【テニス】最後は山尾が決めた!近大にリベンジで王座3位

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◇2019年度全日本大学対抗王座決定試合◇3位決定戦◇対近大◇10月13日◇愛媛県総合運動公園◇

○D1島田・高村2(2-6 6-2 6-2)1西岡・田口
○D2松田・山尾2(4-6 6-3 7-6(4))1中屋敷・河野
●D3上曽山・塩井1(7-5 5-7 3-6)2高木・恒松

○S1山尾2(5-7 6-2  7-6(4))1松田
●S2松田0(3-6 3-6)2松本
●S3大植0(6(4)-7 3-6)2恒松
○S4大野(翼)2(6-3 6-0)0合田
●S5高橋(勇)0(6(6)-7 2-6)2市川
○S6島田2(5-7 6-4 6-3)1田口

○関大5-4近大

このチームで戦う最後の一戦。1カ月前のリーグ戦で涙をのんだ近大と相まみえた。ダブルスを勝ち越して折り返すと、シングルスでは接戦となるが、最後は山尾玲貴(商3)が熱戦を制し、見事近大にリベンジ。王座は昨年に続き3位でフィニッシュした。

D1はエースペアの島田達也(人4)・髙村烈司(商4)組。第1セットは落とすも、ここから調子を上げる。ストロークを軸に試合を組み立て、第2セットを奪い返すと、ファイナルセットでも終始リードする。マッチポイントを迎え、最後は髙村のサービスエースが決まると、2人は笑顔で喜びをあらわにした。

D3の上曽山拓実主将(人4)・塩井岳(人3)組は格上が相手だったが、屈することなく積極的に攻める。塩井の要所でのボレーも効き、ファーストセットを奪取。このまま勢いに乗りたいところだったが、セカンドセットでは5-5の場面から逆転を許す。流れを取り戻そうと必死に食らいつくが、最後は相手の底力が上回り、星を落とした。

D2の松田康希(商1)・山尾組は第5ゲームでブレークを許すと、そこから逆転を許しファーストセットを落とす。それでも第2セットを奪い返し、第3セットはタイブレークに突入する。ここでも力を発揮し、苦戦しながらも見事勝利を収めた。ダブルスを2勝1敗で終え、勝負のシングルスに突入した。

S4の大野翼(経3)は王座でなかなか白星に恵まれなかったが、最後の試合で力を発揮。闘志を前面に出し、ストロークとドロップを使い分け、緩急をつけた攻めで終始先行する。第2セットではゲームを落とすことなく、セットカウント2-0で圧巻のストレート勝ち。王座初勝利はチームに勢いをもたらす白星となった。

S5の高橋勇人(経2)は第1セットで5ゲームを連続で奪う順調な滑り出し。だがここから相手が調子を上げ、あっという間にタイにされる。このままリードすることができず第1セットを落とすと、相手の勢いに圧され、リズムをつかめない。そのままストレートで試合を決められ、痛い黒星を喫した。

S6は島田。ラリーが多い展開だったが、正確なショットでリズムを作る。第1セットを落とすも、第2セットからは徐々に調子を上げ、相手にペースをつかませない。第2セットを6-4、第3セットも6-3でものにし、フルセットの末に勝利。単複で白星を収め、大学での最後の試合を最高の形で締めくくった。

S3の大植駿(文1)はサーブが得意な相手に対し、コート隅へのショットや背後をつくドロップで応戦。一時はゲームカウント5-5とする。だが要所でミスをするなど、思うようにポイントを奪えない。第1セットをタイブレークの末に奪われると、ここから相手の勢いに屈し、ストレートで敗れた。

S2の松田はダブルスに続く勝ち星を狙った。第1セット序盤からブレーイクゲームを2つ奪う好調な滑り出し。だがゲームカウント3-3の場面からミスが目立ち始め、徐々に差をつけられる。このセットを3-6で落とすと、第2セットでも一時はリードしながら逆転を許し、ストレートで敗戦。勝負の行方はS1にゆだねられた。

S1はエースの山尾。第1セットを奪われるが、ここで崩れないのが全日本インカレファイナリストだ。ストロークで攻め立て、6-2で第2セットを奪い返す。仲間も応援に駆け付け、山尾に大きな力を与える。だが再び相手がギアを上げ、ファイナルセットでは一時2-5と追い込まれる。それでも絶体絶命の状況から驚異的な粘りを見せ挽回し、タイブレークへ。仲間が祈るような表情で見つめる中、最後は山尾のショットが決まる。その瞬間、コートは割れんばかりの歓声と山尾の歓喜の声に包まれた。

目指していた王座制覇は逃したが、昨年に続き近大にリベンジ。関西のライバルを破り、3位の座を死守した。試合後、あいさつする上曽山主将の目には涙が伝う。厳しい戦いを一丸で戦い抜いた何よりの証だ。だが、関大の目標はあくまでも日本一。届かなかった頂点への思いは、来年以降、後輩たちが叶えてくれるに違いない。【文:長尾洋祐/写真:髙橋周】