬にリードしてもらいながら障害を越えていく。1つバーを落としてしまい、タイム減点も取られたものの、最後まで走り切り、今度こそゴールを果たした。

4位の帯広畜産大には0.3点差とわずかに及ばなかったが、それでも全国5位。誰一人失権することなく、最後まで戦い抜いた。そして、この大会をもって4年生は引退となった。中村大主将は、2週間後に静岡に行われる全国大会に出場するものの、関大としての走行はこれがラスト。「大樹さんは本当にすごい人だし、チームを組めて頼もしかった。得るものも大きかったし、感謝しかない」と、荒川。福島も、「エースがいなくなる。エースの穴を埋められるように頑張りたい」と、その存在の大きさを語る。最後の全学で最高の結果を残すことはできなかったが、ともに走った後輩たちも、キャプテンの実力に敬意を現した。新たな代へと引き継がれた馬術部は、強豪校としてのプライドと誇りを胸に、上を目指し続けるに違いない。【文:松山奈央/写真:松山奈央、勝部真穂】

▼中村大
「自分自身プレッシャーは感じていないつもりだったが、硬くなっていたから、心の底ではプレッシャーがあったのかもしれない。馬は疲れていた。クロカンの後は洗ってあげたりして、馬の疲れが取れるようにしていた。クロスカントリーは自分なりに走れたが、タイムが全然届いていなかった。思ったよりダメで、もっと詰められた。障害は、満点で帰ってこれるところをミスしてしまい、チームには申し訳ない。自分は2週間後に全日本があって、静岡の知らない馬に乗って試合に出る。新しい馬に乗るのは好きだから楽しみ。そこで学生試合は引退。その後は競技者として続けていきたいと思っている。4年間は辛いこともいっぱいあって、最後は自分の結果はイマイチだったが、指導した後輩が活躍したのはうれしかった。(後輩に向けて)失敗したり、辛いこともあるが、乗り越えて頑張ったら、結果だけでなく得られるものがある。頑張ってほしい」

▼福島
「(全学は)悔しい試合だった。無駄なミスを省いていたら、もっといい結果になっていた。悔しい。(特に)クロスカントリーでタイム原点食らわないように一生懸命走っていたが、ちょっと道間違えてしまって、そこで戻って跳ぶというロスをしてしまった。そのミスが一番馬に申し訳ない。(試合前は)僕が失敗しても、他がやってくれるだろうみたいな気持ちだった。でも、今は来年から僕が引っ張っていこうという気持ち。(良かった種目は)最後の障害。内容も結果も良かった。その分前のミスが悔やまれる。クロスカントリーでやっちゃってるので、障害で決めようという思いで切り替えた。(4年生は)何をやるにしても中心のメンバーだった。後輩たちも、4年生たちに教えてもらって成長してきた。その人たちがいなくなるというのは…。次は自分たちが指導をしていかないとだめなので、そこは今から気持ちを切り替えてやろうと思う。(障害は)得意ではない。馬場と障害を比べたらそれは障害だが、障害が得意とか自信満々とかいうわけではない。これからもっと頑張りたい。(今後の意気込みは)エースがいなくなる。今の主将なんですけど。自分がエースになるくらいの気持ちで、みんなと協力して、そのエースの穴を埋めれるように頑張りたい」

▼荒川
「大会で緊張したりはしないが、全学の障害や総合は緊張してしまった。全然違う雰囲気だった。障害は雰囲気に負けてしまって、馬に申し訳ないことをしてしまった。自分のことより、悔しさとか、馬の体への心配の方が大きい。障害で落馬してしまったので、総合で切り替えて結果出そうと臨んだ。馬場もクロスカントリーも1組目で、言い訳にしかならないが、タイム感が分からず。もっとタイムを縮められたかなと思う。障害は人間のミスばかりで、馬に申し訳なかった。関西大会でも1組目で、何かあるなと感じた。大樹さんと総合に出れて嬉しかった。大樹さん(=中村大)は本当にすごい人だし、チーム組めて頼もしかった。得るものも大きかったし、感謝しかない。(千功について)経験のある馬で、乗っていると人の悪いところを教えてくれる。しっかり跳んでくれるし、頼れるいいやつ。けがする前からいい馬だったというのは聞いていて、復帰したからこそ結果を出さないといけないと思っていた。(今後について)2回生になったら後輩も入ってくる。今年はついていって引張ってもらえるが、次からは自分が先輩になる。中心メンバーになって、引っ張れるようになりたい」