【ハンドボール】関学大に引き分けるも、収穫得た

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◇2019年度関西学生春季リーグ戦第7節◇対関学大◇5月5日◇田辺中央体育館◇

【前半】関大12-14関学大
【後半】関大14-12関学大
【試合終了】関大26-26関学大

ラスト10秒でゲームが動いた。試合終盤の後半27分でGK谷雄太(経3)が相手の7㍍スローを止めると、2点リードの優勢で関大の流れ作ったかと思われた。しかし簡単にゲームを終わらせてくれる相手ではなかった。

徐々に点差を詰められていく、1秒が惜しい状況。1点差の中で関大がタイムアウトを取ると、関学ボールで再開。試合時間残り10秒でまさかの同点ゴールを入れられる。最高潮に盛り上がる相手ベンチと、思わず頭を抱える関大ベンチ。最後のチャンスで、ブザーと共に川人龍之介(経1)がシュートを放つも、非情にもポールに当たり跳ね返る。熱戦の結果は今季2度目の引き分けだった。

立ち上がりは好調だった。後藤倫志主将(人4)を中心に、次々とシュートを決め、1年生GK廣上永遠(文1)のキーピングも光る。だが、徐々に点差を詰められ、やがては逆転されてしまう。2点差を追いかける形で、前半を折り返した。

何としても追い上げたい後半。「前の6試合調子が悪かった」という栗栖昇己(文3)が遂にその実力を発揮する。低めのシュートも、遠くからのロングシュートもしっかりと決めていく。さらに、小島魁人(人3)が相手のパスボールを奪って速攻を決めるなど、会場を沸かせるプレーで関学大を突き放した。

だが、相手の堅いディフェンス陣が立ちはだかる。簡単にはゴールを入れさせてもらえない時間が続き、必死に作った点差をじりじりと追い詰められる。後半26分時点であった3点差も、関学大の猛攻により試合終了の時には同点にまで迫られてしまった。

流れをつかみ切れず、関学大にゴールを決められたこの試合を、「詰めの甘さ」と後藤主将は振り返った。だが、主力として出場してきたメンバー以外がコートに立ち、確かな活躍を見せたことは、チームのモチベーション向上につながる。勝利こそつかめなかったものの、収穫も多い試合だったと部員は語った。「自分たちはチャレンジャー」(栗栖)。今季残る2戦、どんな相手にも挑戦の気持ちを忘れずに戦い抜く。【文:松山奈央/写真:竹中杏有果】

▼中川監督
「勝たないといけなかったが、半歩前進の試合。昨日と内容が全然違う。メンバーを変えて機能したことは、モチベーションにもなる。チーム内に競争は絶対いる。栗栖もすごかった。完全ではないが、少し上向きになったのでは。昨日は焦りがあったが、そういうことばかりではだめ。今日はいい試合をできた。どん底からは脱している。もっといい面を伸ばして。しっかりとやれたら」

▼後藤主将
「引き分けをそんなマイナスに捉えることはないと思っている。今日は人を変えて、練習からAとBチーム関係なくやってて、実力は同等レベルだから、調子のいい人が試合に出るという感じで。昨日はずっと試合に出てきた人でやったけど、乗り切らなくて。練習中はBの方が流れ的にも調子良かったから、今日は人を入れ替えてやってみたら、良かったし、あれだけ身長が大きい相手でもディフェンスが堅かった。抑えるところはしっかり抑えれていたと思うから、悪くはない。昨日はくすぶっている感じがあったが、今日はそれの次の日と考えたら十分いい内容だったのでは。最後、谷が止めてくれたのは大きかった。だが、あそこで止めてくれたのに勝ち切れなかったのが、今の自分たちの実力。昨日あんな負け方しても、今日これだけの試合ができて、それでも勝ち切れないというのは、詰めの甘さがあるのかもしれない。中盤のグダっとしている時間を少なくしないと。(関学戦に臨むにあたって)チームは『大丈夫なのかな』という感じだったが、始まってみたら結局良かった。自分自身は失うものはもうない。今まで、キャプテンだから下手なプレーできないとか思ってきたけど、もうそんな事を言っている場合ではない。点が入らない部分が多いから、自分がやるしかない。今まで自分が試合に出てきた形は、流れを変えるところだから。自分のシュートは会場が沸くようなシュートが多いから、そういうのも含めてやるしかない。悪くなかったのでは。(残る試合について)良い方向に切り替えて、1週間練習できたら。個人的には、やっと今日で芽が出てきた気もしている。それをあと2試合でどう生やすか。攻め方も同じになってしまっているから、サイドまで持っていくとか、そこら辺をもっと合わせてやっていかないと、これからもしんどいと思う。つまらないミスも減らさないと上の相手には勝てないので。ディフェンスももっと突き詰めて。今の状況に満足していたら上には行けない」

▼栗栖
「今季、前の6試合が調子悪くて、村上(村上涼=文2)に任せてて。昨日はスタメンを外れてベンチから見てたが、落ち着かなくて、『試合に出たいな』って。今日は色々チーム的にも切羽詰まっていて、関学に勝たなあかんという状況だった。今までは気持ちがフワフワしているところもあったが、今回はしっかり入れたのでは。(自身の結果について)もっといけた。昨日は池本さん(池本祐也=社4)が調子良くて、そういう調子のいい人が引っ張らないと。もっとチームに勢い付けられるようなゲームをしないといけない。昨日ベンチから見ていて、このチームは経験の少ない子が多いから、ベンチから声を掛けたり試合に出なくてもチームを支えられる人はもっと目を配っていかないと。(チーム状況について)本当は焦らないといけない状況だが、色々な可能性を見出せた試合でもあった。この2戦は色々な人が出て、勝ちはなかったが、いい経験になったと思う。チームの底上げにもつながる。(残りあと2戦だが?)勝ち点に関しては後がない。大体大はけがでいないメンバーもいるが、それでもしっかり勝ち切るチーム。その前の同大戦で対策して、この2日で得た色々なパターンで同大に勝って、勢いに乗って最終節の大体大にいきたい。自分たちはチャレンジャーなので。相手を格下に見ていたら食われるだけ。しっかりと気合いを入れていきたい」