【陸上競技】チーム一丸で感涙の復権!

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◇第37回全日本大学女子駅伝対校選手権大会◇10月27日◇弘進ゴムアスリートパーク仙台~仙台市役所前市民広場◇

【結果】8位 関大 2:10.00
1区:柳谷日菜(経2)
2区:木下茜(1)
3区:渡邉桃子(経3)
4区:津田夏実(人4)
5区:澤井いずみ(人3)
6区:小田真帆(政策2)

仙台で笑顔の花が咲いた。今年は春先から故障者が多く、チーム状態が上がらなかった駅伝女子チーム。だがその分「最後に笑って終われたので、良かったです」。津田主将の表情には安どの色が浮かんだ。最終区までもつれたシード権争い。アンカーの小田が一時は僅差に迫られたが、激走を見せた。9位の大阪芸大をわずか32秒差で退け、8位でフィニッシュ。杜の都駅伝のシードを取り戻した。


△あいさつする津田主将

1区を務めたのは、今季好調の柳谷。自身初の大役を担った。「心臓バクバクでした」とこれまでになく緊張しながらのレースだったが、関西学生女子駅伝と同様に積極的な走りで、7位とまずまずのスタートを切る。続く木下は学生初の駅伝で区間10位。ややブレーキとなり、順位を落とす結果となった。


△柳谷

後を受けた3区の渡邉桃は、2年前と同じ区間を務めた。「序盤だし、勢いをつけないと」。コースの前半からスピードを上げ、前の選手を猛追。2人の選手を抜いたが、終盤はペースを落とした。それでも区間5位の力走で、順位を7位に押し上げた。4区はここまで故障に苦しんだ津田主将。タイムこそ振るわなかったが、流れを崩すことなく、7位をキープして5区に襷(たすき)をつないだ。


△渡邉桃


△津田

5区の澤井で8位となり、シード権争いは最終区にもつれこんだ。命運を託されたのはこれで3回目のアンカーとなった小田。大阪芸大や東農大の猛追一時は7秒差に迫られるも、下り坂を利用し一気に差を広げる。ゴール地点では、走り終えた仲間が祈るような表情で待つ中、小田が笑顔で最終カーブを曲がった。そしてそのまま8位でゴール。2年ぶりのシードを手にした瞬間だった。


△澤井(左)から小田へ


△笑顔でゴールする小田

小田のゴール後、迎え入れた仲間の頬には涙が伝った。前回大会は12位に終わり、悔しさを味わった杜の都駅伝。この日流したのは、悔し涙ではなく、シード権を奪い返した喜びの涙だった。富士山女子駅伝では「さらに上の順位を目指す」と武田夏実駅伝監督。この結果にまだまだ満足はしない。霊峰富士では、仙台での激闘からいっそう成長した姿を見せつけてくれるはずだ。【文:長尾洋祐/写真:長尾洋祐・宮本晃希】

▼武田監督
「ヒヤヒヤしましたけど、耐えるところを耐えて我慢して勝ち取ったシードですね。夏場でも故障者が多くて、医療大学とも提携したりして、ケアすることだったり、準備することでいろいろ支えてもらいました。おかげでけがしにくい体になったし、けがしたとしても早期に復帰できるようになったかなと思います。今年は本当に苦しくて、けが人も多くて、記録もなかなか出なかった1年でした。辛いことや苦しいことも多かったですけど、みんながよく耐えて、諦めないで頑張ってくれましたね。8位をキープできるかどうかギリギリでしたけど、今日までの364日しんどいことを乗り越えてきたので、それが無駄じゃないことを分かってくれたかなと思います。例年12月(の富士山女子駅伝)はあまり良くないので、今回よりさらに上の順位を目指したいところですね。ただチームとしては富士山より仙台がメインなので、来年は3~4位くらいを目指して頑張ります」

▼津田
「1年間苦しい思いをしてきたけど、その分最後に笑って終われたので、良かったです。最後(のゴールシーン)はバスに乗っていて間に合わなかったけど、下級生が頑張っていたのをモニターで見ていて、バスの中で涙してました(笑)。自分としてもけがが多くて、関西も走れなかったですけど、今回何とかメンバーに入れたので、チームに貢献したいなと思っていました。タイムは満足いかなかったけど、7位をキープできたのは良かったです。なかなか走りで引っ張れない分、厳しいことを言うのは辛い部分もあったので、行動面だったり、声を掛けたりすることは心掛けてきました。富士山では、チームとしては今回の8位を超える順位を狙っていきたいです。自分は今回本調子ではなかったので、調子を戻して長距離区間を任せられるようになりたいと思います」

▼渡邉桃
「3区は2年前に走っていて、分かっているところは多かったので、経験を生かして走ろうと思っていました。いつもとコースは変わっていたけど、4~5㌔あたりは下りになって、ペースは上げられると思っていたので、リズムを作ろうと思っていました。前半区間なので、勢いをつけないと厳しい状況だったので、『前を前を』と思いながら走りました。前半の方で2校抜くことができたけど、最後の方は差をつけられてしまったので、そこは課題かなと思います。前半は積極的に走れたけど、最後粘り切れなくて、思うようにスパートできなかったので、後半をもっと耐えられるようにならないといけないですね。6区は8位でもらって、ヒヤヒヤしていたけど、真帆(小田真帆)が元気に走っていたので、『いける』と思っていました。シードを獲れてうれしいです。今シーズンは、前半は一番と言ってもいいくらいとても良くて、関西インカレでも結果を残せたけど、けががあって、夏合宿でもあまり走れなかったので、調子が悪くても結果を残すことは意識していました。そのおかげで、今回は試合に合わせることができました。例年関大は富士山に弱いと言われていたので、今回を超える順位を出して、富士でも走れるところを見せたいです」

▼柳谷
「1区(を務める)ということは夏ごろに言われていました。2カ月近い期間があったし、ベストも出ていた時期だったけど、まだまだトップレベルの選手と戦う意識が持てていなかったので、今日この日に気持ちも体も合わせることは意識していました。ただ緊張もプレッシャーもありました。自分が流れを作らないといけないという思いがあったので、昨日は緊張しっ放しでした(笑)。でも弱気にはならずに、やるべきこと、やってきたことを出そうと思っていました。最初4人がハイペースで走っていたけど、『ついていかなくていいから、丁度いいペースの人と集団を作りなさい』と言われていたので、落ち着いて走れたかなと思います。競技場を出たら自分が先頭になって引っ張れたので、そこも自信になるかなと思います。ラスト600㍍くらいはペースが落ちたんですけど、8位以内で走れたら役割は果たせると言われていたので、区間7位自体は悔いが残るけど、積極的にいけたので自信になります。アンカーではずっとヒヤヒヤしていたけど、真帆が走るのを見て泣きそうでした。嬉し涙を流せて良かったです。今後は誰がどう見ても『柳谷がエースだ』と言われるくらいの活躍をしたいし、富士山では、トップ3を目指して自分が引っ張るくらいの気持ちで頑張ります」