【柔道】惨敗も「みんな強い気持ちで戦えた」

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◇2019年度全日本学生優勝大会2回戦◇対東海大◇6月23日◇日本武道館◇

● 先鋒・松山 反則負け
× 次鋒・奥野 引き分け
● 五将・千葉 一本負け
● 中堅・鈴木 一本負け
● 三将・野原 引き分け
● 副将・東坂 一本負け
● 大将・嶋田 反則負け

関大0―6東海大

前日の勝利から一夜明け迎えた2回戦。昨年の全日本学生チャンピオンを擁するタレント集団の東海大と対峙(たいじ)した。「誰も諦めた試合をしていなかった」と山城正記監督。昨年王者を相手におのおのができるベストを尽くし戦い抜いた。

今季関大の先鋒として出場を続ける松山直暉(人2)がこの試合でも先陣を切る。「積極的に攻めていこう」と前日の広島大戦とは違い、果敢に攻めていく。終盤まで粘ったが、反則負けを喫した。


△松山

次鋒・奥野友輝(文2)は「自分的にはやりやすかった」と昨年の全日本学生チャンピオンに臆することなく立ち向かう。試合展開としては押していた。しかし、時間内で決着は付かず。引き分けに終わった。


△奥野

五将・千葉信介(人4)は終盤まで粘るが、残り時間約10秒のところで相手に内股で決められた。中堅・鈴木隆聖(情4)は1度は技をかけたものの決め切れず。「最後は足技でうまくやられた」と黒星を喫した。


△千葉


△鈴木

三将・野原悠司(情3)は開始直後に内股を決められ一本負け。東阪泰輔(法4)も小内刈りで決められ敗戦した。大将・嶋田将人(人3)は体格差のある相手に健闘するも中盤で反則負けを喫した。


△野原


△東阪


△嶋田

武道の聖地での2試合を終えた。全国の舞台でも通用することが分かった一方で、課題も見つかった大会となった。「個人戦に向けてしっかり取り組んでいければ」と千葉。この先、8月に行われる関西学生体重別優勝大会を見据え練習を重ねる。成長の夏を経て、さらに強くなった関大柔道部が躍動を見せる。【文/写真:金田侑香璃】

▼山城監督
「1回戦とオーダーを変えたのは、東阪は広島大学のときにはあまり不向きかなと思ったので今日東阪を使おうと思った。試合の配列は、最初と真ん中と後ろで流れを変えれる選手を置いた。この前天理大とやったときに気持ちで負けていたので、東海大は強いけど気持ちでは負けないでいこうと。強い相手だけど勝つつもりでいこうと声を掛けました。気持ちが前に出ていましたし、誰も諦めた試合をしていなかった。みんなが何かやってやろうという気持ちが見れた試合でした。選手達にも言ったんですけど、去年は荒木(佳祐=18年度卒)、澤井(亮一=18年度卒)という強い選手達がいた。いまの4年生は自分たちが弱いと言うことも自覚して、体も小さいことを自覚してトレーニングに励んできた。その結果が今回の1回戦突破につながったんじゃないかと。試合内容も良かったですし、本当に4回生、よく頑張ったと思います。(良かった選手は?)良かったのは奥野ですね。相手の選手は昨年の全日本学生チャンピオンで、それを相手にあれだけの試合ができた。3年生の野原も背負い投げが切れるので、この2人は今後も中心となっていくと思います。課題は大きい相手に対しての柔道、あとは体力ですね。パワーがもっといるなと感じました。収穫はある程度できるんじゃないかと、自分たちはある程度全国で体が軽くてもできるという手応えをつかんだこと。関西学生個人は天理大がすごく強いんですけど、天理に勝たないと全国には出られない。個人戦なので軽量級の選手も出るの。個人戦だけど各階級でポイントも取らなきゃいけない団体戦みたいなものなので、団体戦と同様に全員で頑張っていきたいと思います。関西学生は例年9月の開催だが今年は8月で少し早い。準備期間は短いですけど、悔いのない良い結果を残せるように頑張っていきます」

▼鈴木主将
「最初から厳しいとわかっていた。でも、一矢報いようと返して技は1回入ったけど、相手の手足が長くて力もあったから投げきれなかった。最後は足技でうまくやられた。膝も追いついてこなかった。やっぱり強いなと感じた。(千葉)信介も粘って最後まで頑張ってくれた。あと、奥野は全学で去年優勝している選手が相手で、引き分けどころか押してた。個人戦だったら勝てたかもしれないぐらいの実力は付いているなと感じた。自信をもってほしい。これから、関西学生、全日本学生と個人戦もあるから、僕も含め全日本いけるように頑張ってリベンジできたらと思います。去年の1回戦は相手も強くて、去年のメンバーでも勝てなかった。今年は1回戦の当たりも良くてしっかりやれて良かった。個人的には個々の課題はまだあると思いますけど、今日も一応やれてるやつはやれてた。筋トレのパワーと柔道のパワーってまた違うから、そういったのを意識して練習を積んでいきたい。今回出ていなかった選手にもそういうことをしっかり伝えて、みんなでボトムアップを図って、徐々に全国に近づいていけたらと思います。団体戦はもう尼崎の最後の団体戦しかないから、まずは個人戦みんなで全国に挑めるように、この夏しっかり力を付けていきたいと思います。とりあえず全日本に出れたということで、最低目標は突破できた。1日目も去年よりは勝ち進んだ。(2回戦の)相手は東海大学ということで胸を借りるつもりで挑んで、みんな頑張れた。全国で最後のいい武道館で終われた。来年から全国は武道館じゃない。東京オリンピックにも使われる聖地で戦えたことを、これから先話もできるし、誇れることだと思う。みんなの思い出にも僕の思い出にもなりました。(今後に向けて)筋トレ頑張ります」

▼千葉
「関西学生が終わってから(鈴木)隆聖がけがで練習に来なかったり、教育実習とかも重なって、主務と主将と副将の幹部3人が集まる練習が全然なかった。自分1人っていう状況が多くて、そのなかでどうやってチームのために練習を組んで、チームを全日本学生に向けて仕上げていこうかっていうところを自分なりに考えてやってきました。これまで幹部で話し合ってきたこともあったので、難しさっていうのはそんなになかった。だけど、プレッシャーとかは結構あった。去年の優勝校ってことで東海大はやっぱり自分が想像していた以上にやってみると強くて、それだけ差があるんだなって身にしみて感じたのが1番の印象。奥野は1番成長していて、来年以降本当に頼りがいのある、エースになってくれるんじゃないかと感じている。そこは今後楽しみに、一緒に頑張っていけたらと思います。武道館での試合が自分自身は中学校以来で、やっぱり独特の緊張感はあった。緊張感もありつつそれを楽しめたかなと思います。小柄な選手が多いチームなので、重量級とやるときの戦い方だとか、取るところは取って、引き分けるところは引き分けるとかそういうチームとしての1人1人の役割の部分を詰めてやっていかないと、来年以降もっと厳しい戦いになると思う。そこは今後少ない時間だけど取り組んでいけたらと思う。全関で天理大と当たって、結構名前負けしたところがあった。今回、東海大とやって、その反省があったことで東海大の名前にも臆さずみんな強い気持ちで戦えた良かったと思う。今度は個人戦なので、団体戦とは戦い方がちょっと変わってくる。そこは練習メニューを考え直したり、個人戦に向けてしっかり取り組んでいければ。最後は全員で戦って、自分が4年生として後輩にしっかり残していけるものを、試合を通して後輩に伝えていけたらなと思います。引退まで日は短いですけど、チームのためにっていうのを第一に考えて頑張っていきます」

▼松山
「先鋒だったので、積極的に攻めていこうと思っていました。昨日負けたので取り返す気持ちで頑張りました。今日の試合みたいに自分から積極的にやれたらいいかなと。それが課題であり、ちょっとできた部分だったと思います。先鋒の役割がチームの流れを作ることで、それをずっと意識してやってきています。(関西学生個人について)やっぱり全学に出たいです。今年もギリギリの戦いにはなると思いますけど。関西学生で勝って全国に出れるよう頑張ります」

▼奥野
「(相手の印象は?)自分的にはやりやすかったです。うまくはまりました。返しにきてたので、前技じゃなくて後ろ技を多く掛けようと思いました。(昨年もこの大会に出場されていましたが)緊張はなくなりました。挑戦と思って、思い切って柔道をすることができました。今回は楽しめたかなと思います。自分で考えた技を掛けれるように意識できた。東海大はやっぱり隙がないというか、徹底した、研究した柔道をしているなと感じた。(課題は)ケンカ四つになったときに、もっと引き手を取れるように。そこの組み手が上手くなりたいと思いました。(個人戦もありますが)勝って全国につなげたいです。これから4年生が抜けていくので、自分が引っ張っていけるように頑張りたいです」