【野球】長丁場も決着つかず、勝ち点は3回戦へお預け

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◇令和元年度関西学生秋季リーグ戦最終節◇対関学大2回戦◇10月19日◇わかさスタジアム京都◇

関学000 102 000 000 0=3
関大000 020 001 000 0=3

(関学)衛藤、石丸、原暁―佐藤海、板倉
(関大)高野、定本、森翔、鷲尾昴、香川、巻―久保田拓、林大

1(中)安藤大
2(三)関本
3(一)上神
4(遊)野口
5(左)吉川
6(捕)久保田拓
7(右)倉川
8(二)坂之下
9(投)高野

絶対に勝ち取りたい試合だった。先発の高野脩汰(商3)が3回で降板すると、リリーフに5人ものピッチャーを使った総力戦で関学に挑む。中盤に先制を許すと、すぐに逆転。しかしまたも点を奪われ、絶体絶命のピンチに。それでも勝利への執念で最終回に同点に並ぶと、延長戦へ突入。大粒の雨が選手たちを襲い、グラウンド不良によって3-3で13回打ち切りの引き分けとなった。

先制は関学大だった。4回、先発投手として3イニングを投げた高野に代わり、定本拓真(文1)がマウンドへ。四球で許したランナーを長打で返され、痛い失点を喫する。


△高野


△定本

5回にも内野ゴロの間に1点を奪われたかに思えたが、そこは走路逸走の判定でアウト。なんとか最小失点で前半戦を終えた。

この日の関大打線は早めに取り返す。5回、5番吉川周佑(経3)が左前打と犠打で得点圏へ。すると、今季不調に苦しんでいた7番倉川竜之介(文4)がついに回復の兆しを見せるタイムリーを放って1点。さらに、好調が止まらない8番坂之下晴人(人2)も3戦連続タイムリーで続きもう1点。合計2点を奪い、逆転に成功する。


△吉川


△倉川


△坂之下

しかし6回には、2日連続登板の森翔平(商4)の出した走者が、タイムリーと守備陣の悪送球でホームイン。再び勝ち越され、取っては取られての攻防が続いたが、その後はなかなか決定打が出ず。7、8回と得点圏にランナーを置くも、関学先発・衛藤の前にあと一打が出ない。


△森翔

このまま2-3で試合終了も覚悟した9回裏、関大の執念が光った。6番久保田拓真(社2)が二塁打でチャンスを作ると、犠打で三塁へ。打席には、途中出場の上田竜也(政策4)。放った2球目を二塁手が捕球する間に走者が生還。ついに待望の1点をもぎとり同点に並ぶ。さらに追加点を挙げて試合を終わらせたかったが、後続が倒れてゲームは延長戦へと突入した。


△久保田拓


△上田


△代走の里泰成(情4)

シャワーのような強い雨の中、何度も中断しながらかろうじて試合が行われていく。迎えた10回、前日に勝利投手となった香川麗爾(れいじ=文2)がマウンドに上がるが、連続四球ですぐに降板。6番目のピッチャーとして、巻大地(商2)に大事な場面が託された。四球による走者のピンチは連続フライで抑えると、その後も三振を混ぜながら関学打線を封じていく。


△香川


△巻

雨の中の左腕の力投に、打線はなんとしても応えたかったが、決定打に欠ける打線は延長に突入しても変わらない。


△途中出場の林大智(人3)

関学リリーフにしっかりと抑えられ、もどかしい時間が流れる。試合を終わらせたのは、両者どちらでもなく、強い雨だった。13回、この日一番の雨で視界もグラウンドも悪くなると、審判も打ち切りの苦渋の決断。決着をつけることはできなかった。

松島恒陽主将(人4)が言っていた「絶対に厳しい戦いになる」という言葉通り、今季の関関戦も一筋縄ではいかない。雨の延長で思い出されるのは、昨季の雨の甲子園球場。2日連続延長で、春の関関戦は4回戦にまでもつれ込んだ。しかし、最後に制したのはまぎれもない関大だった。必ず3戦目で白星を収め、勝ち点4で22日の近大戦に臨む。【文:松山奈央/写真:中西愛】

▼早瀬万豊監督
「雨の中でピンチもチャンスもありながら、9回に追いつけた。本当は勝ち越したかったが。巻がしっかり抑えてくれて、元気付いた。延長でもチャンスをものにできず、守りはなんとかしのいでくれた。粘ってよく守ってくれた。こういうゲームも経験してたくましくなってくれれば。スケジュール的に苦しいが、そうは言っていられない。ピッチャーの使い方など考えなければ。高野は22日のことをにらみながらの起用で、なんとか3イニング抑えてくれた。関学3回戦でピッチャーをどういかせるか。勝ち点を取って、近大との決戦に持ち込みたい」

▼上田
「ランナー三塁で、インパクトGOのサインが出ていた。グラウンドも悪いし、転がしたら1点入るなと思って、転がすことだけを考えて打席に入った。それしか考えてなかった。でも、その後のチャンスで決めきれなかったことが僕のまだまだなところ。ここで決めていたら、あんなに雨に打たれてなかった。(次戦に向けて)総力戦で、全員で勝ちに行く。優勝のみ」

▼倉川
「(関学大・衛藤の)真っ直ぐがすごかった。余計なことを考えず、バットに当てることだけを意識した。打った瞬間は落ちたと思った。久しぶりだな、と。打てなくても応援してくれる人たちに恩返しがしたかった。優勝が一番の恩返しになる。ここまで下級生が頑張ってくれたから、最後は4回生が導きたい。(今季の不調について)自分が打てないことがどうというより、応援してくれる人たちに申し訳ない。関関戦は鳥肌立つくらいのすごい応援。少しでも報えたら。今日は負けなかったことを良しとして、2連勝して優勝する。ピッチャーが頑張ってくれているから、楽にできるような展開にしたい。ここまで来たら、全員で勝つ」

▼巻
「1回からつくっていた。長いことつくっておいてくれと言われていたので、いつでもいけるような準備をしていた。思いっきり腕を振っていこうと。それが結果につながった。後攻だったが、延長戦に入れば1点が鍵になる。1点も許さないことを心がけた。(雨の中だったが?)とりあえず滑らないように、腕振っていくことを意識した。それでも、土がスパイクの歯に付いて、それが滑って投げずらかった。(厳しいところでの登板となったが?)心の準備ができていた。(今日抑えられた要因は?)これまでの練習試合では、腕がすくんで思い切り投げれず、それで長打打たれることが多かった。今日はとりあえずなんでも腕を振った。1イニングでも多く、1アウトでも多く取って帰れたらという気持ちで投げた。(今後に向けて)疲労を溜めずに明日リフレッシュして、また次の試合に向けて頑張っていきたい」