【コラム】新たなスポーツライフ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

私のスポーツ人生は、いつも中途半端だった。

 

大泣きして、スクール初日で辞めた水泳。同級生とそりが合わず1年で辞めたバスケ。3年も続けたにも関わらず、段位を取らずに引退した剣道。メンバーが揃わず、入部すら諦めたソフトボール。確かに、どれも真面目に取り組んでいなかったから、中途半端に終えているのは当然といえば当然である。

 

しかし、高2の春。私のスポーツ観が変わったきっかけがある。プロ野球チケットをもらい、甲子園に行くことになったのだ。そこで目にしたのは、一つ一つのプレーに喜び悲しむ選手やファンの姿。私には、その光景全てがすごく生き生きして見えた。スポーツはする方が楽しいと思っていたが、180度考えが変わった。

 

それから、私はスポーツを「する」のではなく「みる」ようになった。幸い自転車で10分弱のところに甲子園があったため、夏は毎日高校野球観戦に通う。テレビでも、野球・サッカー・テニス中継と何でも見た。

 

そんな風に残りの高校生活を送り、いつのまにか関西大学に入学。なにげなく開いたクラブ・サークルガイドの中から、たまたま関大スポーツ編集局を見つけた。本能的に「ここに入るしかない!」と思い、部室を訪ねたことはまだ鮮明に覚えている。

 

そして、野球の体験取材。いつものように試合を見て終わり、ではなかった。選手・監督へのインタビュー。私はこれを聞いて、また考えを改めることになる。それはインタビューを通して彼らの思いや考えに触れたからだ。試合中にそんな心の葛藤があったのか、そんな思いで打席に立っていたのか。観戦しているだけでは分からない、スポーツの奥深さを発見したのだ。

 

「みる」ことに満足していたが、「つたえる」という新たな方法を見つけた私はワクワクしていた。と同時に使命感も生まれる。スポーツの楽しさ・感動を人々に伝えることだけが役目ではない。そのスポーツに関わる「人」そのものを報道する義務だ。

 

中途半端な気持ちでは、全てを伝えきれないだろう。しかし、ようやく私はこのカンスポから発信することで、自分らしいスポーツ人生を歩んでいる。まだまだKAISERSの真の姿に迫っていきたい。【谷 風花】