【少林寺】関大少林寺拳法部 重量級拳士特別対談

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11月に行われた全日本インカレの重量級の部で連覇を達成した伊藤さんと、初のメダルを獲得した髙瀬さんに、大会中の事から普段の部活動の事までインタビューを行いました!

ー今大会の意気込みは?

伊藤 最後の試合なんで絶対勝つ。それ以外は考えてなかったです。

髙瀬 入賞する最後のチャンスというのもあるし、関大少林寺拳法に恩返しする為にも、絶対勝つという気持ちでした。

ー大会前の練習は?
伊藤 普段通りの練習に加えて、普段とは逆の構えからでも綺麗な蹴りが出せるように、キレなどの見栄えの良さも意識して練習しました。

髙瀬 僕は中段です。あと、自分は緊張しやすいので、平常心を保つようにいつも通りの心構えを心がけました。あとは、残心も点に繋がるので意識しました。

ー少林寺拳法部の練習のタイムスケジュールを教えて下さい。

髙瀬 部活は授業にもよるんですけど、朝から始まります。練習は一応19時30分までやるんですけど、そっからは各自やりたいことをやるって感じです。

ー伊藤さんと髙瀬さんは大会前どんな居残り練習をしたんですか?

伊藤 僕はやっぱり蹴りですね。去年の全日本の時も蹴りがうまくいったから優勝できたというのもあるので。

髙瀬 僕はランニングと筋トレです。それをやってる時が1番自分と向き合えるので。

伊藤 それはある(笑)めっちゃ色々考える。

髙瀬 自分は走るのめっちゃ嫌いなんですけど、ここで止まってしまったら終わってしまう、あともう少しって感じで気持ちを整えながら走っていました。

ー大会前のルーティンはありますか?

伊藤 僕は絶対塩タンとアイスクリームを食べるようにしています。

ーなぜですか?

伊藤 大好きだからです。

髙瀬 (笑)

ー髙瀬さんは何かルーティンはありますか?
高瀬 僕はUVERworldを聞く事ですね。テンションが高める曲を聞くようにしています。

ー今大会の3試合の中で1番苦しかった試合は?

伊藤 僕は1試合目ですね。空手道の組手みたいな構え方の選手で中段が守られてる形になっていて、技有りが取れなくてすごい焦りました。

髙瀬 僕も1試合目ですね。僕はそのグループの中での1試合目だというのもあったので、緊張しやすい性格に加えて、すごい緊張しました。

ー今大会で一番成長出来たなという事は?
髙瀬 僕はやっぱり夢にまで見たメダルを取れたことですね。今までの大会では、結果が全然ついて来なかったんですけど、最後の最後は4回生全員でメダルを取りたいと意気込んでいたので、それが叶ってとても嬉しかったです。

伊藤 全日本2連覇の期待と重圧のある中で、結果を残せたという事です。最後の最後まで自分を高めていたので、それが結果になったのが嬉しかったです。

ー大会中にチームメイトとの印象に残っている事は?

髙瀬 試合前にOBの方に栄養ドリンクを差し入れて頂きました。その時に後輩から「飲みますか?」って言われたんですけど、「試合後結果出たら」ってその時は断りました。で、2位という結果を残し、大会後その栄養ドリンクを、後輩たちと乾杯した事が印象に残っています。そのドリンクは高麗人参の味が強くて、あんまり美味しいとは言い切れなかったんですが、その味は今後忘れないと思います。

ー伊藤さんは具体的にどういう事がプレッシャーに変わっていきましたか?

伊藤 関大少林寺拳法部のOBやOGの方に今まで偉大な成績を収められた方が何人もいて、その人達と比べられると、自分はまだまだ肩を並べられてるとは思っていないのでそういうところが少し重圧になっていました。

ー予選会で髙瀬さんの全日本インカレの切符を手にした試合はどんな試合でしたか?

髙瀬 今振り返ったらあの試合は奇跡だったと思います。僕が強かったからとかじゃなくて、周りの後輩たちの声援があったからこそ勝てたんだと思います。

ー全日本インカレで、伊藤さん、髙瀬さん共に全ての試合で白星を挙げていましたが、お互いに意識はしていましたか?

伊藤 僕は優勝しか考えていなかったので、まず自分のいるグループで全勝しなくちゃ始まらない。僕以外では髙瀬が1番ライバルになると思っていたので、髙瀬を基準に攻めの構成を考えてはいました。

髙瀬 伊藤が上がってくるのは、分かっていたのでやっぱりなって感じでした(笑)

ー結果発表の時、下位の入賞者から名前を呼ばれていきましたが、その時はどんな気持ちでしたか?

伊藤 僕は優勝しか狙ってなかったので、ただ呼ばれるなと思ってました。2位で髙瀬の名前が呼ばれた時、「関西大学…」と来たので少しビックリしました。

髙瀬 僕は3位まで名前が呼ばれなかったので、「今回もダメだったか、頑張ったんだけどなぁ」って思ってたら、2位で呼ばれてビックリしました。最初は信じられなかったんですけど、観客席で監督や後輩が喜んでいたので、そこで実感が湧きました。

ーなぜどちらかと言ったらマイナースポーツである少林寺拳法部に入部を決めましたか?

伊藤 全国に名を挙げたいと思って入りました。それが叶って頑張って良かったなと思います。

髙瀬 僕は勧誘が大きかったですね。中高と生物部だったんですけど、大学はやった事がない事をやりたかったので。道着がカッコいいなぁと思ったってのもあります(笑)

ー今まで苦しかった時はありますか?

伊藤 3回生の学生大会終わりですね。その年の春に初めて試合に出て、周りから期待されてる中で優勝して、もっと褒めてもらえるかなと思ってたんですけど、期待されてる分あまり褒めてもらえなくて。もっと弱小校だったら、もっと祝ってもらえたのかなと思いました。

ーそこからどうして立ち直りましたか?

伊藤 その後の祝勝会で山岡さん(17年度卒)に「部活を辞めたい」と相談しました。僕は正直止めてくれる言葉をかけてくれるのかなと思ってたら、山岡さんはあえてだと思うんですけど、「辞めてもいいと思う」ってかけてくださいました。その後、しっかり自分で考えたら「こんな所で終わってたまるか」って考えがふつふつと湧いてきて立ち直る事ができました。

ー髙瀬さんは?

髙瀬 やっぱり3回生の関西学生大会で僕以外の同期が入賞した事ですね。あの時は置いていかれる悔しさと焦りでとても苦しかったです。

ー伊藤さんが学生時代無敗を貫く事ができた勝因はなんだと思いますか?

伊藤 稽古で常に新しい技を研究して、大会の度に新しい自分で臨んでいた所だと思います。優勝し続けているので、当然研究されて対策もしてくる。そういう相手に新しい自分を出せていたので、そういう部分が繋がったのかなと思います。

ー伊藤さんの座右の銘「強者であれ」とありますが、伊藤さんはこの言葉をどう解釈していますか?

伊藤 僕は『ハイキュー!!』が好きで、その中に出てくる言葉なんですけど、強者であり続けるためには努力を重ねなければいけない。その他にも強さを保つためには沢山の要因があると思うので、この短い言葉に沢山の見えない言葉が隠れているんだと解釈しています。

ー少林寺拳法をして良かった事は?

伊藤 一杯友達ができたことですね。色んな人と関わることでたくさんの経験を積む事ができたので。

髙瀬 上級生になると下も上も気を配らないといけないので、大変でしたがこの4年間は今までの人生で1番充実した事ですね。

伊藤 間違いない(笑)

ーお互いの第一印象は?

伊藤 東体育館で座っている髙瀬を見て、真面目やなって感じです。

髙瀬 「強ぇ」ですね(笑)

ーあなたにとって”少林寺拳法”とは?

伊藤 一生忘れられない思い出です

髙瀬 人生の教科書です

ー関大少林寺拳法部で良かったなと思うことは?

伊藤 元気な所。

髙瀬 同じく(笑)。全体的に。

伊藤 今の雰囲気が好き。僕は家族と思ってます(笑)

ー最後に後輩に向けてメッセージをお願いします!

髙瀬 僕は一言で言ったら「諦めるな」ですね。何回負けても、自分が諦めなかったからこの成績が取れたので。諦めなかったら、ちょっと良い事あるぞ(笑)

伊藤 褒められる人間になってほしいですね。優勝した時だけじゃなくて、しんどい事もやりたいと思ってやってる訳じゃないと思うので、ほんの一言でも「ありがとう」と言えたら、その人も楽になれると思います。がんばってください!


▲トロフィーを持つ髙瀬(左)と伊藤

【取材・写真:永津星斗】