【野球】延長戦を粘り勝ち、勝ち点4で優勝決定戦へ

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◇令和元年度関西学生秋季リーグ戦最終節◇対関学大3回戦◇10月21日◇わかさスタジアム京都◇

関大000 000 000 000 4=4
関学000 000 000 000 1=1

(関大)定本、池本、鷲尾侑、巻―久保田拓
(関学)石丸、原暁、金和―佐藤海、板倉

1(中)安藤大
2(三)関本
3(一)上神
4(遊)野口
5(左)濵田大
6(捕)久保田拓
7(右)倉川
8(二)坂之下
9(投)定本

長い戦いを制した!2戦連続で延長の13回にもつれ込んだ、伝統の関関戦。1勝1分けで臨んだ3回戦は、延長12回に入っても両チーム無失点の投手戦に。しかし、最後のチャンスをしっかりつかんで粘り勝ち。4つ目の勝ち点を手に入れた。

大学初先発マウンドとなった定本拓真(文1)は、鮮烈な先発デビューを関西に見せ付けた。「立ち上がりが良くなかった」と、3回までに3つの四死球を出すものの、その後はエンジンがかかった。速球とこの日はスライダーを武器に、三振を中心に次々とバッターを斬り、アウトを量産。「打たれる気がしなかった」と、定本自身も振り返った。今季3度登板しているが、慣れないリリーフに苦しんでいた。しかし、今回本職である先発登板。その実力を遺憾なく発揮すると、勢い止まらず9回を投げ切る。


△定本

好投の定本を打点で援護したい打線だが、初回に連打と暴投で二、三塁にランナーを置いたのを最後に、2回から8回を全て3人で終わる。相手先発・石丸に手も足も出なかった。

9回では決着がつかず、この3回戦も延長に突入。延長10回も定本がマウンドに立ち、打撃陣を鼓舞した。

11回には、この日初ベンチ入りを果たしたばかりの池本純(社2)がマウンドへ向かった。四球で走者を出し、いきなりピンチを背負う。ここまで定本が0を並べ続けたスコアボードに点を与えるわけにはいかない。連続三振で関学打線を斬る。圧巻のピッチングで、これまでなかなかスポットライトを浴びることのなかったポテンシャルを見せつけた。


△池本

両チーム無得点のまま迎えた13回。2回戦はここで雨のため試合が打ち切りとなった。ここまで安打はわずか3本と、抑えられている打線だが、決して諦めてはいなかった。

延長13回表、この回先頭の野口智哉(人2)が四球を選ぶと、5番吉川周佑(経3)のバントがセーフティに。無死一、二塁のチャンスで、6番久保田拓真(社2)が返した当たりを一塁手が悪送球し、その間に野口がホームイン。待ちに待った1点目はタイムリーエラーだった。


△吉川


△野口


△久保田拓

流れは切れない。7番里泰成(情4)のバントを今度は捕手が悪送球し、満塁に。8番坂之下晴人(人2)のレフト方向への犠牲フライでさらに1点を追加した。


△里


△坂之下

そして、ダメ押しの一打で勝利を一気に手繰り寄せたのは、2番関本英実(政策4)のバッティング。追い込まれた5球目を捉えると、センター方向への痛烈なタイムリーとなって2人が生還。この回一挙4点を手に入れた。


△関本

大きなリードをもらい、13回裏には鷲尾侑哉(人4)が登板するが、まさかの連打で1点を返されると、代わって巻大地(商2)がマウンドへ。三振でまずは1つアウトを取ると、最後は華麗なダブルプレーで試合終了。ようやく、3時間半の長い戦いに終止符を打った。


△鷲尾侑


△巻

長い道のりだったが、これでようやく勝ち点4で首位の近大に並んだ。最後に待っているのは、1勝1敗で勝ち点がお預けとなったままの近大との3回戦。事実上の優勝決定戦を目前とした関大ナインは総力を挙げてこの一戦に臨む。松島恒陽主将(人4)も「連戦でしんどいのあるが、そうも言っていられない。倒れてもいいくらいでいく」と、鼻息は荒い。この大一番を勝利した者が、神宮出場を懸けた代表決定戦へ駒を進める。必ず勝利し、悲願の神宮へ。リーグ戦最後にして最大のヤマ場を迎える。【文:松山奈央/写真:中西愛】

▼早瀬万豊監督
「今日で決めたかった。スケジュール的にも厳しかったから、今日で勝ち点を挙げたかった。(定本は)立ち上がりで力みがあったが、だんだん無くなって球が生きてきた。高校から経験のあるピッチャー。元々先発型だったのを、今季は途中に短いイニングで投げたりしていた。ストレートが生きていたから10回まで引っ張った。球数もあったし、いい流れで投げていたから考えたが、無理はこれ以上させられないというところまでは引っ張れた。ここまで投げてくれたら自信にもなる。もっと早く点を取れたら勝ち投手にできたが、今日はクリーンアップが全然だった。今まで3,4イニングくらいしか投げてなくて、今日は思い切って『1人でたくさん投げてくれ』ということで。変化球をうまく混ぜてやっていた。(池本は)タイミングを外すのが上手い選手。関学は振ってくる選手も多いから、定本の次の池本で外してくれるかなと。気を患うことのないしっかりとしたピッチャー。期待できるし、今の自分の力を発揮できたのでは。今日はピッチャーのやりくりに苦労した。ベンチ経験は少ないが期待できるピッチャーを入れた。明日は総力戦で、どうなるかは誰にも分らない。春にはない粘り強さや力強さが付いている。明日はそれを形にできたら」

▼松島
「野手が打てない分ピッチャーが頑張ってくれた。春は延長でも勝ち切れなくて、今回勝ち取れたのは成長した部分。(2日前の13回延長から中1日で)思っているよりも疲れは絶対にある。昨日の練習でも栄養面などでやれることはやった。本当は休みだった4回生も全員来てくれて、全力でサポートしてくれた。(試合中は)我慢、と言うしかなかった。絶対にチャンスは来ると思って諦めなかった結果。負ける気はしなかった。あとは運のところもある。野球の神様がどっちに向くのか。実力や勢いは十分ある。連戦でしんどいのあるが、そうも言っていられない。倒れてもいいくらいでいく。今まで攻め続けようと言ってきた。明日も攻め続けたら絶対にチャンスがある。あきらめなければチャンスは必ず来る」

▼定本
「始めは首脳陣から何も言われていなかったが、自分的には完封するくらいの勢いで臨んだ。(今季リリーフ出場について)リリーフは今まで経験がなく、調整が難しくてチームにもだいぶ迷惑をかけた。先発の方が調整しやすいし、やりやすい。(今日の達成度は)80点くらい。立ち上がりが良くなかったので課題。途中は打たれる気もしなかった。いつもはストレートで三振を取るが、今日はストレートの調子があんまりだったのでスライダーで取った。最速は148㌔。今日は146㌔。Aチームの先発は初めてで、3イニング以上投げるのも初めて。体力的にはいけたし疲れはあまり無いが、下半身が疲れてしまった。チームに貢献できて良かった。自信になった」

▼池本
「(ベンチ入りについて)昨日の試合終わりに言われた。嬉しかった。(どう挑んだ?)初めの方からつくっておけと言われていて、つくっていた。定本があそこまで投げ切っていたので、どこかで打って終わるかなと思っていたが、延長まで行った。そろそろ来るかなというところで、しっかり気持ちを入れて準備をした。(マウンドでは?)最初、ひざが震えて緊張したが、投げているうちにグラウンドに慣れてきて、しっかり自分のピッチングをすることができた。(周りから声をかけられている場面が多かったが?)心強かった。一球一球投げ終わった後に、『ナイスボール!』とか、『落ち着いていけよ』という言葉をもらって、リラックスして次の投球に向かうことができた。なんとか今日抑えられたのでOK。しっかりコースに分けて投げられたことが良かった。相手打者に自分のスイングをさせなかった。悪かった点は少しスライダーが浮いたこと。(今後に向けて)自分はリリーフとしてもっと力を付けていければなと思っている。もっと全体的にレベルアップしてAメンバーに食いついていけるように頑張る」

▼関本
「自分的に調子は良かったが、うまく抑えられた。僕もそうだし、チームもそうだった。なんとなくベンチが暗い雰囲気のまま、点を取れずにいった。なんとか点を取らないとと思っていた。僕自身は守備が持ち味だと思っている。そっちでなるべく迷惑をかけないように。攻撃ではつなぐというか、塁を進めればいいなと考えていた。出てる人が下の学年の子ばかりなので、なんとかやりやすい環境を作ってあげられればなと4回生全員が思っていたので、自分も出場する機会をもらってなんとか出て下の子たちをサポートできたらいいなと思ってやっていた。素直にうれしいのが今の気持ち。近大に勝てば優勝なので、とりあえず今日の1勝はいい意味を持つかなと思う。とりあえず明日は勝つ。なにがなんでも勝つだけ。みんなで一丸となってがんばりたい」