【野球】立命大に勝ち切れず 優勝消滅

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◇2019年度関西学生春季リーグ戦第7節◇対立命大3回戦◇5月20日◇南港中央野球場◇

立命002 000 020=4
関大010 011 000=3

(関)高野、肥後―久保田拓、林大
(立)坂本、糸井、山梨、有村―大本、榮枝

1(左)濵田大
2(二)坂之下
3(中)安藤大
4(遊)野口
5(右)倉川
6(一)上神
7(三)松島恒
8(捕)久保田拓
9(投)高野

試合後、選手たちはうなだれた。優勝への一筋の光は呆気なく途切れ、最終節を前に春の全国出場はかなわなくなってしまった。

1戦も落とせない関大が、先発投手として送り込んだのは高野脩汰(商3)。1戦目を完投勝利した左腕は、中1日で再びマウンドへ。今季不調の高野を、関大打線は何としても勝たせなければいけなかった。

先制は関大だった。2回裏、ルーキー・上神雄三(法1)がヒットとエラーで二塁まで進むと、7番松島恒陽主将(人4)が痛烈なタイムリーで魅せる。レフト方向への一打で上神が生還すると、主将は笑顔を浮かべた。


△上神


△松島恒

直後の3回表に相手打線が反撃を開始する。2回戦で3安打を浴びた1番渡邉のタイムリーで同点とされると、3番橋本の犠牲フライで簡単に逆転を許してしまう。しかし、試合はまだまだ序盤。関大も黙ってはいなかった。

3回以降、得点圏にランナーを進ませない投球を行う高野に、打線が救いの手を差し伸べたのは5回のこと。8番久保田拓真(社2)のヒットと9番高野の犠打で2死一、二塁とする。まさに野球はツーアウトからだった。続く濵田大輔(経3)が四球を選択すると、満塁で打順が回ってきたのは坂之下晴人(人2)。ファウルで粘ると、相手エース・坂本が四球を出す。持ち前の勝負強さで押し出しを呼び、意外な形で同点となった。


△坂之下

さらに6回、関大の4番野口智哉(人2)が目の覚めるプレーを見せた。返した4球目は、右方向に伸び、フェンスに直撃。ボールが転がる間に、野口は全力でダイヤモンドを駆け抜け、一気にホームベースへ。大学初本塁打をランニングホームランで飾った。

逆転に成功した関大。このまま高野が守り切るかと思われたが、そう簡単に立命大も終わらせはしなかった。8回表、2死まで追い込んだところから連続ヒットを浴びると、代打・榮枝に強烈な三塁打を浴び走者一掃。ツーアウトからの悲劇だった。

一度は勝ち越しに成功した関大だが、二度目の逆転劇は起こせず。最後の打者・安藤大一郎(経2)が二ゴロで打ち取られると、ベース上で悔しさを噛みしめた。

この試合での敗戦をもって春の全国への道は途切れた。最終節で待つのは、立命大と優勝争いをしている近大。立命大と接戦を繰り広げた関大ならば、強豪校にも勝利を飾るに違いない。笑顔で春リーグを終わらせるため、戦いは続く。【文:松山奈央/写真:中西愛】

▼早瀬万豊監督
「高野がいい感じで投げていた。あの1球で全てが決まってしまった。1戦目も投げていて、どうかなという感じはあったが、内容は良かった。もうひと力が足りない。これが野球。たくさん応援してもらっているので、残る近代戦と秋のリーグでいい野球をいてもらえるようにやっていく」

▼松島恒主将
「緊張感を持って試合に臨んだ。タイムリーは打ったが、負けては意味がない。何も嬉しくはない。点は取られたが、ピッチャーは何も悪くない。あともう1点あれば落ち着いてできたかもしれない。あと一打の課題はどうしたらいいかまだ分からない。負けるのは嫌。負けて終わるのはおもしろくない。それに、勝てばチームの成長につながる。秋につながっていると思ってやるしかない。」

▼高野
「中1日でも思ったより投げれた。失投が1戦目より多く、あまり良くない割には途中まではいけていた。最後に詰めの甘さが出た。今日はいけるところまでいくつもりだった。監督からは『インコース使っていけ』とか『集中して締めろ』と声をかけてもらった。近代戦もまた競った試合になる。今日みたいにしょうもない失点をしないようにしたい」