【コラム】連載企画《リーグ展望》第3回/ラグビー部 もう1度、あの舞台へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

昨年、関西大学Aリーグで4位となり、47年ぶりに全国大学選手権に出場したラグビー部。選手権では、関大史上初となる勝利を法大相手に挙げた。数々の歴史を塗り替えた昨年の思いを引き継ぎ、新たな挑戦へと歩み出す今年。下級生時から実戦経験豊富なFL高本主将に意気込みを聞いた。
IMG_3494

--新チームが始動してからの雰囲気を教えてください。

今は基礎のトレーニングを中心にやっていますが、いい方向に進んでいると思います。昨年は4年生を中心にまとまっていた印象があるので、今年はチーム全員でひとつになりたいです。スローガンに掲げた〝One Heart″の通り、全員が一つの目標に向かうようにしていきたいです。

--昨年は、関大ラグビー部にとって大きく飛躍を遂げた1年だと思いますが、成績を振り返っていかがですか?

春に勝てない期間が続いて苦しい時がありました。リーグ戦が始まってからも勝利が遠くて、自分たちに力があるのに勝てないのが不思議でした。不安に思う部分も多くあったのですが、関学大相手に41-19で快勝できてからチームに自信がよみがえったように思います。そして、最後には選手権で勝利できましたし、関大ラグビーとしてやってきたことが出せた1年だと思います。

--大学選手権というお話がありましたが、強豪校である中大、絶対王者である帝京大と対戦した印象を教えてください。

両校と対戦して感じたのは、通用する部分があったということです。スクラムでは帝京大にも負けませんでしたし、中大との試合では主導権を握る場面もありました。それでも勝てなかったのは、全国での経験不足が大きいと思います。力の差はそこまで感じなかったので。

--2敗を喫し迎えた法大との最終戦。皇子山で行われた試合には立ち見客がいるほどの超満員で、大声援を受けての試合になりましたね。

試合前のアップでグラウンドに立った時に、観客の多さに感動しました。ラグビーブームがあったとは思うのですが、あれだけの声援は力になりました。より一層、勝つぞという気持ちになったのと、平常心になれたのを覚えています。

--試合内容としましては、前半を22-7で折り返しましたが、最後の10分間は非常に苦しい時間が続きました。グラウンドで戦っていて、どういった80分間でしたか?

前半はいいペースだったのですが、後半がしんどかったですね。ですが、全員で「4年生が最後やぞ」と声を掛け合って、4年生のためにも絶対勝とうと思って戦ってました。最後は守る時間が続きましたが、関大ラグビーの強みである粘りのディフェンスをしっかりと出せたのが勝ちにつながったと思います。試合が終わった瞬間は、今までになく興奮して涙があふれてきました。本当に関大でラグビーやってきてよかったと思いました。もう、うれしいの一言でしたね。
IMG_3024
▼中心選手の高本主将

--素晴らしい成績を残したチームを引き継ぐことになりましたが、ご自身のキャプテン像をどのように考えていますか?

人が嫌がることを率先してでき、痛いことでも嫌がらず自分がやると決めてやっています。強いチームを作るためなら、嫌われる覚悟を持ってしっかりとまとめていきたいです。そして、最後まで体を張れる、キャプテンでありたいです。

--今年のキーマンをFWとBKでそれぞれ教えてください。

FWは、副将のPR後藤ですね。スクラムは本当に強いので、あとは苦手の守備を克服してくれればなと思います。スクラムは関大の武器なので、後藤の強さには信頼しています。
BKは、二人いるのですが、WTBの高吉とCTBの永井です。高吉は、FLからBKに転向した選手でスケールが大きく、ブレイクしてくれると期待しています。永井には最上級生としての意地というのを見せてほしいです。経験では、下級生のFB竹中やWTB吉田陸が勝りますが、僕たちの代が頑張らないと勝てないと思っています。
IMG_2428
▼主将がキーマンに挙げた後藤

--意識する大学はありますか?

個人的な思い入れが強くなるのですが、同大、立命大、摂南大は高校の同級生が主将を務めているので負けたくないです。上に行くためにも、関西の大学には負けたくないです。

--昨年、リーグで4位になったこともあり、今まで以上にマークがきつくなると思われますが、リーグ戦での目標はどのように考えていますか?

優勝したい気持ちはもちろんありますが、まずは昨年を超える3位を目標にやっていきたいです。マークされることはありがたいですし、だからといってやり方を変える気はありません。関大は低く鋭いタックルと粘りのディフェンスだと、代々伝えられているので、関大ラグビーをしっかりと通用させることが大切だと思います。

--最後に、今後に向けての意気込みをお願いします。

今年は、人間として成長できる年にしたいです。精神的なムラをなくして、レフリーを常にリスペクトする。人間性の強化がラグビーの上達にもつながってくると思うので、当たり前ですが、礼儀正しく挨拶をする。そういったところから徹底していきたいです。その上で、昨年を超える成績を残し、選手権でもう一度勝ちます。
IMG_1869

IMG_3489
▼昨年からレギュラーとしてチームを引っ張る竹中(上)・吉田陸(下)

大学ラグビー界に大きなインパクトを与えた昨年。関大ラグビー部は常勝軍団への道のりを驀進(ばくしん)中だ。この勢いはとどまることを知らない。心を一つに見据える先は、昨年以上の景色と伝統を超える未来だ。ますます躍進を続ける関大フィフティーンの今後の姿に期待が高まる。【嶋健太朗】

001

今回のインタビューの内容は、4月上旬発行予定の関大スポーツ第272号にも掲載されますので、ぜひご一読ください。