【バスケットボール】今季3度目の対決は惜敗も、秋につながる好ゲーム

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◇第42回総合関関戦本戦3日目対関学大◇6月15日◇関西学院大学合体育館大フロア◇

[第1Q]関大23-25関学大
[第2Q]関大17-18関学大
[第3Q]関大16-15関学大
[第4Q]関大25-27関学大
[試合終了]関大81-85関学大

ベスト8で終えた西日本学生選手権から約1週間。関大男バスは今季3度目となる関学大との一戦を迎えた。試合は終始接戦。最後の最後まで分からない展開が続いたが、あと一歩及ばず。2年ぶりの総合関関戦勝利とはならなかった。

「いつ出てもいいようにずっと準備はしてきた」と河野拓海(人4)。けがで戦列を離れた岩本卓巳(文2)に代わりスタメンに名を連ねた河野がジャンプボールを制し試合は始まった。最初の得点は河野のパスを受けた秋岡和典(人3)のスリーポイント。すかさず相手も得点を返してくる。


△秋岡

しかし、「自分でも点数を取りにいくって意識してやっていた」と菅原紳太郎(文3)。スリーポイントを沈め、アウトサイド陣の細かいパス回しに上手く合わせ得点する。さらに、中に切り込んだ足立臣哉(人4)のアシストでゴール下シュートも決めるなどこのQだけで11得点を挙げる活躍を見せた。一時はリードを奪ったものの、残り1分で相手のスリーポイントが2本決まり逆転を許す。それでも、終了間際に下田竜至(情2)のカットインが決まり点差を2点に抑え最初の10分を終える。


△菅原

相手のスリーポイントから始まった第2Q。下田のシュートや賀谷勇(シス理3)のゴール下も決まる。「ルーズボールが自分の中では一番のプレーだった」と糸瀬公平(人1)。途中出場の糸瀬がルーズボールを奪うなどして流れを引き寄せ、一時は1点差にまで詰め寄る。岸拓也(経2)がスリーポイントを決めるも、フリースローなどで得点を与えてしまいなかなか追いつくことができない。3点ビハインドで前半を折り返す。


△下田


△岸


△ハーフタイムショーの様子

足立のタフショットから後半はスタート。しかし、そこから約4分半関大のスコアが止まる。その間、デフェンスで踏ん張り相手との点差を射程圏内にとどめる。沈黙を破ったのは河野のリバウンドシュート。デフェンスリバウンドからの速い展開で、前を走っていた糸瀬が得点すると、菅原のリバウンドショット、下田のバスケットカウントが決まり開きかけた点差を縮めた。最後は秋岡のスリーポイントでこのQを締め2点ビハインドとし、試合は最終Qへ突入する。


△足立


△河野

迎えた最終Q。最初に得点したのは関学大。しかし、足立のジャンプショットや西村のスリーポイントで1点差に。ここから両者の点の取り合いとなる。河野、菅原が得点するも、相手も得点を重ね点差を返すことはできない。糸瀬が2連続でスリーポイントを沈め、菅原がインサイドでの1対1で得点。しかし、相手の得点を許し残り時間約1分半で5点差となってしまう。


△西村

ここで勝負強さを発揮したのはルーキー・糸瀬だった。相手の得点の直後にこのQ自身3本目となるスリーポイントがリングを通過。点差を2点に縮め、勝利への望みをつなぐがその後、相手ポイントガードに1対1で攻め込まれ6点差とされ、関大は後半最後のタイムアウトを取る。試合再開直後、足立のパスを受けた菅原の放ったスリーポイントが決まり会場が沸く。


△糸瀬


△菅原

残り約30秒、3点差。まだ勝負は決まったわけではない。しかし、相手ボールから始まったこの30秒は、相手にオフェンスリバウンドを取られセカンドチャンスをファールでとめざるをえなくなる。与えた2本のフリースローのうち、2本目は外れ、ボールを手にしたものの残された時間はわずかしかなかった。苦し紛れに放ったシュートはネットを揺らすことはなく、惜しくも勝利をつかむことはできなかった。


「内容的には自分たちのやりたいことをやろうとしていたと思う」と足立主将。勝つことはかなわなかったが、最後まで粘り、熱戦を繰り広げた。四私大定期戦や関西学生選手権大会では二桁の点差を付けられていた相手にすぐそこまで迫り、確実に手応えをつかんだ試合となった。

リーグ戦までの主要な試合を全て終えた。なかなか勝ちきれず、悔しい思いをたくさんしたこの春は、確実に成長の要素となる。「今の状態でいけば間違いなく、インカレに行けると思う」と尾﨑勇太ヘッドコーチ(HC)。目指す場所は全日本インカレだ。勝負のリーグ戦に向けて、残された約3カ月でさらなるレベルアップを図る。熱い夏を過ごし、秋には頼もしい男バスの姿をコートで見ることができるだろう。【文:金田侑香璃・髙橋周/写真:松山奈央】

▼尾﨑HC
「(今日のゲームプランは?)ディフェンスのところで、リーグ戦を見据えてやっぱり関学の止めなあかんところを封じるために練習してきた。その部分に関しては、ほぼ70%ぐらい続けて、徹底してやってくれた。そういうディフェンスでタフなことができるようになれば、段々オフェンスのリズムが出てきてハイスコアな得点がついてくる。(内容は)良かったかなと。まだまだ直さなあかんなってところは、もちろん選手だけのせいじゃないけど、後半しんどい場面でやられたらあかんところをやられている。11番の小西(関学大)のリバウンドのところ。特にそこなんやけど、やられたらいけない時間帯にそこをやられている。チームのプランや、やらなあかんことっていうのを後半とか大事な局面で徹底できるように、精神的にも肉体的にももう少し夏を、しっかりタフにしないといけないなと感じた。3点差やからね、タラレバばかりやし、いろんな理由があると思う。あえてダメなところを言ったらそれなだけ。岩本がけがして、河野が久しぶりにスターティングラインナップに乗ってきて、しっかり仕事をしてくれたかなと。もう河野に尽きると思うよ。しんどい局面で走れていたし、リバウンドも取ってた。じゃあそれが、ワンシーズンずっとできてたらやっぱりあいつは戦力なので、もっとチームが良くなってた部分もあったと思う。やっぱり最後の関関戦だからっていうので、燃えた部分もあったと思う。でも、ここから全部が最後なので河野には続けないと意味がないということをわかってほしいなと。やったらあれだけやれる選手なんだから。(最終Q、糸瀬のスリーポイントについて)彼はあの局面でシュートが入る子。クラッチタイムでシュートが入る子やし、前半向こうにシュートで乗られた後も糸瀬が出て、糸瀬が止めてからリズムが出てきた。ルーキーやけどそういう部分でしっかり活躍してくれた。(最後のタイムアウトでの指示は?)スリーポイントをワンショット打つ指示。最後の後半の持っていき方、ゲーム終盤の持っていき方について話した。(総合関関戦について)もう本当にタフなゲームのスケジュールだけど、やっぱり大学の名前を背負えて、これだけ応援団とか、いろんな関係者に来てもらって、全クラブが自分の大学の名前を背負って戦うってこんな経験をさせてもらえることなんてほとんどないと思う。これに本当に感謝したいし、ここで負けたことというよりは、ここでバスケットできたことっていうのを、しかもすごいゲームやったので、今日は。今シーズンのベストゲームと言っても過言ではない。やっぱりこういう関関戦っていう場所で自分の大学にもっとプライドを持ってほしいし、それは1年生も一緒。僕は1年の中で1番好きなので、関関戦。普段と違う雰囲気でやれる大事な環境だと思ってる。やっぱり関関戦は素晴らしい。物足りない部分もある。でも、6月、7月が勝負なので。今まで、リーグ戦に向けて作ってきたところがあるから。6月、7月が全て。ここで絶対変わると思う。変わらないといけない。下級生が多いのでとにかくフィジカル。とにかくフィジカルと、チームの連携っていうのを高めていかないといけない。連携を高める練習とフィジカルの部分をしっかりやっていく。今の状態でいけば間違いなく、インカレに行けると思う。それは言い切れる、自信がある。どんなアクシデントが起きても間違いなくインカレを目指せる力にリーグ戦までに持っていきます」

▼足立主将
「西日本は自分たちの思い通りの結果が出なくて、でもその中で自分たちのプレースタイルっていうのはしっかり生まれてきていた。そこをもっと磨いて関学戦に臨もうって感じで入った。入りから最後までしっかり自分たちが走る意識もあったし、インサイドもアウトサイドも全員で走れていた。勝つことはできなかったけど、内容的には自分たちのやりたいことをやろうとしていたと思う。自分がアタックしたらインサイドもアウトサイドもすごい待ってるし、出したら決めてくれるようなチームになってきているので、すごい安心してパスが出せた。いつもの試合に比べたら最初から最後までみんな頑張ってたし、自分たちで崩すというか、自分たちのミスからっていうのはなかなかなかった。それでも相手がリードしたり、いいところでスリーを決めてきたりっていうときに、それでもいつもなら10点とか開けられるような流れでもそれでも頑張って粘って1桁差でずっと付いていって、でもそこで自分たちから抜け切るっていうのはまだまだ無い。それをしないと、関学にも勝てないし、リーグ戦で勝つこともできない。もっと粘りながらも自分たちがリードできるタイミングっていうのをもっと作って行ったら良かったかなと。雰囲気はやっぱり4年目で、あれだけ周りの応援がすごいってことはわかっていた。今日は本当に中でのコミュニケーションっていうのはあんまり、正直無かったんですけど、コミュニケーションが無いなかでもすごい合わせとかできていた。ディフェンスのヘルプからのローテーションとかいつもなら喋ってケアしないといけないところも、喋らずにケアできていた。自分たちの体が覚えているというか、考えなくても体が自然に動くようなプレーが多かったのでそこはすごい成長。自分たちのプレースタイルっていうのがやっぱり、声を出していなくても身に染みてできているなと感じました。これまでの関学とのゲームより明らかに良かった。向こうもシュート当たっていて、こっちも当たっていた。まあでも関学はあれぐらい絶対決めてくるし、こっちもあれぐらい決めないといい勝負っていうのはできないので、勝つためにはもっと得点力も上げないといけない。リバウンドをもっと取れるときはあっただろうと思うし、もっと強度を上げていかないと絶対に勝てないと思う。そこがリーグまでの課題かなと思います。夏、すごい暑いし体力付けるチャンスでもあるし、粘り強さとか、忍耐強さとかっていうのがすごいこの夏で練習であったり、遠征であったりっていうので自分たちがレベルアップできるチャンスだと思う。リーグがまだ先なのでモチベーションは上げにくいかもしれないですけど、今全然勝てていないっていう状況と自分たちが良くなってきているっていうのは本当に全員がわかっていること。それを全員が理解して練習していたら今まで以上にレベルアップできると思うので、レベルアップしたチームでリーグの初戦を迎えられるように、ここ2、3カ月頑張っていきたいと思います。インカレに出るっていう目標で今シーズンやっているので、まだ結果は出ていないですけど確実に強くなっている。楽しんでプレーできていると思うので、この夏は1部のどのチームよりもいい練習をして、優勝するぐらいの気持ちで全員で戦って、インカレに出れたら今までの、負けから学んだことがすごく生かされると思う。今の負けの状況をマイナスに捉えるんじゃなくて、良くなってきている部分に自信を持って、絶対インカレに行けるように、4年生がしっかり引っ張ってやっていこうと思います」

▼河野
「岩本がけがして抜けたっていうので、急遽エスカレーター式で上がったっていうのもある。だけど、いつ出てもいいようにずっと準備はしてきたつもりだった。だから焦ることなく、今日の関関戦を迎えることができて、アップの時からすごい状態が良かった。出だしも相手の坂本拓馬(関学大)をフェイスガードでつけって言われてて、最初フェイスして相手がターンオーバーしてくれてこっちも流れに乗れた。今日の役目はリバウンドとゴール下は決め切ること。それがすごいできて、外でのプレーじゃなくて中で合わせてって、我慢しながら付いて行った。ブレイクもすごい出せたし今までの自分とは全然違うなっていうようなプレーが出せて、負けてしまったけど、チーム的にもすごい調子良かったし120点満点をあげたい。リーグ戦、3カ月後になるけど、そこでは(関学大に)2勝できるように、この悔しさを忘れずにやっていきたい。(好調の要因は?)やっぱり4回生で最後っていうのは大きかった。関関戦、1回生からずっとやってきて、応援団とかチアとかここまで応援してくれる大会っていうのはなかったし、今日なんかはKAISERS TVの人たちが中継してくれたりとか。それがすごい自分のモチベーションにつながった。とにかく楽しかった。なにをしても盛り上がってくれるし、自分の中で夢のような時間を過ごしたなと思う。(苦しいところでいいプレーが出ていましたが)それはもちろんここで諦めたら試合終了って言葉があるように、ほんまに今、そこで諦めたら交代もいないし、本当に負けてしまう。自分のせいで負けたくなかったし、ここで変わらないとっていう思いが強くて。4回生で後輩を引っ張っていくためにはプレーで見せるしかない。まずはプレーを見せるしかないってことで、最後その気持ちだけでつなぎとめた。途中で足もつったんですけど、弱みとか一切見せたくなかったから最後まで絶対やり切ろうっていうのでやり切りました。(最後の関関戦でしたが)めちゃくちゃ楽しかった。本当に今までで一番楽しい試合で、この前の慶応との定期戦も楽しかったけど、それ以上にライバルとここまで接戦してこんな雰囲気の中でできたっていうのは感謝もある。やっぱりベンチメンバーで出ていない人もいる中でこうやって自分を出してくれた尾﨑さんにも感謝して、最後は絶対にインカレに行けるように自分のプレーを毎回120%以上出せるようにやっていきたいと思います」

▼菅原
「西日本の最後の中京戦でいい入りができたのは自分たちの自信にして、逆に後半出来なかった部分っていうのを反省点に1週間練習をしてきた。この関関戦ではその良かったところをちゃんとコートで表現することと、後半の出だしとかリバウンドとかを徹底することをチームで意識してやってきた。チームで出だしはしっかりやろうってことで、個人的にも自分でも点数を取りにいくって意識してやっていた。1Qの入りの部分で結構得点が取れたのは良かった。2ピリ、3ピリで個人的なシュートミスとかが出てしまったのでそこをちゃんと決められればもっとスコアを伸ばすこともできたし、チームの勝利にもすごくつなげられると思った。そこは今回の課題だと思います。(最後にスリーポイントが決まりましたが)リーグ戦をやっていく中で、関西のほかのチームと戦うときにやっぱり留学生とかいるからどうしても自分が外を打てなかったら得点も伸びない。ゴール下だけではどうしても戦いづらいっていうのがあった。外のシュートっていうのは全関西の時から自分で意識してやってきて、今日ああいう場面で決められたっていうのはこれからすごく自信になると思う。もっと練習して決めれるようにしたいと思います。(リーグ戦までの主要な試合を終えて)いい試合っていうのは絶対にあったし、それでも結果を残せなかったっていうのは自分たちの実力不足だと思う。今日はぱっと見でいい試合ができたかもしれないけど、相手に点数めちゃくちゃ取られてたし、自分たちのいつもの、売りにしている部分が出し切れなかったところがあると思う。そういう所を直していかないと、リーグ戦でも結果は残せないと思うので、いままで結果が残せなかったっていうことをちゃんとみんなで自覚して、リーグ戦では絶対インカレへ行けるようにっていう覚悟を持ってやっていきたいと思う。自分が大学に入学して、1年生の頃は2部優勝でチャレンジマッチで負けて、(全日本インカレの)一歩手前で終わってしまった。2年生の時も4回生がすごい頑張ってくれて最後の最後までインカレに行けるかどうかわからないところまでいったけど、インカレに行くことはできなかった。今年は自分の力でチームをインカレへ連れていくってぐらいの意識をもってリーグ戦に臨んでいきたいと思います」

▼糸瀬
「(初めての関関戦でしたが)応援がすごすぎて逆に聞こえないとか、指示のミスとかもいっぱいあった。でも、逆にそれを自分のパワーに変えるというか、それが後押ししてくれたかなっという気持ちがあります。2Qに関しては、この試合の前の練習で、あまりいい動きができていなかった。気持ちが乗らなかった部分があって、だけどそれを乗り越えて、果敢に攻めていくって気持ちになって最初の得点は思いっきり行けたかなと思います。2ピリではスリーは打たなかったんですけど、(最終Qで)最初のスリーを打ってから、今日ちょっといいなと。打った瞬間に分かった。思いっきり打たせてくれる先輩方のパスとかがあったからこそ打てたと思っているのでそこは(足立)臣哉さんとかに感謝したいです。負けたくないって気持ちがあって、あの点差と時間だったので果敢にスリーを狙いにいこうと思って打った結果3/3といういい確率だったので良かったと思います。短い時間でも爪痕を残すというか、自分にできることを精一杯やろうって思っていた。今日の2ピリもルーズボールが自分の中では一番のプレーだったなと思います。同点とか2点差とかっていういい時間帯で出してもらって、緊張もあったんですけどそこは4年生の先輩方が後押ししてくれて、自分のプレーができた。(リーグ戦に向けて)絶対にインカレに行くっていう気持ちで、先輩方に頼るんじゃなくて自分が連れて行くんだっていうぐらいの気持ちでやっていきたいと思います」