【卓球】難敵・京産大破った!53年ぶりの優勝を成し遂げた。

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◇2019年度関西学生秋季リーグ戦最終日◇対京産大◇9月6日◇ベイコム総合体育館

関大4-2京産大
[S1]坂根〇3-1
[S2]西本●1-3
[S3]増田〇3-2
[D1]坂根・福本〇3-1
[S4]杉山●0-3
[S5]福本〇3-0

その瞬間ベンチそして会場にあふれんばかりの歓声がこだました。ここ数年関西屈指の実力を持つ坂根翔大(経4)がいながらも、2部降格を味わうなどもどかしい思いをしてきた関大卓球部。坂根も4年生となり最後のリーグ戦、全メンバーが坂根に見合った成績を、そして集大成を最高のもので飾れるようにと今秋リーグを取り組んできた。それだけに福本卓朗(社2)が決めた後の関大ベンチの様子は、各々が感じてきた思い、重圧、責任感から解放され最高の笑顔だけが残った。

京産大に勝てば優勝が決まる。しかし、京産大はここ数年勝てていない相手だ。そのような中でトップバッターを務めたのはエース・坂根。団体戦としてのシングルスは最後なだけに、力が少し入ったところを相手に狙われ1ゲーム目を落とした。しかし、その後のゲームは普段通りの実力を発揮。「役目を果たすことができた」と流れを左右する第1シングルスを勝ち取った。

第2シングルスに登場したのは、今秋リーグでチームに大きく貢献している西本晃樹(法2)。第1ゲームはサーブレシーブの部分でミスが出てしまい、奪われる。ところが、徐々に対応できるようになると、西本の本領が発揮。打ち合いの展開にも負けず、ゲームを奪い返した。このままの流れで行きたいところだったが、フォアハンドが大きく外れるなど、ミスも目立ち、敗戦を喫した。

流れを相手に渡したくない第3シングルス。コートに立ったのは主将の増田隆介(社4)だ。序盤から果敢に攻勢に徹し、マッチポイントを先に奪う。しかし、そこからまさかの相手に連続ポイントを許し、同点に追いつかれると、デュースの末にこのゲームを落とす。第2ゲームも先にマッチポイントを奪うが、デュースの展開に。一点一点の行方に両ベンチが固唾(かたず)を呑んで見守るなか、最後は増田のフォアハンドがさく裂。このゲームを取った増田は次のゲームも流れそのままに奪う。その後1ゲームを奪われ、ゲームカウント2-2で迎えた最終ゲーム。またもデュースにもつれ込んだが、流れを掴んだ増田は強かった。優勝に向け大きな1勝をあげた。

ダブルスはここまでのリーグ戦成績5勝1敗と、結果を残している坂根福本ペアがまたも試合を支配した。ラリーの展開にもコントロールの効いたショットで相手を沈めると、そこから連続ポイントを奪いゲームを先取する。その後1ゲームこそ取られはしたが、しっかりと勝ち切った。この勝ちで優勝に大手となり、関大のボルテージも一段と上がる。

押せ押せの雰囲気の中、第4、5シングルスに登場したのは杉山孝知(社3)と福本。杉山は相手の回転のかかった返しに苦戦する。点差を広げられ、苦しい展開が続くも、ベンチにいる仲間からのアドバイスもあり、一時は同点に追いついた。しかし、相手も実力者で力負けしてしまった。接戦をものにできず、ストレート負けを喫した。

第5シングルスの福本は序盤からサーブが冴えわたり、得点を連続で重ねる。2ゲーム連続で相手のなすすべなく奪い、いよいよ勝利にリーチをかける。関大の観客席、ベンチの熱の入った視線が注がれる中、ついに歓喜のときが訪れた。長いストロークの末に最後は相手のレシーブアウト。その瞬間、福本、観客席そしてベンチが一体となり最高の表情を見せた。

長いようで短かったリーグ戦。日が経つにつれ観客席の関大OBの数も増えていき、最終日には昨年の主将・西郷純平(19年卒)らも駆け付けた。

今秋リーグ戦は坂根、各務博志(人4)、福本が軸となって戦ったが、主将がリーグ戦前に口にした「4人目が登場すれば優勝も狙える」の言葉そのままに、関学戦は西本、立命大戦は杉山、そして京産戦は増田と3人以外の活躍も光り、格上相手にも勝利しての優勝。春6位からの下剋上を達成した。

このリーグ戦は増田、坂根、各務ら4年生にとっても最後の団体戦。4年間悔しさも味わったが、最後のリーグ戦で有終の美を遂げた。「坂根以外が勝てなくて、もどかしい思いもしてきた」と心の内を明かした主将。それでも「坂根の見ているところに少しでも近づくことができてよかった」と最後のリーグ戦を笑顔で振り返った。“53年ぶり”に関西学生卓球界にその名を刻んだ関大。来年は優勝校といった重圧もかかってくるが、「挑戦者としての気持ちを忘れずにやってほしい」と各務が語ったように、常に挑戦者として全員の力で来年以降も王座に向かって躍進する。【文:北島大翔/写真:北島大翔、長尾洋祐】