【コラム】“カンスポ”という名のプレーヤー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

小学1年生から始まった自分の野球人生は、高校3年生の夏に幕を閉じた・・・

 

はずだった。

 

 

関大に進学することが決まり、着慣れないスーツを着て入学式へ。たくさんのパンフレットの中にあった1枚の新聞が自分の目に止まった。関大スポーツ第 266号だ。昨季、リーグ通算 30勝を果たした野球部・石田光投手の迫力ある写真ももちろん印象的だったが、その記事を学生が書いているということが、さらに興味を惹かれた。

 

 

こうして、自分の新たな野球人生が始まった。カンスポに入部するという形で、再び野球と関わることになる。試合に出たくても出られなかった悔しい思いで書いたこともあったスコアがまさか本職になるとは、当時の自分は思ってもいなかった。

 

 

また、自分は色んなスポーツ人生も始めることになった。ルールさえも分からなかった競技の記事も書くようになる。写真のおもしろさもカンスポに入ってから出会った。高校野球ファンが一眼レフカメラで選手を撮る意味を引退してから理解できたのだ。自分の撮った写真が新聞に使われたときの喜びは、野球プレーヤーだった自分が完封で勝利した時の喜びに匹敵する。

 

 

一見、カンスポはプレーヤーを引き立てるサポーターの立場だと思っていた。しかし、見方が最近変わった。プレーヤーのモチベーションを高めてもらうために、写真の撮り方や記事の書き方など創意工夫を繰り返す。そういう意味では、自分もプレーヤーの一人なのかもしれないと気づいた。

 

 

新たなプレー先をカンスポに決めたことを自分は誇りに思っている。野球をしていたころよりも他のプレーヤーの成長を感じられるようになった。プレーヤーであるからには、自分も成長しなければならない。より励むことで、より強いKAISERSを作っていきたい。【金本泰輝】