【ソフトテニス】薮内ソフテは3位で終幕。夢は次代に託される。

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◇第73回文部科学大臣杯全日本大学対抗選手権◇8月7日◇和賀川グリーンパークテニスコート◇

[準々決勝]
○関大3-2明大

[準決勝]
●関大1-3東女体大

歓喜に湧く相手を背に、薮内祥子主将(人4)はうつむいて仲間にあいさつした。2次戦までもつれこんだ明大戦を勝利し、準決勝に進出。昨年女王に対し、薮内・古田麻友(人3)組がストレート勝利を収める健闘を見せたが、壁を越えることはできず。全日本インカレ団体は、昨年に続き3位でのフィニッシュとなった。

準々決勝では明大と激突。阿久根麻尋(文3)・中別府瑞希(文2)組が勝利を収めるも、薮内・古田組、竹田真樹(社1)・中﨑萌(文4)組は敗れ、1勝2敗とされる絶体絶命のピンチ。昨年の準々決勝・日体大戦と同じ状況となった。この窮地に中別府は「今年もヒーローになってやろう」。前回大会は、田中純(18年度卒)とのペアで連勝し、強敵撃破の立役者となった中別府。その再現を狙い、阿久根とコートに向かった。

第1ゲームこそ落とすも、ここからは冷静な試合運びを展開。安定した内容で、大量失点を許さず、この一戦をものにした。約10分のブレイクを挟み、再び試合に臨むと、疲労を感じさせない圧巻の試合を見せる。終始相手にリズムをつかませず、ゲームカウント4-0で準々決勝を突破。「応援がすごかった」と阿久根は仲間への感謝を口にした。

準決勝では女王・東女体大との大一番。日本代表選手も在籍する強豪に挑んだ。1対戦目では、ここまで調子の上がり切らなかった薮内・古田組が奮闘。ストレート勝利を収め、最高のスタートを切る。このまま波に乗っていきたいところだったが、後が続かない。東女体大の攻めに対応し切れず、失点を重ねる。2次戦に持ち込む健闘を見せたが、最後は相手の底力が勝った。

2年連続で準決勝敗退となったが、表彰式では笑顔を見せた。満足いく結果ではなかったものの、全員で日本一に向かい戦ったことは、チームにとっての財産に他ならない。「来年こそは日本一になってほしい」。薮内は後輩を激励し、夢を次代に託した。同時に、阿久根新主将を中心とした新チームが産声をあげ、頂点を目指す戦いが始まった。【文/写真:長尾洋祐】

▼薮内
「2日間で自分の思うようなテニスはできなかったけど、関大として戦う最後の団体だったので、思い切ってやろうと思ってました。昨日のことを今日に生かせたし、準決勝では悔しい思いをしたけど、一年間で一番楽しくできたかなと思います。最後(東女体大に)負けたときはは『うわー…』ってなったけど、関大として戦えたことが誇らしいし、幸せ。ただ『申し訳ない』という気持ちもありますね。(阿久根・中別府は)上から目線になるかもしれないけど、本当に成長したなと。安定したテニスができていたし、助かりました。なので、準決勝では自分が回そうと思ってたんですけど、ダメでした(笑)。(関大での4年間は)人間としてすごく成長できたし、テニスの幅も広がった。本当に多くの人に支えてもらって、感謝の気持ちでいっぱいです。入学した時から、どこの誰よりも努力しようと思っていたし、そこは今でも自信があります。(同期へ)本当に『4年間ありがとう』の一言ですね。もめることもあったけど、この7人だから乗り越えられたし、最後も笑顔で終われたかなと思います。(後輩へ)2年連続で3位になって、悔しい気持ちがあると思う。今までの先輩の思いも背負って、来年こそは日本一になってほしいです!」

▼中﨑
「最後の年なので、勝ちたい思いが強かった。最後までやり切ることを目標としていたので、満足はしていないし、後悔もあるけど、関大で良かったなと思います。(部員が)23人いる中で、練習の雰囲気づくりだったり、悩んでいる子がいたら気づいて声を掛けられるように(副将として)気配りはしていました。自分たちの代は、みんなが勝ちにこだわっていたし、テニスが本当に好きな子ばっかりでした。でも、このメンバーだから目標に向かって頑張れたし、みんなで引っ張っていくことができたので、本当に感謝しています。(後輩の活躍は)すごくみんな頑張っていたからこそ、毎回毎回『負けられない』という気持ちにさせてくれました。日本一になることは難しいけど、超えられない壁じゃない。来年こそは日本一になってくれると信じてます」

▼阿久根
「(準々決勝では)『自分が決める』と思ってました。みんなの応援がすごかったので、しんどかったけど、試合中も頑張れました。(最後は)『終わったな…』って感じだったんですけど、後ろに仲間がいたから頑張れました。2年連続で関東に負けてしまったので、向こうにはあって自分たちになかったものをこれから見つけていきたいです。(先輩へ)薮内さんはプレーでも応援でも自分から盛り上げていた。チーム内で一番努力されていたので、(次期主将として)自分もそれが当たり前になるようにしたいですね。中﨑さんはメンタルの面でもいろいろケアしてくださったし、周りがよく見えていたなと思います。他の4年生の方を含め、すごく頼れる存在でした。チームを盛り上げてくれて、ありがとうございました。(主将としては)今のレギュラー、控えを含め、メンバー全員がレギュラー争いをできるようなチームにしていきたいです」

▼古田
「悔しい気持ちはあるけど、みんなで助け合いながら戦えた。みんなで乗り越えてきたから、3位という結果につながったと思います。(ご自身は)明大戦までは全くダメだったけど、準決勝で切り替えられました。薮内さんが思い切りの良いプレーをしていたので、自分も前衛で頑張ろうと思えました。(先輩へ)先輩方がしっかりと引っ張ってくださったので、自分たち(下級生)もついていくことができた。4年生がいたから今のチームがあるし、笑って終わることができたので、本当に感謝しています。これからは(新主将の)阿久根を支える立場になるので、支え合いながら活躍していきたいです。後輩もしっかり引っ張っていけたらと思います」

▼中別府
「全体的に見れば、自分の納得いくテニスができました。チームとしては優勝を狙っていたので、悔しい気持ちはあるけど、思い切ってプレーできたかなと思います。(明大戦は)去年も3本回したので、『今年もヒーローになってやろう』と思ってたし、できると信じてました。(阿久根とのペアは)阿久根さんはいいところに打ってくださるし、自分が動きやすい配球で動いているので、すごくやりやすかったです。次代でもまだ一番上ではないので、これからも自分らしくプレーできたらなと思います。(先輩へ)にぎやかに関大を盛り上げてくださったし、すごく練習熱心だった。これからも学んだことを生かしていきたいなと思います!」

▼竹田
「高校までの団体と戦い方が違った。インターハイでは3番勝負で終わるけど、全日本インカレでは全員倒すまで終わらないので、自分が負けても『誰か勝てばチームが勝つ』という思いがありました。明大戦のときは、特に助けてもらったなという感じですね。(準決勝では)中﨑さんがすごく楽しんでいたなと感じました。相手は日本代表だったので、『正直負けても仕方がない。だからこそ失うものはない』と割り切って、すごく楽しそうにやっていたなと思います。ミスをしてもいい意味で笑顔だったし、一番喜んでいたのは印象に残ってます。あと、関大の応援はやっぱりすごい(笑)。東女体大は人数がすごく多かったけど、関大は応援の力もあって、結構追い込んでたかなと思います。(今後は)新チームになって、薮内さんが抜けるけど、そのせいで弱くなったとは言われたくない。1年生だけど、自分が後衛を引っ張っていくくらいの気持ちで頑張ります」