【漕艇】革新続けた96代、戸田で完結

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◇第46回全日本大学選手権大会・第59回オックスフォード盾レガッタ◇9月5日~7日◇戸田ボートコース◇

[予選]
【男子舵手なしペア】
5着 7:46.24→敗者復活
【女子シングルスカル 山本千】
2着 8:20.74→敗者復活
【男子シングルスカル 岡田】
3着 7:38.60→敗者復活
【男子舵手なしフォア】
6着 7:35.66→敗者復活
【男子舵手付きフォア】
5着 7:05.73→敗者復活
【女子舵手付きクォドルプル】
5着 7:44.94→敗者復活
【オックスフォード盾レガッタ 男子エイト 関西大学A】
2着 6:36.70→敗者復活
【オックスフォード盾レガッタ 男子エイト 関西大学B】
4着 7:04.49敗者復活

[敗者復活]
【男子舵手なしペア】
4着 7:35.19
【女子シングルスカル 山本千】
1着 8:31.00→準決勝進出
【男子シングルスカル 岡田】
2着 7:46.23
【男子舵手なしフォア】
4着 7:18.43
【男子舵手付きフォア】
5着 7:05.73
【女子舵手付きクォドルプル】
5着 7:44.94

[準決勝]
【女子シングルスカル 山本千】
3着 8:47.61

“Innovation”96代が掲げたスローガン通り、革新を遂げた一年。その最後をボート競技の聖地・戸田で迎えた。準決勝進出、最終日進出、メダル獲得…。8艇が各々の目標をめがけ、聖地で躍動した。最終日に進出したクルーこそいなかったものの、全国の強豪たちと渡り合った関大。96代が築き上げた物語がここで終結を迎えた。

山根貴之(シス理3)と守田智徳(人1)の1、3年生の2人で組まれた男子舵手なしペア。最初は艇をまっすぐ進めることもままならなかった。しかし、昨年舵手付きペアに出場した山根と、高校時代全国大会出場を果たした守田が一つになってこのインカレまでたどり着いた。予選は組最下位と悔しい結果に。敗者復活の組み合わせでも、相手は予選のタイムで10秒差をつけられていた。そこで、「思い切って前と後ろをチェンジした」(山根)。まさに一発勝負の賭けだった。スタートから粘り強く食らいつき、500㍍地点では2レーンの大工大と0.2秒差。その後だんだんと突き放されていくが、二人はどのクルーよりも楽しそうに艇を漕ぎ進めた。結果、4位でフィニッシュし、ここで敗退。だが、予選より10秒以上タイムを縮め、「こっちでやって良かった」(山根)、「全部出し切れた」(守田)と、やりきった表情を見せた。苦楽を共にしてきた2人の絆は、このインカレでのレースを経てさらに深まることとなった。

関大から初めて出艇した男子舵手なしフォアに乗りこんだのは、成田智貴(商3)、髙橋寛史(人2)、藤原遼人(商2)、平見岳(法3)。「スタートは速くないから、スタートで出られても後半で上げていこう」(成田)と臨んだレースだったが、その後半で藻が引っかかるというアクシデントに見舞われる。「結構ショックだった」と聖地でのレースはそう思うようにはいかなかった。次の日の敗者復活でもタイムこそ更新したものの、「全日本級の大会では(レベルが)追いついてない」と4着。悔しさをにじませ、4人での戦いは終わりを迎えた。それでも、「みんなで考えて話し合いながらできた」と、クルーの成長を実感。さらなる成長を誓い、戸田を後にすることとなった。

今大会まで、ダブルスカルで出場を果たしてきた岡田孟志(経4)は、最後のインカレを1人で漕ぎ進めることとなった。「自分の実力試し的な感じで行こう」。予選を惜しくも2着で終え、敗者復活に回った岡田。最終日進出のためにも、なんとしても1着でフィニッシュしたいと翌日のレースに臨んだ。500㍍地点は2位で通過。ゴールに近づくにつれ、徐々に1位に迫る。ラスト250㍍地点でラストスパートをかけ、怒涛の追い上げを見せる。岸からも仲間たちの声援が岡田へと送られ、フィニッシュ時には勝敗がわからず判定待ちに。祈る関大だったが、惜しくも0.25秒差で1着に敗れ、敗退が決定。「もう少し速くスパートをかけていたら…」。いくつも名勝負を繰り広げてきた岡田は、最後まで手に汗握るレースを披露し、大学4年間の競技生活を終えることとなった。

女子主将の伊藤愛梨(商4)がCOXとして率いる女子舵手付きクォドルプルは、女子の唯一のクルーボートとして出場した。関大の女子部員数は少ないが、それでも艇に乗れない選手もいる。「出ない子のことを考えて絶対最終日に行かなくてはいけないと思っていた」(伊藤)。乗艇する選手たちのみならず、神崎川で練習を行うほかの部員の思いを背負い、最後のインカレへと乗り込んだ。予選では結果こそでなかったものの、コーチからは「ワクワクした」と可能性の残るレースを見せる。翌日の敗者復活戦。予選でも対戦した富山国際大などと再び肩を並べることとなったが、500㍍地点は2着で通過し、好スタートを切った。しかし、力及ばず3着でゴール。目標であった最終日進出への夢はここで途絶えた。しかし、「各自が力を出し切れたと言ってくれた」と、この1年、女子リーダーとして引っ張ってきた伊藤の顔に曇りはなかった。

今回のインカレに、関大の対抗艇(学校の代表としてエントリーする艇)として出艇したのは、男子舵手付きフォア。この96代にとって、舵手付きフォアは全日本選手権で創部初のベスト8をつかんだ特別な艇だ。「最終日に行けると自信を持ってここに来た」(今井健太主将=シス理4)。全日本選手権からメンバーを1人入れ替え、一丸となって最終日に向けてけりだした。「ラストに自信があったので、もし前に出られてたら抜き返して、並んでいたらさらに差を広げるというレースプランだった」(今井)と、挑んだ予選だったが、思うようにスタートが切れず。「あわててしまった」(今井)と、予想外の展開に続き、藻が引っかかるという事故にも見舞われる。これに対し、「自分たちでどうにかしようとせず、他のところにぶつけていた。これは勝てるようなチームがもつ気持ちじゃなかった」(川﨑登夢副将=経4)。4年生にとって大学最後の大会にして、クルーはとても厳しい状況に。予選を勝ちあがることができなかった。しかし、大学を背負うトップ選手たちがそのまま引退の一途をたどるわけではなかった。「しっかり気持ちを切り替えて、全員で行こうというのができた」(川﨑)と、翌日の敗者復活では心機一転してレースへと臨んだ。予選で課題となった800㍍でのリズム不調からの失速を克服。関大の誇りを胸に、戸田を漕ぎ進めたが、着順は3位。最終日への道はここで絶たれた。「実力不足」(今井主将)と結果こそ付いてこなかったものの、「本当に全員で一つになってレースが最後にできて良かった」(川﨑)と、2人にとって最後のレースを終えた。

関大の最後の希望として準決勝進出を果たしたのは、エース・山本千咲(文4)。数々のメダルを手にしてきた山本も、これが大学最後の大会となった。予選は全体6位のタイムながらも、着順で準決勝には上がれず。「レース内容は悪くなかった」と、自信を持って敗者復活へと挑んだ。2着以上で最終日進出が決定する中、誰もがその確信をもってレースを見守った。しかし、山本は戸田の上で苦しんでいた。2位でレースを進めていたが、中盤、3位の鹿屋体大・四方にじわじわ追いつかれる。1000㍍地点で並ばれ、ついに刺されてしまう。そんな中でも「岸から応援してくれているのがすごく聞こえた。チームとして漕いでいる感覚だった」と、仲間たちの力強い声援を力に変え、最後まで力を振り絞った。その後、ラストスパートをかけたが間に合わず。「終わってしまった」と、艇を運ぶその表情にさみしさをにじませた。

その後行われたオックスフォード盾レガッタにエイトで2艇出場するも、除外通告やコース状況により予選敗退。戸田でのレースを、全クルーが最終日を前にして終えることとなった。


△関西大学A


△関西大学B

今井主将率いる96代の1年がここで幕を閉じた。競技面だけではなく、礼儀や物を大切にすることなど、精神面の強化を図った今年度。インカレで結果という形でこそ現れなかったものの、4年生はチームに大きな革新をもたらした。「来年はもちろん(最終日に)行けると思って戸田に乗り込んでほしいし、かつそれで最終日(進出)を達成してほしい。絶対いけると思う」(今井主将)。96代が築き上げた関大ボート部が、97代へと受け継がれ、また新たな物語が始まる。【文/写真:中西愛】

▼今井主将
「正直な感想として、去年はインカレには来たものの勝てる気があまりしなかった。今年は、全日本8位など、結果も残してきたので、今年は最終日に行けると自信を持っていた。自信を持っていたのが僕だけじゃなくていろんな人が持っていた。インカレまでの練習は、1つ1つ今自分たちができる練習の最大限を発揮してやってきた。そしてこの1年間、生活面についても言い続けてきた。戸田入りしてからは、特に戸田の雰囲気に飲み込まれたりとかもせず。今まで自分たちのやってきた練習に自信を持ってここに来た。(舵手付きフォアについて)まずはスタートで出て、500㍍までは1分40秒を切ることを目標にしていて。500㍍から1500㍍まではできるだけタイムを落とさないで行って。僕たちはラストにめちゃめちゃ自信があったので、もし前に出られてたら抜き返して、並んでいたらさらに差を広げるというレースプランだった。思ったよりもスタート出れなかったし、むしろスタート出られたので、予選はそこであわててしまった部分はあった。1200㍍ぐらいで藻に引っかかって。それで失速してしまった。かつ、800㍍ぐらいでリズムが悪くなってしまって失速してしまったのもある。予選の反省点を敗復ではしっかり確認して。それで実際に敗復では、予選の課題を克服したとは思う。結果的には負けてしまったので実力不足。全日本が8位で、満足いく結果が出てしまって、そこで僕は慢心してしまって。『この調子で行ければインカレも最終日行ける』と勝手に思い込んでしまった。関西選手権も優勝できると思い込んでいた。今のレベルだといけると思っていたが、例年どの大学もレベルが上がってきているのに自分たちは満足してしまった部分があって。結局、敗復敗退という形になってしまったし、インカレも同じような結果になってしまった。全日本のときよりもさらにレベルアップをしていかなければいけなかったのに、そこで満足してしまった部分があった。(舵手付きフォアで出艇したことについて)僕は関西選手権の結果でインカレの種目で決めたいと思っていて。それは監督、コーチも一緒で。関西選手権でエイトは予選敗退になってしまったので、このままではインカレ勝てないなと思ったので、フォアにして悔いはない。(1年を振り返って)いろいろ変わったとは思うが、変わったのが部員全員に定着はしていないと思う。そこは来年の主将を中心に、僕らが変えてきたことを定着させてほしい。まだまだ僕らも悪い面はあるので、来年以降変えていってほしい。(後輩に向けて)例年、インカレ最終日最終日と言っていて、結局インカレ最終日には行けてない。でも今年は、例年と違って、いけると思って戸田に乗り込めた。来年はもちろん行けると思って戸田に乗り込んでほしいし、かつそれで最終日(進出)を達成してほしい。絶対いけると思う。(同期に向けて)部員が少ない中で、1人1人ががんばってくれたかなと思う」

▼COX川﨑副将
「自分の最後で、大きい締めくくりの大会。最後に向けてクルーも1人1人も、全員で一つになって挑んだ。結果としては残念な形になってしまって、うまく機能できていなかった。全日本(全日本選手権大会)で順位がついて、終わってから緩みがあったし、切り替えができていなかった。それで関選(関西選手権大会)は敗退してしまった。今回も同じように切り替えができていなかった。今思えばもっとうまくいくと思っていた。勝手に。予選はレース的にも雰囲気的にも良くなかった。クルー内で押しつけ合いや、藻を言い訳にして、八つ当たりするやつらがいた。自分たちでどうにかしようとせず、他のところにぶつけていた。これは勝てるようなチームがもつ気持ちじゃなかった。正直、藻がかかったのもラスト500㍍ぐらいだったけど、それまでにかなり厳しいレースになっていた。だから、藻がかかっていなくても同じ結果になっていたと思う。全然藻なんか関係なかった。(敗者復活は)翌日のレース前にしっかり気持ちを切り替えて全員で行こうっていうのができて、その敗者復活のその試合は俺的には良かった。予選に比べて、本当に全員で一つになってレースができたのは、最後にできて良かったと思っている。結果は付いてこなかったが、予選と比べてがらっと変えることができたのかなと。出し切って負けたレースだった。(舵手付きフォアで挑んだことについて)関西選手権で厳しい部分があったから、エイトで出るのはないと思っていた。上の4人を選んで出た方が結果はでるかなと思っていた。そうするべきだと思っていた。だが少し、仕方ない部分もあったと思うが、全日本のメンバーで出たい気持ちもあった。ダブルで岡田(岡田孟志)と加納(加納剣武=経3)で出れたら…、というのも考えた。試合を見ていたら、あいつら出ていたらどうなっていたかなとか。全日本のメンバーでフォア出てたらどうなっていたかなとか。山田(山田悠光=文3)が怪我して仕方ない部分もあったが、そう思ったらもう少し考えても良かったのかなと、終わってから思った。(1年を振り返って)全日本で結果を残したことは、自分の中で嬉しかった。今でも自信になって、やってきて良かったなと。でも、そこで浮かれすぎていてその後が良くなかった。インカレで結果を残すという強い気持ちを持っていれば結果は変わっていたのかなと。適当にやっていたつもりはないが、どこか少し気を抜いていたのかもしれない。だからこういう結果になった。いい結果も残せたけど、逆に最後悪い結果を残すことになってしまった1年。(同期に向けて)僕らの代は本当に人数が少なくて。4回になってからもやめるやつがいて。でも、最後残ったメンバーは誰一人として適当にするやつはいなかった。1人1人が自分のやるべきことをしていったから、チームがばらばらになったりはしなかった。最後に結果は出なかったけど、去年よりもいろんなところをがらっと変えれた1年。そういう面では1人1人が力を出し切った結果だと思う。そこは助けてもらった部分も多い。一年を通して今までにはないことをできたと思う。礼儀とか、物を大切にするとかいう気持ちをこの一年で全員が意識できたのは、結果に結びついた部分もある。それは今後も続けていってほしい。そういうところを適当にしてしまったら、気持ちが乱れてしまう。結果がすべてという感じかもしれないが、それ以外にも得れるものがたくさんあると思う。そういうところを再確認できたような一年だった。俺がそういうことを気にして言ってきたから、俺がいなくなったときに、このままそういう意思を続けてくれるのか、不安。そこは、自分たちで来シーズンからもできていければもっと自然に結果付いてくるんじゃないかなと。(後輩の注目選手は?)2回生の高倉(高倉康介=社2)っていうCOXの選手。COXは他回生に3人いて。今、オッ盾のBに乗っている2回生の石原(石原大河=商2)が監督やコーチから注目されがちだが、俺は高倉のほうがこの先やってくれるんじゃないかと思っている。選手同士でのコミュニケーションのとり方とか、競技に対する気持ちとかを見ていても、すごい可能性を感じている。年齢的には西島(西島俊介=人3)が対抗に乗るかもしれないが、西島を抑えてでも対抗に乗ってほしい。もっと自信を持って戦っていってほしい。視野が広いやつだから、いいCOXになると思う」

▼COX伊藤愛梨女子主将
「出るクルーと出ない選手がいたが、出ない子のことを考えて、自分たちは最終日に絶対に行かなくてはいけないと思っていた。他の子はT.T(タイムトライアル)で自己ベスト更新のために、お互い支えあって。分け隔てなく練習してきた。インカレに来て、戸田の雰囲気にのまれたり、緊張感があった。それでも、今までと同じことを言って、今までやってきたことをしようと。焦りはなかった。1日目は1レーンの中央大と3レーンの富山国際大にはスタートから出られるだろうと。やれることをやろうと、出し切ることを目標にした。700~800㍍地点で離されたが、まだいけると思った。コーチからも、『僕自身ワクワクした』と言ってもらえた。2日目は3、4レーンの二つが出てるから、そこに食らいつくしかないと。1着かそれ以外しかないので、死ぬ気で挑んだ。1000㍍までがんばろう、そこから1500㍍も食らいつけたら何かが起こるかもと思ってやっていこうという話をした。このレースで意識したことが2つあって。1つ目は富山国際大が予選で声を出していたので、自分たちから落とさないでいこうと。2つ目は漕ぎについてで、下半身を使っていこうという話をした。結果はだめだったが、ミーティングで各自が力を出し切れたと言ってくれた。この1カ月半は後輩に支えられた。感謝しかない。悔しかったのは、神崎川に残って練習をしていた子たちに試合を見せれなかったこと。ふがいない。藻や波もあったが、それも運命が重なって。しんどいレースになってしまって悔しい。(1年を振り返って)決してスムーズではなかった。競技以外に関しても。女子はみんなまっすぐで、頑張っている子ばかり。ボートを知らない子が多くて、不安からスタートした。エースが山本だけで、自分が艇に乗ってどう勝つのか。自分は引っ張るタイプではない中で、みんなが『愛梨さんどうしましょう』と、自分から考えてくれたし、慕ってくれた。みんながいたからやってくれた。かわいい後輩たち。1年間女子リーダーとしてやってきたが、自分は自分なりにできた。最高のチームの中でいられた。時が経つにつれて、今思っている感情が薄れる。再燃したときには、後悔として襲われる。今の気持ちを全員が持ち続けられるように、1人1人が言い合っていってほしい。クルーの話になるが、他のメンバーは3、2、1年と全員来年がある。未来と希望しかない。自分たちは抜けるけど、次の代はやってくれるのではないかなと。男子も人が増えて、オッ盾(オックスフォード盾レガッタ)に2艇出せるほど。来年もがんばってほしい。(同期に向けて)みんないい意味でバラバラだった。一見まとまりがないかもしれないけど、それぞれがしっかり自分の意見を持っていて芯があった。あまり干渉しなくてもやってくれる。96代で本当に良かった。心はまとまっていた。それぞれのいいところ、悪いところ含め、感謝している」

▼女子シングルスカル山本千
「関選(関西選手権)が練習できていなかったぶん、8月フルで練習して、徐々に上げてきた。だいぶ追い込んでできていたのかなと。(インカレ始まって)予選のレース内容は悪くなかったから、予選の反省を生かして敗復に挑んだ。敗復も結果的に良かった。レースの流れとしては2本とも良かった。その流れで今日も上がれたらと。(準決勝のレースは?)500㍍まで2番。そこから中盤、落ちてしまった。1000㍍で(3位と)並んで、刺されて。戸田のコンディションも悪かった。終わってしまったな、と。今年の目標を達成できず残念。そこがひっかかったまま終わってしまった。艇で、岸から同期が応援してくれているのがすごく聞こえる。もちろん後輩からも。シングルに乗っていたが、チームとして漕いでいる感覚だった。ありがたかった。スタートから伴走してくれていて、ずっとその声が聞こえている。500㍍地点では登夢(川﨑登夢=経4)とか。応援があったからがんばれた。(同期について)昨日のレースに全員出て、自分が始めに準決が決まって。4回生の乗っていたのが付きフォア、クォド、シングルとあって、自分は上がれたので次がんばらないとなと思えた。レース前、今大会中は実央(山本実央= 3)と竹田光玖( 4)が付いてくれていた。アップから片付けまで一緒にいてくれて、心強かった。(後輩に向けて)何をとってもしんどいスポーツ。やりがいを見つけて、楽しくボートをしてほしい。コーチが新しくなったので、使えるものは全て使ってがんばってほしい」

▼男子舵手なしペア山根
「関大がなしペアで出るのが初めて。僕自身は去年のインカレには付きペアで出て、ペアってなると2回目だが付きペアとなしペアでは全然違って。苦戦したが練習を重ねる度に良くなっていったので、最終日は狙えるなと思っていた。目標は最終日に漕ぐということだった。最初は艇を真っ直ぐ進めるとか、バランスを出して艇を漕ぐことが難しく、その段階からスタートした。(守田は)経験者とはいえ、スイープは初めて。なので、ペアは難しい種目だと思うが、僕の言うことにしっかり付いてきてくれて。この1カ月で守田は上達したと思う。1年生と3年生でタイプの違う2人だと思うが、絆がある。お互いに知ることができて仲が良くなった。僕もあいつから学ぶことが多かったし、あいつも僕がうるさく言ったつもりなので、何か感じ取ってもらえればと。技術面以外でもあいつの成長は見られた。練習前だったり、練習後のことをうるさく言ってきた。そこの部分では他の1回生よりは得るものは大きかったのではないかと。一緒にいる時間が本当に多かった。夏休みは。1番しゃべったし、1番行動を共にしてきたので。そこで僕も学ぶことは多かった。 戸田に来てからもともとあまり本調子ではなかった。予選はちょっと硬さが出て、自分たちの本来の力が出せなかった。今日のレースは前と後ろをチェンジした。思い切ってチェンジして、結果はだめだったが…。迷って、かけた部分はある。最後は後悔のない方を選択して、やるだけやって負けたんやったらしゃあないなって思う方を選んで。結果的にこっちのほうがタイムも10秒ぐらい速くなって。こっちでやって良かったなという印象。やってみてよかった。入れ替えることに関しては、話し合った。このまま行くのも、変えたとしてもさらに悪くなる可能性もあったので。そう思うと、変えないという手もあった。でも(敵のクルーと)20秒差ぐらいあったので、このまま行っても勝てないだろうっていうのもあって、思い切って何か変えなければいけないなと思い、コーチのアドバイスで『変えてみたら?』という感じで変えてみた。もう負けたら終わりなので、前半から飛ばして勝負しようという話をした。あと、僕らペア2人でやっていて、もう1人、サポートトレーナーの服部夢悟(人2)が専属で付いていて。そいつが明日から戸田入りする。なので、今日負けてしまったらレースを見れないので、あいつのためにも絶対残って明日レースできたら、という話はしていた。3人でずっとやってきた。学年も1、2、3年でばらばらだがまとまりはあって楽しかった。初めて先輩としてやっていたので。去年は全員先輩のクルーだった。1番下から1番上になって、結構迷いや難しいところはあった。でも、1番は楽しもうということをずっと言ってきたので。楽しむことと服部のために、っていうことは絶対守ろうという話は昨日のミーティングで話して。そこは守れたかなと。(今後に向けて)この負けを無駄にしないというか、技術的なこともそうだが、知識であったりメンタル面であったり、練習以外の時間の使い方だったりがまだまだ未熟な点が多いので、この負けをしっかり生かさないといけない」

▼男子シングルスカル岡田
「最後がシングルというのは意外というか、あんまり自分の中ではないかなと思っていた。でも、関大がクルーを組むにはこれが最善なのかなと思っていて。自分の実力試し的な感じで行けたらなと思っていたが…。勝てたらクルーボートでもシングルでもなんでもいいと思っていた。でもダブルは?ってなると、関選(関西選手権)で出られて、勢いがなかったので、心機一転も兼ねて、ダブルはまぁ…、という感じ。シングルはそもそもしんどい。重たい。1人で急に個人スポーツになるというか。自分の実力のみ、かみ合いとか全くない。自分次第という感じ。予選は相手の実力が全然わかっていなくて、とりあえず自分の力出し切れたらいいなと思っていて、スタートからしっかり出し気味で行って。ずっと2位キープで進んでいたが、最後1000㍍を越えてからリズム的にも軽く出せなかった。そこでじわじわ詰められて、最後2位とられて、という感じで。敗復は、相手の予選のレース展開的に中盤ちょっと溜めてラストめっちゃ上げる感じだと思っていたが、向こうはいきなり全開。500㍍とか出るつもりだったが、出られて。1000㍍で1艇身ぐらい出られて。ちょっとやばいなと思った。僕も1000㍍で仕掛けていこうかなと思っていたが、1000㍍から逆風とかモーターのうねりなどがあって、出し切れず、なかなか仕掛けられなかった。ラスト250㍍ぐらいから意識してラストスパートかけたけど、間に合わなかった。悔しい。もうちょっと速く(スパートを)かけていたら…。後ろだから、相手がどんな感じなのかわからず。そんなに負けているとは思っておらず。知っていたらもっと早く仕掛けられたのかなと。(4年間を通して)僕は思い悩んだりはしなくて。もう少し今ぐらいのことを2回生ぐらいで経験しておきたかった。だったらもう少しいい終わり方ができたかなと。(同期に向けて)同回は、いろいろ運営とかのことは僕は関わっていないのでやってくれて、そこは僕が漕ぐことに集中できたので、ありがとうと。そこに対して放っておいてくれている感じもあったので、伸び伸びとできた。(後輩に向けて)3回生は、1年早かったなと。試合の1つ1つが一瞬って感じだったので。今の3回生とかは、僕の今の経験を3回生のうちにやっているので、もっと強くなると思う。今以上の、今年以上のことを来年やってくれるんじゃないかと」

▼男子舵手なしペア守田
「すごく大きな舞台で、緊張は確かにあった。高校時代は先輩が全国大会に出場したので、僕もそこを目指してやっていた。高2の全国大会に1回出場した。(クルーを組んだ当初は?)山根さんは先輩の中でもあまり交流がなかった。まずコミュニケーションから始めた。一緒に練習する中でだんだん仲良くなっていった。初めてペアに乗ったときは、『これで試合出るのか?これで漕ぎきれるかな?』という感じだった。なのでここまでよくやれたのかなという感じ。戸田に来て最初は、違う水域ってだけで少し力が入って。しかも、こんなに艇がたくさんいる中で練習で、ぶつかられそうになって、止まって。1日目は苦労した。(前後を入れ替えたことは?)結構チャレンジ。敗復は、4艇中2艇以内で上がろうと思ったら予選で10秒以上差をつけられていて、このままでは勝てないなということで、コーチと相談して。これが最終手段。やってみようと。ほぼ賭け。タイムは予選より10秒ぐらい速くなった。予選は僕が少し余力を残してゴールしてしまった。それが悔しかった。でも今回は全部出し切れたなと思う。インカレに向けてやってきた中で、練習がきつい中でもペアなんで2人でやっていたが、どちらかが調子悪いくてもお互いに鼓舞し合って。どちらかが悪いときは補ってあげて。声かけあって。そういうのを繰り返していくと、艇も進んでいくことがわかって。今まで感じたことのない感覚があった。高校の時はずっとシングルスカルだったので、こういう2人以上っていうのは新鮮だった。山根さんとは、たまにため口が出てしまうくらいの仲になれた。でも、レースの途中でも『漕げ!』と互いに言い合えるくらい親交が深まった。思ったことが言える仲になった。遠慮とかがなくなった。(今後に向けて)今回はどのレースも最下位だったので、悔しい思いをした。この悔しさを糧に、次のレース、練習をがんばっていく」

▼男子舵手なしフォア成田
「舵手なしフォアで出るのが初めてで、結成当初は不安だった。練習の時もスタートは速くなかったので、スタートを出られても後半で上げていこうという話だった。でも、その後半で藻がかかってしまった。結構ショックだった。クルーメンバーとはごはんも一緒に食べるし、基本一緒にいるので、前日のきちっとしたミーティングではなく、一緒にご飯を食べながらレースについて話した。試合が近づくにつれて、次第に調子が逆に悪くなっていって。試合もタイム的にも相手と実力差があるなという感じだった。まだまだ全日本級の大会では実力が追いついてないなという感じ。スタートから1000㍍まで死ぬ気で行こうとしたが、それもなかなかいけず。結局スタートも出られて。うまくいかなかった。(今回で得たことは?)COXもいないし、4回生もいないし、みんなで考えて話し合いながらできた。それぞれが人任せにせず、自分がこのクルーで漕ぐっていうのをそれぞれが思っていた。そこは本当に良かった。(今後への意気込み)男子はエイトが花形の種目だが、関選(関西選手権)で勝てなくて、フォアで出て。結局フォアでも勝てなくて。やっぱりインカレにエイトで出て、エイトで最終日に行ってみたい。来年はずっとエイトで結果を残したい。(そのためには?)今の2回生、3回生は経験が浅い子が多い。今回を経験を通してもっと勝ちたいという気持ちが強くなっていければ。下の子は結構実力ある子が多いので、気持ちとやり方で変わっていけるかなと。来年は勝負の年」