【コラム】カンスポという新たな出会い

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桜の花も見ごろを迎え、春の選抜高校野球も今日、奈良の智弁学園が延長戦の末に初優勝という形で幕を閉じた。プロ野球も開幕し、白熱した戦いに一喜一憂する日々を過ごしている。明日からは4月となりいよいよ春本番。関大では入学式が行われる。

期待と不安が入り混じりながらも、胸を膨らませる新生活。しかし、2年前の私は絶望の中で、関大での生活をスタートさせた。高校3年生では、ただ単に勉強から逃げるためだけに3歳から続けていた野球を最後まで完全燃焼し、10月に行われた学祭では率先して企画から運営に励んだ。現実から逃げ続けた自分に合格通知書は届くはずもなく、浪人という道を決断せざるを得なかった。

今までの自分を変えたい、変わるには最後のチャンスだと思って浪人時代はあえて厳しい環境を選択した。初めて親元を離れ、18時が門限で携帯もテレビもない生活という今では考えられない予備校の寮に入り、1年間一心不乱に勉強だけに打ち込んだ。しかし、満を持して挑んだセンター試験で惨敗。私立入試もことごとく散り、自分の力のなさに失望した中、全く頭になかった関西大学に進学することになった。

前置きが長くなったが、決してマイナスなことを言いたいわけではない。実際に今の私は、幸いにも前向きにやりがいを見つけて大学生活を過ごすことができている。それは、間違いなくカンスポの存在があったからだ。今までスポーツが好きでプレイヤーとしてもスポーツに携わってきたが、大学生になって初めて気づいたスポーツの魅力がある。それはどんな試合にも、どの選手にもそれぞれ1試合に懸ける思いがあり、たとえ負け試合でも必ずそこにはドラマがある。それを肌で感じ、一人でも多くの人に伝えるのが今の自分自身の活動であり、そういう信念をもって活動している。

どんな状況でも、必ずその人を変える出会い、出来事は訪れる。自分を変えるチャンスは、どこにでも転がっているのだ。新生活がスタートする春、勇気をもって踏み出す一歩が新たな自分を発見し、想像もつかなかった道が切り開かれるのかもしれない。【高橋良輔】