【漕艇】染矢、ラフコンディションに泣き決勝5位

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◇第69回朝日レガッタ(4日目)◇5月4日◇滋賀県立琵琶湖漕艇場◇

【一般女子シングルスカル決勝(500㍍)】
5着 染矢 希実 2:35.19

シングルスカルで挑む初の朝日レガッタ決勝は不完全燃焼に終わった。関大の染矢は荒れるコンディションとレース距離の変更に対応しきれず、6艇中5位と苦杯をなめた。

ひとつ前のレースを終えたところで、突如風が強まった。波が立ち、発艇が遅れる。その後も強風は収まらず、予定より2時間遅れて、距離は本来の1000㍍から500㍍に短縮して行うことが発表された。不慣れなアクシデントに「どうしたらいいかわからなかった」と染矢。不安を拭えぬままレースを迎える。中盤から上位艇に離され、追い上げることもできなかった。関大の2学年先輩である領木(明治安田生命)を上回る5着でゴールも、「普段の漕ぎが全然できなかった。応援してくれた方々に申し訳ない」と反省しきりだった。
この種目を制したのは26歳のベテラン・杉原(今治造船)。高宮コーチは「経験の差ですね」と競技歴2年の染矢をかばった。
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「負けず嫌いで根性がある」というのがチームメートからの評。部で行うマシンローイングでの記録測定などでその性格を存分に発揮する。準決勝、蛇行しながらも3着に滑り込んだレースにらしさが詰まっていた。さらなる成長が期待されるエースは「いい経験にはなった。コンディションが悪くても漕げるように普段から練習しないといけない」と前を向いた。【文/写真:吉見元太】
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▼高宮コーチ
「経験の差ですね。こういうラフコンディションの時に風向きと進む方向をうまくコントロールしてというのも経験がないと。500㍍に変更されることもそうそうない。スプリントは染矢に有利だと思ったんだけど。領木にはマイナスだったかな。『こんな(コンディションの)中でやるの?』と思いつつ、やるからには勝負なので。勝ったのはベテラン漕手ということで、その辺の意識の差もはっきり出たのではないか。実際に身の危険も感じるし、染矢も不安を感じていた。『やると決まったらやるしかない』と声を掛けた。(二人の教え子が決勝に出たことについて)本来であれば2人ともメダルを狙える位置にいただけに残念だが、これはこれで経験、実力の差。(今後に向けて)今回は新艇のお披露目ということもあり、染矢にシングルを託した。関大から出漕したすべてのクルーが決勝まで進むのが理想。まだまだシーズン序盤。一人一人の課題はわかっているので、クラブ全体の底上げを目指してやっていく」

▼染矢
「すごくコンディションが悪くて、普段の漕ぎが全然できなかった。応援してくれたOBの方々や部員に申し訳ない。(レース時間や距離の変更が)初めてだったのでどうしたらいいかわからなかった。500㍍で漕いだこともない。他の艇は速かったので、コンディションが悪くても漕げるように普段から練習しないといけない。いい経験にはなった。(先輩の領木を上回ったが)お互いに不完全だったけど、勝ったことはうれしい。レース前に『頑張ろう』って声を掛けてもらって心強かった。次はいい状態で対戦したい」