【コラム】同校対談vol.5履正社高 牧野寛太×松島恒陽

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不定期連載「同校対談~高校生だったあの頃~」の第5回は全国屈指のスポーツ強豪校として知られる履正社高等学校から、野球部・松島恒陽(人4)とサッカー部・牧野寛太(経4)に登場してもらいました!現在、主将を務める2人は高校時代どんな生活を送っていたのでしょうか…?

―履正社はどんな高校ですか?
松島 スポーツって感じです
牧野 俺らだけちゃう?そう思ってんの俺らだけ(笑)。

―お2人ともスポーツクラスで?
牧野 そうです。一緒のクラスで。3年間ずっと。
松島 スポーツのアホのクラスでずっと。
牧野 スポーツのちょい頭いいクラスが2、3組あって、俺らアホのスポーツは1組で固定。

―ということは、お2人とも相当仲良しということで?
牧野 うーん、ちょっと…(笑)。
一同 (笑)。

―高校はどんなクラスでしたか?
牧野 もうやばいっす。最高にやばい。
松島 ほんまにやばいっすよ。エピソードありすぎて。
牧野 暴れん坊将軍しかおらん。俺らマシな方ちゃう?
松島 そうか?
牧野 …やめとこう(笑)。授業中に先生がキレて授業中断するとかは何回もあったし。女の先生が、クラスが嫌すぎて泣いたり。

―ごくせんの世界ですね。
松島 いや、そこまでじゃないけど…。
牧野 ごくせん風やな(笑)。
松島 国語の時間とかは起きてる人3人とか。
牧野 テスト範囲俺らで縮めてくとか。「え、それ入ってるん!いい!いい!」って言ったら、先生が「もう分かりました」ってなって、みんな「いえーい」ってそんな感じやったな。

―楽しいクラスだったんですね。
牧野 正味めっちゃおもろかったよな。携帯もあかんし結構厳しかったけど、それなりに範囲内で暴れてたし。範囲外で暴れてる奴もいっぱいおったけど。
松島 でも俺らは机にはちゃんと座ってたよ。国語辞典を枕にして床で寝てる奴とかいたし。
牧野 エナメルバッグを置いて、机と机の間で柔道部が寝てたりとか。
松島 やばないすか?枕が国語辞典ですよ?
牧野 優しい奴はタオルとかだったな。荒れてる人は国語辞典(笑)。でも部活はガチ。俺らそこは褒められてましたもん。
松島 切り替えが。
牧野 ONの時はみんなほんまにちゃんとやるから。
松島 間違いないっす。
牧野 誰一人文句言わずに。でも、学校生活の文武両道の部分に関しては何も言えない(笑)。
松島 文武両道は無理!(笑)
牧野 武に力入れてました。俺らそれなりに結果出したしな。担任もそんな俺らが好きだっただろうし。

ー担任の先生も3年間変わらず?
松島 そうです。野球部の部長の人なんで、野球部は怖いって分かるじゃないですか。サッカー部の子が普通にタメ口に近い感じで喋ったりしてて、俺ら「やばいやばい」って。ほんまに怖かってんけど(笑)。
牧野 1回、明らかそいつが悪いのに先生に反論してたしな。
松島 野球部しか分からないじゃないですか、ほんまの怖さ。だからサッカー部とか他の部活の子らを見てめちゃくちゃ焦ってましたね。
牧野 でもサッカー部はギリギリ攻めるの上手いんで。いつキレるかなあって。怒ったら怖いもんなあ。
松島 授業のストレスが野球で来るんで怖かったです。

―それぞれどんな部活でしたか?
牧野 サッカー部は俺らの代は1年から主力も多くて、ONになれば全員がサッカーに向き合えていた。ONになれば。
松島 野球もONOFFはちゃんとしてたかな。うん。
牧野 私生活が乱れてるとかってよりは、学校生活とか授業態度とかそういうとこの乱れはあったけど、でも食事とか、食事制限とかはしっかり守ってた。1人1人がしっかり意識してたし。意識高い集団だったとは思います。引退してからも、それは先生とかに言われるんで。
松島 喋んの上手くないですか?(笑)
牧野 なんでやねん(笑)。
松島 喋んの苦手なんで…。

―しんどさよりは楽しさの方が大きかったですか?
松島 1、2年の時はめっちゃ嫌でした。先輩が怖くて。結構ややこしかったんで。
牧野 俺らまで野球部の先輩に言われたもん。グラウンドに向かうバスとか、たまに3年生のバスに乗らないといけなくなった時に、「サッカー部のやつちゃうん」みたいなのを、野球部のバスの1番後ろに座ってる怖いグループに。
松島 授業の時間が幸せでしたね。先輩がいないから。
牧野 2、3年が乗るまで、1年生ずっと頭揺らしてたよな。
松島 先輩が先に乗らないといけないんで。1年生は外で待って、来た先輩1人1人に「こんにちは」って挨拶して。5分前くらいにみんなでばあって乗る。
牧野 野球部は特に上下関係やばいな。野球部はどの部にも厳しい。野球部の先輩から「挨拶せんなあ」ってめっちゃ言われてたし。どの部活にも全員挨拶してた。テニス部とかには「うぃっす」って、野球部には「こんにちは!」って(笑)。
松島 昼休みとかもできるだけ会いたくないんで、めっちゃ逃げてましたもん。食堂行ったらいるんで、初めの頃食堂で食べたことないです。
牧野 かわいがってもらえたら勝ちやけどな。
松島 僕は存在隠してたんで、あんまり目立ってなかったです。そういうの得意なんで。
牧野 いや、出てたけどな。

―高校時代のお互いの部へのイメージは?
牧野 野球部は強い。
松島 お互いに応援行ってましたもん。
牧野 野球・サッカーは2大トップだったしな。そこの関係も良かったから、行って応援できるし、応援行くのも楽しみだったし。違う部活だから普段だったらあんまりだけど、野球部だったら応援したい。頑張ってるのをグラウンドの横で見てるし。そういう意味では応援し合ってた。あと、めっちゃこいつら飯食う。
松島 いや、それサッカー部もです。
牧野 サッカー部は普通の弁当やで、お前らタッパーにご飯入れて別におかずみたいな。おかしいと思ったもん。
松島 それでも、色んな奴に取られて。結局食べれるのは半分とか。いっつも取られる。
牧野 取られてもあの量は絶対に食べられへん。
松島 食べなきゃやってられないっす。
牧野 野球部はガタイがすごいですもん。
松島 大きい人めっちゃ多いですもん。

―お互いの第一印象は覚えていますか?
牧野 恒陽の?全然覚えてない。7年前やろ?
松島 でも、見たかんじサッカーっていうのは分かりました。
牧野 恒陽のイメージか。女のイメージしかないな。
松島 なんで!?(笑)
牧野 野球をマジでシンプルに頑張ってました。
松島 野球しかしてないっす。

―クラスでのキャラは?
松島 寛太はボス。
牧野 なんでや!違うよ!
松島 ボスに近いです。いつも中心。
牧野 そんなことないです。恒陽は隠れヤンチャみたいな。「真面目ぶってんなあ」って。「俺らは知ってんぞ~」みたいな。
松島 何もやってないですよ、ほんまに。でも結構寛太と恋愛の話とかしてました。
牧野 めっちゃしてた。語り合いとか近況報告。スポーツの話全然してないっす。

―牧野さんの思い出ベスト3にあるワックス事件とは何ですか?
牧野 ワックス禁止なんですよ。俺が階段上ってたら、面倒くさい顧問とすれ違う時に「おい、ちょっと待て」って言われて。「あーやばい」って思ったら頭ポンポン触られて「洗え」って目の前で洗わされて。担任にも呼ばれて「ワックスしたんか」って。怒られるわって思ったら、「バレんなよ」って言われて。それが思い出です。

―松島さんの思い出ベスト3のマシン事件は何ですか?
松島 これはまだ伝説になってます。野球部でマシン係で、マシン直してストッパーをするの忘れて、そのまま僕どっか行って。そしたら勝手に動いて崖から落ちて。
牧野 嘘やん。
松島 200万のマシンを崖に落としました。違うことやってたら、先輩が「やばいやばいやばい」って言うのが聞こえて、ガッシャーンって聞こえたんですよ。なんか嫌な予感したら、自分の直したマシンでした。
牧野 怒られた?
松島 いや、通り越した。変な汗出て、「どうしよどうしよ」ってなって、父兄さんに手伝ってもらって引き揚げて。「すいません」ってずっと謝って。
牧野 使えたん?
松島 修理に出して。みんなからの目線は痛かったです。今も伝説になってます。

―思い出に残っている試合について教えて下さい。
松島 甲子園は僕経験ないんで。3年の大阪大会初戦が大阪桐蔭高で、前の日にアメトークかなんかで「この番組の次の日舞洲球場で1回戦大阪桐蔭と履正社が当たります」ってなって、異常なくらい満員になったんですよ。渋滞もひどすぎて、バス途中で降りて歩いて行って。ハプニングだらけ。3年の最後の夏であっけなく終わりました。
牧野 スコアは?
松島 1-5。1年の時ベンチ入っててその時も決勝で桐蔭に負けて、千羽鶴を森友哉(埼玉西武ライオンズ)に渡しました。2年でセンバツに出た時も近畿大会までベンチに入ってたんですけど、甲子園だとベンチの人数が20人から18人に減るんですよ。その2人になっちゃって。いい思い出はないですね。

―全国高校サッカー選手権大会に出場されているんですよね?
牧野 自分たちはその大会のためにやってるようなもの。夏のインターハイもあるけど、やっぱり選手権のために。大学サッカーを経験して思うのは、高校サッカーとか選手権の人の集まり方とか、注目度は大学サッカーとの違いもあります。その大会に出れたっていうんは自分の中で強い思い出で。終わり方も、1年の時は後半のロスタイムに失点して、国立の1歩手前で行けなかったとか。2年目は自分たちが負けた星稜高がそのまま優勝したりだとか。出て楽しかった思い出もありますけど、悔しい気持ちでも終わってるんで、色んな意味で一番の思い出ですね。

―選手権の雰囲気はやっぱりすごかったですか?
牧野 会場の雰囲気はすごかった。全部の大会が満員ってわけではないけど。自分が覚えているのは1年の時の青森山田高との試合で、その前に注目カードがあって、地元の地区だったから観客が残ってくれて、入場してメインを向いた時に人がぶわっていたんで、「すげえな」って。応援も高ぶってるし、すごかったです。
松島 僕ら練習しながら、監督の部屋のテレビが気になって練習できなかったです(笑)。これ勝ったら全国行けるって。「勝ってくれ」ってずっと見てました。
牧野 大阪決勝は来てくれてたよな。
松島 大阪決勝は行って、すごかった。
牧野 大阪決勝も人やばかったよな。バックスタンドほぼ満員で。来てくれるのめっちゃいいです。
松島 野球部サッカー好きなんで。
牧野 体育とかバリ調子乗ってくるし(笑)。
松島 見んのめっちゃ好きです。やんのも好きなんですけど。
牧野 応援来てくれてめっちゃ応援してくれるし。いい関係でした。愛がありましたね。

―履正社に入って良かったと思いますか?
牧野 めっちゃ思います。経験したこともそうだし。履正社で良かったなって思いますね。
松島 大学なっても「履正社高校か」てなるんで。

―高校の時の自分になにか言うとすれば。
牧野 もっとメンタル強くなれよって言います。
松島 僕はもっと存在感出していけよって(笑)。周りのこと気にしながらやってたんで、自分を持ってやれって言いたいです。やっぱり気遣ってたりしたんで。
牧野 選手権とかで自分のプレーが出せなかったのも、そのベースに自分のメンタルがあると思ってて、大学になってそうしたちょっとした舞台とかには徐々に慣れたんですけど、高校の時それができんかったから。履正社は試合前とか、メディアに取り上げられることも多くて、そういうのに浮かれてないと思ってても実際は「ここでいいプレーしたらかっこいいな」とか「選手権に出れるってかっこいいな」とか多分どっかにあって。そういうのを気にせず、ただただがむしゃらにプレーができたらもっといい結果出せてたかな、とめっちゃ思うんで。技術とかももちろんそうなんですけど、メンタル面はすごく思います。

―今はメンタル強くなったなって思いますか?
牧野 まあ、取り組み方とかではマシになったかなとは思いますけど。まだまだ試合でのパフォーマンスのクオリティとか安定性がないんで。ずっとその課題とは向き合っていかないとな、とは思います。

―大学でお互いに変わったことは?
牧野 ないです!(笑)
一同 (笑)。
牧野 全然変わらないです。野球してる姿を今は見れへんし、学部も全然違うから。あんま学校でも会わん。たまにすれ違って喋ったりとかそんくらい。「恒陽主将なんや、すげえな」っていうのは思いましたけど。

―主将って聞いたときビックリしましたか?
牧野 ビックリはしたっすけど、恒陽の感じやったらできるやろなって思いました。
松島 えっ!?
牧野 こういう感じのキャプテン好きなんですよ。
松島 どういう感じ(笑)。
牧野 黙々とやるみたいな。淡々と。その姿を高校の時から見てたから、真面目さとか見てたんで、そういう意味では「恒陽か」って。本城(野球部・本城円=履正社高出身)とか出てきてたら、「・・・本城?」ってもしかしたらなってたかもしれないけど(笑)。
松島 (笑)。
牧野 恒陽だったから。

―牧野さんが主将と聞いてどう思われましたか?
松島 縁は感じましたね。履正社同士で、履正社の年やなって。大袈裟ですけど(笑)。
牧野 確かに。
松島 キャプテンぽいですね。
牧野 嘘やん(笑)。
松島 ぽくないですか?ボスじゃないですか。
牧野 俺やりながら「全然違う」って思いながらやってるもん。

―いざキャプテンとして過ごしていていかがですか。
松島 やっぱり孤独感はありますね。自分が浮いてるんじゃないかって思う時はよくあります。
牧野 サッカー部は部員が多いんで、全員で信頼を得ているのかとか、むしろ甘い言葉をかけすぎて優しぎるかっていうバランスが難しいです。厳しい言葉かけるのと、甘すぎる言葉ばっかでもだめなんで、その辺のバランスとか。全員とコミュニケーション取れるわけでもないんで。そのコミュニケーションの取り方とか。全員サッカーって言ってる中でその先頭を走るのが自分っていうのを、キャプテン決める時に自分は決心したんで。そこのアプローチの仕方とかは今でも難しいと思います。でも自分が難しいって思ってても、副将であったり幹部の人を含めて色々やってくれてるんで、助かってる部分はあります。自分がそういう柄じゃないっていうのも理解してるので、自分なりのやり方でやってるんですけど。難しいこともありますけど、やるしかないです。
松島 うん。
牧野 野球何人おんの今。
松島 190くらい。
牧野 多いな。

―高校の時は部員は何人いたんですか?
松島 野球は1学年18人って決まってたんで。全員推薦で18人って決まってたんで、54人。
牧野 俺らも20人前後ですね、1学年。大体全部で60人くらい。

―高校と大学で人数の違いはどうですか?
松島 やっぱりありますね。何て言うんですかね。高校の推薦で来た18人っていうのは、絶対野球に懸けて来てるじゃないですか。その意識の違いが、大学だったら絶対あるんで。

―松島さんはかなり野球への意識は高いですよね。
牧野 もちろん。
松島 意識の違いは仕方ないと思います。野球に懸けてやっている人もいれば、そうじゃない人もいるし。そこをどう声かけてあげるかっていうのは、ほんまに難しいです。

―サッカーはどうですか?
牧野 一体感を出せてる試合は、人数の多さが自分たちにとってプラスになってるかなって感じますけど、まとまり切れてない時とか温度差がある時っていうのは、直接試合に絡んでなくても雰囲気とかが左右してるんじゃないかって思うことはすごくあるんで。当日とかじだけじゃなくて、その週の各カテゴリの雰囲気だったり練習の取り組む姿勢だったり、そういう所にちゃんと向き合えている週とかは結構いい試合ができてたりするんで。全員が同じ方向を向いてやれてる時は、やっぱりいい試合ができてるんで。人数の多さが全員が同じ方向に向ければプラスになるかなと思います。そこがやっぱり難しいですね。どれだけ声かけてもモチベーション上がらないやつとか、SOLEOなんか特に人数多くて、その中でモチベーションを保てない選手もいるんで。そういう人らに対してのアプローチの仕方ですね。関大だからこそできてるのかもしれないですけど、人数の多さがプラスになってることはよくあっていいと思います。マイナスなのは練習環境ですかね。

―大学に入って一番変わったことは何ですか?
牧野 取り組む姿勢ですかね。高校の時はある程度やってたら練習もできるけど、そこで自分をMAXのモチベーションにもっていけなかったらから、自分は高校でプロになれなかったかなってすごい感じてて。その反省を生かして大学では練習から声掛けたりとか、全力でやるっていう所をすごく意識してますし。日頃の食事とかも、高校よりも意識するようになったし。そういう所では、サッカーに取り組む姿勢はだいぶ変わったなと思いますね。
松島 僕は、1日中野球のことを考えるようになりまいたね。野球で将来やっていきたいって考えたら、全部の私生活が全部つながるって思って。食べ物でもなんでも野球に考えてしまいます。絶対、今までで一番野球を考えてます。

―すべてを野球に考えてしまって困ったことは?
松島 みんなとご飯行って、あんまり楽しめないとかも多少はありましたけど、今は大丈夫です。

―大学で困難にぶつかった時はいつですか?
松島 3年の春ですね。
牧野 僕は1年生。
松島 全然野球が上手いこといかなくて。打ち方変えたりとか、色んなこと試してたんですけど、もう調子悪くて。守備にも影響してきて、エラーもして、全部悪循環で、途中交代した時ですかね。自分の情けなさに、悔しすぎてトイレ行って泣いてたり。
牧野 まじ?
松島 途中交代なんて滅多にされたことなかったんで、野球人生で。途中でベンチに走って帰っていくのが屈辱すぎて。

―2年生の時が調子のいいイメージでしたが。
松島 そうですね。1年生の時がたまたま結果出て、2年もそのままいい感じにいって。で、3年で地獄見ましたね。人生山あり谷ありと思ってやってます。
牧野 俺は、履正社だったら成功に近い、思い描いてたよりも遥かにいい経験ができた中で関大に来て、トップチームで出れるかなとか活躍できるかなとか、そういうメンタルだったのがBチームから始まって。そこからなかなか上がれず。で、前田監督が求めるサッカーは、自分の苦手とすることをベースとするサッカーで、そのサッカーに馴染むのが全然できんくて、1年の時はULTRASでずっと出してもらってたけど、やっぱりそういう部分が足りひんってULTRASの監督にも言われ続けたし。そういう意味では、自分が思い描いていたスタートより遥かに遅いスタートになったので、1年時のは苦しかったですね。

―丁度、入学した年から監督が変わったんですよね?
牧野 丁度ですね。前の島岡監督に僕らはスカウトされて、で、入ったら前田監督だったから全然違いすぎて。その中で高校サッカーと大学サッカーの違いをすごく感じて。そのサッカーに馴染むのが1番難しかったですね。でも逆に、その1年間で自分の弱点というのがすごく分かったんで、そこから徐々に意識しだしたりとか。2、3、4年とサッカーしてきて、サッカーで生きていくには、そのサッカーを自分の中に取り入れないとっていうのは感じているので。その1年間は今となればいい経験だったなと思います。

―ラストシーズンに誓ったことはありますか?
松島 春は結果を求めすぎて、先のこと考えてずっと焦ってたんで、秋は先のことは考えずに1日1日大切にして楽しみたいと思っています。
牧野 これからの人生でサッカーをやっていきたいと考えている中で、自分が活躍することばかり考えていても、チームが勝てなかったら自分の進路にもつながらないし。まずはチームが勝つことであったり、チームのためにやるっていうのは、自分の役職でもあると思うんで。とりあえずチームのためにやりたいなと思っています。

―チームの現状はどうですか?
松島 悪くないと思います、多分。結構みんな明るく元気にやってます。厳しい声が少ないのもあるので、もっと厳しいプレッシャーがある中で練習していけたらなと思ってます。
牧野 サッカー部は基本的に1年間通して戦うんですけど、今は約1カ月公式戦がない中で、そこでいかにモチベーションを保って、練習試合とかを公式戦の雰囲気で取り組めたりとか。TOPじゃないカテゴリは公式戦があるので、そういう選手にTOPが油断してる姿を見せて悪い雰囲気を流さないとか。そういう所を選手が意識してるのかっていう部分は気になりますし、そこを自分たちがまとめていかないとなって感じてますし。総理大臣杯が始まるので、そこに向けて、っていうのは全員が思っていることなんで、意識をもっと高めていけるようにするしかないですね。

―お2人とも今年けがされましたが。
松島 足のけがはもう大丈夫です、結構回復してきたんで。秋に間に合うように。
牧野 (足のけがに焦りは)ありましたね。進路のこととかもあって、丁度その時期にチームから話もあって、いつ練習参加っていう具体的な話が出た時にけがして。チームの状況も良くない中で、「何してんねん」ってすごい思って。しかも練習中だったんで、焦りでしかなかったです。焦りと苛立ち。まあでもそこで、自分ができることをやろうと思って行動していました。


△松島は春季リーグ最終節対近大2回戦(5月26日)の試合中に足を負傷した


△練習中足にけがを負い、リーグ前期第9節対びわこ大戦(5月26日)の試合を見守る牧野(左)

―けがから得たものはありますか?
牧野 ピッチ内でキャプテンだから引っ張るのはもちろんなので、いかに自分がプレーできない時にチームをまとめるかっていうのがすごく自分の力が試される時だと思うので、けがしてる時だからこそキャプテンとして何ができるのかを、自分なりに考えてやってはいました。
松島 けがして良かったって言ったらおかしいですけど、当たり前のように野球やってたかなって思って。野球できることは当たり前じゃないっていうのがすごく分かって。楽しく感じるというか、今めっちゃ野球楽しいですね。

―それまでの主将のイメージと、いざ主将になってみてのギャップは感じますか?
牧野 もっと結果を出して引っ張りたいと思います。プレーで引っ張るのももちろんですけど、苦しい時にチームを救えるような、「流石やな」って思ってもらえるような存在であることが必要だと思うんで、そこはもっと追求したいというか、やらないといけない所かなと。やっぱりどのチームを見ても、「チームを救ってるのはあいつやな」っていう風な印象を受けますし、それはプロでもそうですし、そこを言えばまだまだ足りないので、そこは理想と今の自分と違う所ですね。
松島 自分も最初、すっごい結果主義者で。まずは自分が結果出さなみんな言うこと聞いてくれへんって思ってたんですけど、その結果が最悪だったんで、そこが全然どうしたらいいか分からんっていうか、そのギャップが激しすぎて。そんな感じです(笑)。

―まだ模索中ですか?
松島 そうですね。とりあえずは野球をまず楽しもうかなと。焦ってたかなって思って。1日1日野球できることに感謝してやっていかなあかんなって思います。

―その考え方の変化のきっかけは何ですか?
松島 絶対けがですね。けがはほんまに大きかったと思ってます。こんなに大きいけがは初めてです。

―現在のお互いのクラブのイメージは?
牧野 あんま分かんないですね、関わりが少ないから結果とかしか分からないし、自分たちで精いっぱいな所もあるし。ただ、坊主じゃないんやって。野球部っぽいのは坊主なんで。しっか生えてる。
松島 サッカー部のイメージ言っていいですか?すぐ鏡で、こう、チェックするイメージなんですけど。
牧野 俺はちゃうよ。
松島 寛太はちゃうよ。
牧野 でもそういうキャラが多いもんな。見た目がチャラチャラしてる。
松島 そのイメージですね。
牧野 否定はしないっすね。

―競技の魅力を教えて下さい。
牧野 自分がやってて思うけど、自分がサッカーしてるだけで、周りの人たちの心を動かせるスポーツだなって感じてて。家族とか友達とか。自分のプレーがどこがいいとか、どこがあかんとか分かってないけど、ただ俺が走ってる姿とかそういうので「元気もらったわ」とか言ってもらえるだけですごい嬉しいし、逆にプロを見てても、自分たちが憧れるようなそういうスポーツなんで。細かいところ言えば、ドリブルとかシュート決めれて楽しいとか、そういうのももちろんありますけど、人の心を動かせるスポーツだなってすごく感じるので、そこはすごい魅力かなって思います。
松島 野球は、練習しても練習しても直結しないというか。結果に直結しない。簡単に結果は出ないんですよ。イメージとしては、ずっと練習をして、風船を膨らませる感じで、急に結果が出たりするんで、急に変わるんで、突然なんで。信じてやってその新しい自分というか、そこまで努力を続けるっていうのが大切なんで。練習しても簡単に結果が出ないスポーツなんで、そこが楽しいかなって。そこを楽しまないといけない。

―最後に、お互いにメッセージをお願いします。
牧野 頑張れ。
松島 頑張ってくれ。
牧野 そうなっちゃうよなあ(笑)。恒陽は恒陽らしく頑張れよ。
松島 ほんまそれ。
一同 (笑)。
牧野 履正社として気になるんで、「あ!恒陽だ!」って出てたら絶対見るし。同じ履正社として頑張ってほしいです。
松島 履正社に恥をかかせないようにというか、2人で頑張りたいですね。サッカー部のキャプテンが寛太じゃなかったら気になってないし。同じクラスだった人が同じキャプテンっていうのは心強いです。

―ありがとうございました!【企画・構成=松山奈央、野村沙永】


◆牧野寛太(まきの・かんた)
1997年(平9)6月2日生まれ、大阪府東大阪市出身。168㌢、64㌔。サッカー部主将。チャームポイントは目。


◆松島恒陽(まつしま・こうよう)
1997年(平9)4月2日生まれ、大阪府堺市出身。173㌢、75㌔。野球部主将。チャームポイントは背筋。