【拳法】岡本が全日本女王に!尾藤も3位入賞で関大の強さ見せつけた

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◇第35回全日本学生個人選手権大会◇10月20日◇名古屋市千種スポーツセンター◇

【女子の部】
岡本敦美(文4) 優勝
尾藤はるな(文2) 第3位

学生の頂点を決める全日本学生個人選手権大会において、関大からは11名が出場。女子の部では岡本が優勝、尾藤が3位入賞を果たした。


△選手宣誓を行う岡本

先に行われた女子の部では5選手が出場。福士由華(文3)は初戦を2本先取で突破したが、2回戦でトーナメントを去った。高垣愛穂(法4)は2回戦では打ち合いを制し、突き技を決め3回戦へ駒を進める。しかし、組み技で1本を取られると、取り返せず。その後さらに1本を取られ敗戦。ベスト8入りとはならなかった。唐澤志保(文3)は初戦を得意の組み技で2本先取で勝利すると、2回戦も勢いをそのままに突破。3回戦では、中盤に胴蹴りで1本を取ったが、直後に相手に面突きを決められる。終盤、両者とも決め切れず判定へもつれ込む。結果は、相手に旗が上がりここで敗戦となった。

岡本は初戦を圧勝で突破すると、3回戦も勝利。迎えた準々決勝では今季何度も刃を交えている立命大・角野と対戦。試合はどちらに転ぶか分からない接戦となる。だが、「落ち着いてできていた」と終盤に積極的な攻撃を展開し判定勝ち。準決勝進出を決めた。尾藤も初戦を勝利。3回戦、準々決勝は接戦となったが「自分から攻めて判定に持っていったら絶対に勝てる」と攻めの姿勢を崩すことなく戦い抜き、2試合とも判定勝ちをつかみ準決勝進出を決めた。

続いて行われた男子の部では、谷本悠馬(社4)、宮嶋隆太郎(外4)、植田甫空杜(法1)が初戦でトーナメントから姿を消した。灰谷佳大(商3)は不戦勝で2回戦に進む。序盤から果敢に攻め込むが決めきれない。先に1本を取ったのは相手だった。その後、さらに1本を献上し、3回戦進出とはならなかった。

高丸雅貴主将(商4)は初戦、相手の胴突きが決まり1本を先取されたが、そこから巻き返し中盤に立て続けに2本を取った。しかし2回戦では、相手に2本先取され敗戦を喫した。伊藤雅崇(政策4)は初戦を突破し迎えた2回戦、開始直後に押え込み面突きを決めると、その後は均衡状態となる。しかし、残り時間が30秒を切ったとき、相手の隙を突き再び組みで1本を取り勝利した。迎えた3回戦では、序盤から相手に攻め込まれ反撃はかなわず、勝利することができなかった。男子は、準決勝進出者がでない厳しい結果となる。

迎えた準決勝、最初に登場したのは岡本。対戦したのは昨年準優勝を果たした同大会以来白星を挙げることができていない立命大・坂本だった。試合はどちらも決め切れない展開に。中盤、岡本が出した突きに審判の旗が上がりかけるも1本とはならない。だが、試合を優位に運んでいたのは岡本だった。終盤も攻め続ける。0-0のまま、3分間が終わる。勝負の行方は判定に委ねられた。審判は一斉に岡本に旗を上げる。2年連続で決勝進出を決めた。

続いて登場したのは尾藤。対峙(たいじ)したのは9月に行われた総合選手権大会で優勝を果たした塩谷(関学大)。「本当に負けたくなかった」。高校の後輩でもある相手に対し、強い思いで試合に臨んだ。序盤は両者とも様子を見合う展開に。多彩な技で積極的に仕掛けていく。1分が経過した頃、面突きが決まり先制に成功。だが、相手の得意とする組みで攻め込まれると押え込み面突きを決められる。1-1で試合は最後の1分へ突入。両者の勝利への気持ちがコートで火花を散らす。残り40秒、組み合うと尾藤が倒されてしまう。そのまま相手に1本を献上。決勝進出とはならなかった。試合後、尾藤はコートで悔しさをにじませた。

会場中の視線を集め、岡本が決勝の舞台へ上がる。対するは尾藤が敗れた塩谷だ。試合は両者一歩も譲らない白熱した戦いとなる。どちらも先手を取れないまま残り時間は1分を切る。最初に決まったのは相手の面突きだった。このまま1本を取れなければ敗戦が決まる。後がない状況で、岡本は強さを発揮した。残り22秒、相手の隙を突き1本を取る。その後、刻々と時間は過ぎ、1-1で3分が終了。無制限の延長戦へと突入する。序盤から両者が打ち合う展開が続く。相手との間合いをうまく取り、渾身の膝蹴りを繰り出す。審判の旗が上がり、岡本の勝利を告げる。会場からは歓喜の声が上がり、コートを後にした岡本は涙を流し、尾藤と抱擁(ほうよう)をかわした。思うような結果を残せず苦しんだエースがついに頂点に立った。

悔しい結果となった者も、最高の結果を残した者もいた今大会。ここで見つかった課題や収穫を必ず今後に結びつける。残る大会はただ一つ。最終目標として位置づける全日団体だ。男女ともに日本の頂点へ。関大拳法部が最後の挑戦を迎える。【文:金田侑香璃/写真:瀧川千晴】

▼岡本
「やっと。率直にうれしい。(試合について)準々決勝の角野との試合は判定やったけど前に出れていた。落ち着いてできていたから、そこが1番ターニングポイントだったと思う。あそこで勝てたから準決勝、決勝と波に乗れた。準決勝は向こうも研究してきていて、ちょっと動きを変えてきたから、ガムシャラに前に出るんじゃなくて、ちょっと様子を見ながらやって。積極的には攻めれてなかったけど落ち着いて相手の動きを見ながら動けた。(立命大の坂本には)去年の全日の準決勝で勝って以来負けてたから。でも、判定だったからそれがまだちょっと反省点かなと。(決勝戦について)たぶん組んでくるんやろうなとは思っていて。無理に組みにいっても、前の試合で尾藤もこかされてたからダメだと思った。でも逃げたら足を変にかけられてこけたりするから、付けて粘ろうと思った結果が最後の膝蹴りにつながったと思う。勝てて良かった。(決勝戦について)正直、4回生で最後だし、相手は1回生だし、もう4回の意地だった。最後は本当に意地でした。最後やし、監督とか今までお世話になった人に何もいいところを見せれんと終わるのはちょっと嫌だった。優勝して絶対みんなに、今まで支えてきてくれた人に恩返ししたいなと思って挑みました。(ここ数試合結果を残されていますが)逆に試合数が減るにつれて、あとちょっとやっていい意味で気が楽にやっていけているのかなと思う。(他の選手について)尾藤は3位で普通に厳しいブロックで勝ち上がってきてたし、いろんな技を出せるようになってきてるから期待はしいる。唐澤も普段は組みばかりに頼っちゃうけど、蹴りで1本取ってたし、いろんな技を出せてるなって印象だったから団体に向けていい感じになってきていると思う。もうあと、1個だけ。団体だけなので、絶対優勝するためにチーム一丸となって、先輩後輩関係なく思うことはどんどん言っていって士気を高めてやっていけたらいいなと思う。最後個人で勝って団体で負けるのは関大としても嫌。今回優勝できたことを糧に団体でも全勝したい。今回何本か取られてるから、毎回言ってるけど圧倒的に勝てるような力をつけたい。そして、優勝します!」

▼尾藤
「結果を残せたのはほんとに久しぶり。今までは同じコート内に本当に強敵がいるかことが多くて。去年のこの大会も若林さんが同じコートにいて、ここがヤマ場だな思った。去年はそこを勝てると思ってて、でも負けて。去年この大会は3回戦負けとかだったから、去年負けた分絶対に勝ちたかった。この大会はとりあえずコート内優勝は絶対しようと思っていて、最近結果も残してないしそろそろやばいなって思ってちょっと焦ってたけど何とか入賞できた。高校より大学の方が周りのレベルが上がった。高校の時は正直全部の大会で3決以上は当たり前みたいな感じだったから、大学に入って高校よりレベルも上がって自分の実力が足りないことに気付いて、正直モチベーションとかも下がって拳法面白くないな、高校の時の方が良かったなって思った時期もあった。だけど、高校よりも使える技をどんどん増やしてくっていうのを意識した。高校の時は組みしかなかったけど最近は立ち技とかでも取れるようになったし、今日も蹴りも面突きも、上げ打ちとかいろんな技を使えた。大学に入って中だるみというかあんまり面白くないなって思った時期もあったけど、腐っても高校チャンピオンになったわけだし、意地は見せたいなと思って最近練習していた。ギリギリ3位だけど、それでもうれしい。初戦から、西日本の2段の部で優勝した子とか、今日戦った人全員強かった。判定とかもあって本当にギリギリだった。でも、逆に自分から攻めて判定に持っていったら絶対に勝てるなって思いながら冷静に戦えた。判定に持っていこうっていう意識も自分の中にあったし、実際ちゃんと全員私の方に旗を上げてくれるぐらいの試合内容でできた。1本が取れなくてもそういう風に勝てるからうまく頭を使って試合ができた。。塩谷(関学大)は高校の後輩だから、先輩だしやっぱり勝たないとと思っていた。本当に負けたくなかった。高校の時から1個下で団体戦でも戦友というか、ずっと一緒に戦ってきた。高校の試合はほとんど決勝は絶対私と塩谷で、愛知県大会は私が優勝、東海大会は向こうが優勝みたいな、分け分けしてきて、本当に五分五分だと思っていた。それでも、やっぱり負けたくないなって思っていたから、もうちょっと意地を見せたかった。もうちょっとやれたって思うし、悔しい。でも今日負けたからもっと頑張ろうかなってモチベーションにもなっている。あの一戦を踏まえてこれからも頑張っていきたい。全日団体は、敦美さんも有終の美で、個人最後優勝で終われたし、団体も絶対優勝で送り出してあげたい。最後みんなで笑って終われるように、団体も優勝したいです」