【ハンドボール】土壇場で追い付き引き分け

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◇2019年度関西学生春季リーグ戦第3節◇対近大◇4月14日◇関西福祉科学大学◇

【前半】関大9―13近大
【後半】関大16-12近大
【試合終了】関大25―25近大

攻撃の歯が立たなかった。何度もシュートを試みるも決まらず、じりじりと焦りが増していく。焦りはミスにつながり、パスミスやボールを奪われる場面も目立った。相手の力強く素早いパス回しを遮るディフェンスが機能したことで、失点は今季最小。それでも、得点力に欠け、ゲームを制することはできなかった。

前半から流れは相手・近大のものだった。なかなかシュートが入らない関大とは対照的に、近大が手堅くゴールを決めていく。この状況に、中川監督も「慎重に打っていない」といら立ちを隠せない。少しずつ点差を離され、前半18分頃には7点差に。

この悪い流れを断ち切ろうと奮起したのは、村上涼(文2)だった。3連続ポイントなど、攻守で活躍。プレーでチームを鼓舞した。

小橋澪椰(人2)や川人龍之介(経1)ら下級生の活躍で相手に食らい付き、点差を詰めていく。4点差まで迫ったところで、前半を折り返した。


△小橋


△川人

絶対に取り返したい後半。相手の取りこぼしを見逃さず、しっかりと攻撃につなげるなど、猛攻の末1点差まで詰め寄る。しかし、取っては取られてのもどかしい展開が続き、あと1点差が遠い。

上級生も意地とプライドを懸けた活躍を見せる。下柳裕嵩(文4)や池本佑也(社4)が何度もゴールネットを揺らす。後半25分、栗栖昇己(文3)が相手のペナルティにより、7㍍スローに。任されたのは後藤倫志主将(人4)。決めれば同点の絶好機。緊張の一投は、相手GKの体に弾かれ、見守っていた選手たちは崩れ落ちる。


△池本


△栗栖


△後藤

絶対に負けるわけにはいかない。後半29分でタイムアウトを取り、試合再開は相手ボール。決められれば逆転は難しくなる場面で、下柳が相手ボールを奪うことに成功。そのままコートを走り抜ける。試合残り10秒で、左45度から放ったボールは、GKの体をすり抜けそのままゴールネットを突き刺す。同点の1点だった。しかし、反撃もそこまで。試合終了を告げるブザーがコートに響き渡った。


△下柳

引き分けという結果に、「あれだけの試合で引き分けでよく終わった」と中川監督も思わず呆れ顔を浮かべた。ここまで3試合で、関大らしさ溢れる爽快な試合はまだできていない。本来の力を存分に発揮し、勝利に喜ぶ関大ハンドが見たい。【文:松山奈央/写真:竹中杏有果】

▼中川監督
「よく負けないで済んだ。あれだけの試合で引き分けでよく終わった。慎重に(シュートを)打っていないのに、勝負所で慎重になりすぎていた。7㍍スローを4年生も外している。下級生のおかげ。流れがきた時にこっちがやり切れていない。1点差までいってミスでまた離された。最後の下柳のもよく入った。本当に負けなくて良かった。来週こそ気持ち良い試合を」

▼後藤主将
「今までのキーパーより大きかったし、うちのキーパーよりも大きかったから、身長も動作も。それで慣れてない部分もありつつかな。シュートも決めれてなかったし。あとは、練習中から、どこか舐めてるというか。緊張感がないというか。週末に試合があるっていうのを分かってるか、っていうのがあまりないからそれも関係あるのかなあ、と思う。先週あんな試合をしたのに、浮ついているというか。これだけこっちが意識しろと言ったところで、自分は言うことしかできない。それで自分が変わるかどうかだと思うから。その意識1つでだいぶ変わるとは思うが、それができてないのかもしれない。今回失点25点で、先週の2戦よりも少ない失点だった。そんなにめちゃくちゃに攻められてるわけでもなかったし、何がいけなかったかと言ったらオフェンス。速攻で焦ってミスして、というのが多かった。ちゃんと守れてたのか、というのがあるから、ディフェンスで固めろと。速攻まで持っていって、でもそこで焦ったらだめだから、無理だから止めたらいいから、と。それでも1点差までいって、点差広げられて、そこにあったのは速攻でのミスが多かった。そこは声を掛けていたが、伝えられていなかったのかもしれない。(次節について)雰囲気を切り替えて、持っていくしかない。試合で出たくないミスという意味では、この3戦で経験するべきことは経験した。ディフェンスはできていたから、あとはオフェンスだけ。シュートの確率を上げれるかが課題。モチベーションの持っていき方は、チームとしてこれからの課題。相手への思いや、一戦一戦に懸ける思いが足りていない。それをどれだけ意識させられるかどうかだと思う」