【器械体操】木村、永田が競技人生に幕。次世代北村あん馬で3位!

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◇第73回全日本学生体操競技選手権大会◇種目別選手権決勝◇8月22日◇山口県維新百年記念体育館◇

【女子2部・跳馬】
8位 永田 12.933

【男子2部・鉄棒】
8位 木村 12.800

【男子2部・あん馬】
3位 北村 13.050

全日本インカレ最終日は、各種目で得点の高かった12人が選出され、その中で競い合う、種目別選手権決勝が行われた。関大からは男子2部・あん馬の予選を1位で通過した北村俊輔(経1)をはじめ、関大の男女のエースである木村僚太主将(商4)と永田晶子(政策4)が男子2部・鉄棒と、女子2部・跳馬で出場した。

初めに出番を迎えたのは木村主将。今大会で16年の競技人生にピリオドを打つと決めていた木村は「きちっと終わりたい」と、集中して鉄棒の前に立つ。大きな声援を背に軽くジャンプして鉄棒につかまると、いつものように演技をスタートさせた。安定感のある車輪。一つ一つの技も丁寧にこなす。着地も軽く跳ねたが、しっかり収めた。最後まできちっとやり終えた木村の表情は明るかった。「初めてもらった賞状が小学2年生のときの鉄棒だった」と話す木村。鉄棒から始まった現役生活の最後を鉄棒で終えた。


△木村

直後に行われたのは永田の跳馬。永田も今大会で体操人生に終止符を打つ。得意種目で最後は締める。息を吸い、一気に走り出す。ジャンプ台を勢いよく踏み切り、永田は高く宙を舞った。内容は「おとといよりも良かった」と笑顔で振り返る。大学では今までと全く違う価値観で体操をした。特にこの1年はしんどいことも多かった。しかし、体操をここまで続けて、この大舞台でしっかりと技を決めた永田は「悔いはないです」と話した。


△永田

最後は北村のあん馬。初の全日本インカレながら、堂々と自分の演技を披露する。しかし、予選時より記録は伸びず。悔しい表情であん馬から降りた。結果は3位と健闘したが、目指すは「日本一」。木村主将も、「あいつは日本一を目指しているので」と北村の更なる躍進に期待している。


△北村

今大会で4年生は引退。長い体操人生の幕を閉じる者も、新しい道を歩んでいく者もいる。「悔いはない」と全員がこの大会で4年間を締めくくった。そんな先輩たちの背中を見てきた後輩たちは、これからますます関大を強くしていくはず。思いは受け継がれた。【文:勝部真穂/写真:竹中杏有果】

▼木村主将
「(最後の試合となったが)できはともかく、16年の体操生活にピリオドというか。ほんまに(今日が)最後やったんで、今回は自分のことしか考えてなかった。始まる前も、おととい、団体の時は最後って思うと、ガチってなっちゃって。あんまりいつもは緊張しないけど、ガチガチになって。本当は今日(種目別選手権決勝)も跳馬で出る予定だったけど、出れなくなっちゃって。今日鉄棒は出れたが、初めてもらった賞状が小学2年生のときの鉄棒だったので、鉄棒で終われて良かったかなと思う。内容はあんまり気にしなかった。とりあえず、ミスなく終わろうと思ったが、ゆかで一回こけちゃって。まあでもそれくらいだったんじゃないかなって思う。なんとか無事に終われて。大きなけがもなく体操人生終えることができて良かった。(永田さんは、やりたい技をやって終わりたいとおっしゃっていたが)逆っすね。僕は失敗しないように、抑えて抑えて。今更やっても、試合で失敗するかもしれないし。きちっと終わりたかった。今日の鉄棒も、100パーセントっていうわけではなかったが、そこそこ、ミスなく終われたから良かった。もう悔いはない。(今までの全日本インカレとの違いは)今年は団体で出たので。3年間、(競技開始時間が)朝一だったが、今年は(団体での出場のため)昼からで、一番楽な時間帯でできたし(笑)。団体の点数みても、今までで一番高かった。今回は6人中5人そろえられた種目がほとんどだったので、一人一人ちゃんと、自分の演技をしたなっていう感じ。インカレ、この大会で。(北村さんのあん馬については)団体の時の方が良かった。でも、あいつは日本一を目指しているので。あん馬で。そこは突き詰めてやってほしいなと思う。で、何回も言っているが、あん馬で日本一になることだけ考えろとしか言ってないので、あん馬で頑張ってほしい。(主将として過ごした1年はどうだったか)あんまり主将っぽいことはしてない。適当なんで(笑)。とくにはない。(4年間振り返ってどうですか)4年間、大きなけがなく終われたのがまず良かったのと、競技も16年間やってきて、いろんな人に支えられたなっていう。支えられてきて引退できたなっていう。その中でも、先生とか、監督とか、コーチとか。そしてメンバーにも。いろいろ恵まれてやってきたなっていう感じです。(関大の良さは)だいぶ変わっては来ているが、僕が1年の頃は、そんな今回みたいな、メンバーが6人そろうなんてことなかった。大学はじめの子とか、高校始めとか、バラバラな大学だった。でも、これからまた変わっていくと思うけど、もっと上を目指す感じになると思う。だからそれの分岐点的な感じは今年感じていて。その中で今年、16年ぶりかなんかで団体(インカレ)出場ができて良かった。(後輩の方にメッセージは)わりと練習の時に一人ずつというか、言えてない子もいるが。でも、わりと今の1、2年生には言っている。考えて練習してほしい。どうやったら点数でるかとか。コーチもいるし、練習環境も整っているので、それができる環境にはいると思う。とりあえず4年間で、悔いのないように。やっていってほしい。(これからは)指導者として、第2の体操人生というか。ずっとやっていくので。(第2の体操人生の方が長いですかね)長くなりますね。でも、競技を16年やってきた中での、指導者の道。何かを伝えられる指導者になれればいいかなと思う。まだまだ勉強しないといけないことはめっちゃあるので。僕も頑張っていきたい」

▼永田
「自分の中では20日が引退試合だったので、今日はなんていうか、不思議な感覚だった。自分が体操やるのかなっていうような。引退してる感覚だったから、今日も体操するんだみたいな感じだった。内容は予選とかよりかはだいぶ良かったので、13点乗ったら悔いないなとも思ったが、出来栄えとかいろいろ考えたら良かったなと思う。(予選と内容は)変えていない。「クエルボ」という技。(1年間を振り返って)去年の今、代交代して、そこから本当にいろいろあって。体操だけじゃなく、就職活動とか、そういう面でも、4年間の中で一番しんどかった年かなっていうのは、印象としてある。でも、どの学年の時よりも自分で考えて、全てにおいて行動できたから、私の中で去年から、このインカレまでの1年間は、すごく成長できた1年間だったと思う。(同期の木村さんは)本当にいろいろあったなと。まったくしゃべらないときとか、結構大変だった時期もあった。でも、何かお互いしゃべるということはしないけど、試合とかでいつも一緒に、インカレとかも出てきたので、そういう体操っていうつながりはすごく同期として感じたなっていうのはある。(引退後は)体操はしない。(後輩の方もつらいですよね)4月くらいから後輩とも話していて、私もどうしたらいいのかなって。私の代から1年生も入ってきてくれているので、その初心者の子たちが10月にある新人交流に、ちゃんとした演技で出れるまでは行こうかなとも思っていた。でも、今は私のカラーが女子のチームには入っていると思うけど、これからの1年は、今の3年生の子たちが、下の子たちとやっていかないといけなくなる。私がそこに入っていくよりかは、みんなが助け合いながら、関大らしい体操ができて、そこの学年らしいカラーがその学年の女子にも付いたらいいのかなと思う。体操の面では、引退までに1年生には新人戦までにしてほしい技を伝えて、それに向けた目標とか計画表も書かせた。その他の技も3年間通してずっとあかりちゃん(=梅影あかり・安全3)には言ってきたので、私からずっと言われてきたことを、あかりちゃんが伝えたり、あかりちゃんがしてきたことを伝えたりしてくれれば、私がいなくても全然できると思う。後輩たちも、今までは私に頼っていた部分はだいぶあるとは思う。今からどんどん成長していってほしい。私は月に1、2回。1回くらい軽く見れたらいいなと思う。(今日が本当に体操人生最後ということですね)悔いはないです。全体的に言えることは、男子を含めてもそうだけど、関大の体操部は初心者から経験者もいて、レベルの幅が大きい。関大だから出会えるという人がいると思う。他の1部校の大学とかよりも、出会える人の幅というのがすごく広いと思うので、なんかそれが、関大のいいところでもあり、難しいところでもあると思う。でも、自分はそこで、自分を見つめなおしたりとか、考え方が変わったりとかして、すごく成長できた環境でもあった。だから、みんなにもそういう環境に自分がいるっていうことを忘れずに、いろんなことにチャレンジして、いろんな価値観に触れて、自分の視野をどんどん広げていってくれたらいいなと思っています。(永田さんはなぜ関大に)高校で体操は辞めていた。大学も軽い気持ちで決めた。体操は絶対やらないと思っていて、監督にも「入りません」と言っていた。周りにも。でも、やっぱり体操したいって思うようになって、体操できる環境があるのはなかなか珍しいのに、やらないのはどうなのかなってなって。(永田さんが1年生の時は)初心者の方がほとんどで。でも、今後女子も強くしていこうという流れが出てきているので、私がOGになった時にもしかしたら関大体操部が女子も強くなっているかもしれない。頑張ってほしい」

▼北村
「おとといも今日も全然納得のいく演技ではなかった。優勝は、成功したらできたかもしれないが、失敗してしまった。あん馬に結構ぶつけた。なので、来年は優勝できるように練習していきたい。(団体戦はどうだったか)結構みんな雰囲気も良くて、いつもよりみんな点数も取れたので、十何年ぶりのインカレで、良かったんじゃないかなと思う。(木村さんはこれで最後だったが)僚太さん(=木村)が残してくれた、僚太さんがいたからインカレにも出れたと思うので、ずっとこれから何年も出続けられるように、頑張っていきたい。(木村さんも北村さんに日本一になってほしいとおっしゃっていたが)あん馬で日本一目指しているので、こんなところで失敗していられない。またしっかり練習し直して、完璧にできるようにしたい。(西日本インカレの時より技の難易度は)あん馬はちょっと上げた。前移動と後ろ移動を変えた。前移動のシバドっていう技があるが、それを入れてだいぶ(点数が)上がったと思う。(これから挑戦したいことは)技はできるので、そのできる技をしっかりつなげて、全国レベルに近づけるように練習していきたい」