【コラム】カンスポの記事の最後には名前を入れる

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カンスポの記事の最後には名前を入れる。どんなスポーツの記事を読んでいても、最後の一瞬だけはカンスポ部員が主人公になる。こんなに引きこまれる文章を書いたのはどんな人だろう。このスポーツをしてたのかもしれない。今回まで続けてきたコラムリレーでも、部員それぞれの想いを感じることが出来た。たまには陰の存在カンスポに、スポットライトを当ててみるのもいいのかもしれない。

「バスケしてたやろ」とは絶対に言われない身長と運動神経。高校3年間でコートに立てたのはほんの数分。スタメンが精一杯頑張って、それでも勝てない点差になると私の出番がやってくる。ちょっとでも部に貢献出来ればと思い、ベンチでは積極的に動いた。技術よりもスコアを書くほうが上手くなった。1番練習に来てるからと、毎回ユニフォームを貰えた分、周りのメンバーには恵まれていたのだろう。「そろそろ3年生出そうか」と言われて出た引退試合も、最後までバスケが出来ることがただただうれしかった。

部活を引退して1週間後、あと3点届かずに引退が決まった男子バスケ部の試合を観て、自分の引退試合よりも泣いている私がいた。最後までベンチから1番声を出し続けた主将。重傷を悟らせることなく40分間プレーしたメンバー。シュートが入る度に悲鳴が上がったこの試合は、終始接戦でスタメンが交代することはほぼ無かった。主将の悔し涙を見た瞬間気付かされた。バスケ部でコートに立つ選手としてのプライドは私にはなかったのだと。

カンスポの記事の最後には名前を入れる。責任をもって書くという意味も込めて。今度こそカンスポとしてのプライドを持ちながら。試合に出る選手だけでなく、陰で支えている存在も伝えていく。青春をかけたKAISERSの証をカンスポにのせて。【谷満梨奈】