【コラム】3年間を振り返って

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入学前に描いた青写真とは大きくかけ離れた3年間だった。勉強一色だった高校時代から「学生記者」として飛び込んだ体育会の世界。カンスポ現役生活を担当していた漕艇のレースで例えて振り返ってみた。

右も左もわからなかったスタートだった。どんどん同期が成長していく中、カメラ技術も文章力もからっきし。大きく出遅れていた。活動に意味を見出せず、「辞めたい」という気持ちが波のように押し寄せ、何度も沈(ちん)しそうになったし、何度もオールを投げ出しそうになった。

だが、3年間漕ぎ続けることができたのはいつも周りの人たちの存在だった。私の担当競技はマイナースポーツばかり。「陰で頑張ってる人の力になりたい」。試合だけでなく、練習にも赴き、いつしか「お前が担当で良かった」。そんな言葉に何度救われただろうか。時には準部員の称号をもらうこともあった。周りの局員に比べると間違いなく、技術も低い。本当に力になれていたのか自分にはわからない。だが、こんなポンコツ記者に対しても暖かく迎えいれて頂いたおかげで、どうにかフィニッシュすることができた。本当に感謝してもしきれない。

高校の体育ではシュートで足がもつれそうになったハンドボール(担当は女子部)、大学入学時に後の主将となる人からの勧誘を無視した漕艇、名前しか知らなかったホッケー、運転免許証すら持っていない自動車、ラグビーの街・東大阪に住んでいるというのに最初はルールもあやふやだったラグビー。私が担当していた5つの競技だ。なぜ担当を希望していたのか、今思えば不思議で仕方ない。ルールも完全には覚えきれていないだろうし、知らないことの方がまだまだ多い。しかし、私の学生生活での大きな基盤となったことは間違いないし、充実した日々を送らせてもらった。私事だが、今後は関大を卒業した後中高英語科の教員免許を取得するために通信制大学に編入する。学生生活はまだ続くが、この3年間の経験は色あせることはない。【柴村直宏】