【陸上競技】手ごたえと悔しさが残った富士山12位

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◇富士山女子駅伝・2018全日本大学女子選抜駅伝競走◇12月30日◇富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場(7区間43.4km)◇

【結果】12位 関大 2時間30分25秒
(1区4.1km:新堂、2区6.8km:森、3区3.3km:大江、4区4.4km:北田、5区10.5km:渡邉、6区6.0km:髙野、7区8.3km:小田)

涙をのんだ杜の都駅伝から約2カ月。このチームで戦う最後の大会を迎えた。結果は仙台と同じ12位となり、悔しさも残ったが、渡邉桃子(経2)が区間7位の好走を見せるなど各々が健闘。来年以降の戦いに収穫を残し、髙野涼夏主将(人4)率いる女子駅伝の1年が終わりを告げた。

1区には1年生の新堂桃子(商1)を抜擢した。自身初の駅伝だったが、序盤から先頭集団の走りに付いていくことができず、16位と苦しいスタート。2区は地元・静岡県での復帰戦となった森紗也佳(経3)、3区は大江美咲(安全2)が務めるも、思うような走りをすることができなかった。

それでもここから意地を見せる。21位で走り出した4区の北田朋巳(人4)が順位を1つ上げると、5区の渡邉が区間7位。好走を見せ、髙野主将につなぐ。「楽しんで走ろう」(髙野)と登りが多いコースで粘りの走り。「最後は気持ちよく走れた」と学生最後のレースを締めくくった。髙野主将の思いを受け取ったのは仙台に続く出場となった小田真帆(政策1)。高低差の激しい難コースで順位を2つ上昇させ、12位でゴールテープに飛び込んだ。

試合後、髙野主将は涙を流してチームメイトにあいさつした。今季はケガ人も多く、ベストメンバーを組めない試合が多かった。「スポーツ選手は誰しもケガとの戦い」(武田夏実駅伝監督)。来季に向けて宿題も残った。だが、下級生が経験を積むなど、収穫も多かった1年ともいえる。この冬で課題を克服し、今年の悔しさを晴らすことはできるか。霊峰富士で流した涙を、無駄にしてはいけない。【文:長尾洋祐/写真:長尾洋祐・多田知生】

▼武田駅伝監督
「(仙台で出場していなかったメンバーを起用していたが?)エース級の選手にケガが多かった分、それ以外の子たちが目標をもってやってくれていた。実力で新しいメンバーに入ったので、層としては厚くなっている。来年に向けて新しい力が台頭しているのはチームとしていいこと。ただやはりスタートで出遅れている。4区までほぼ最下位だったけど、後半で8つ(順位を)上げてくれた。単独走になったときも、しっかり前を追わなければならないという話はしていたので、そこは収穫になったし、粘ってくれた。(2区の森の復帰について)足が痛くなっていて不安な中で、今年は1回も駅伝に出していないので、最後は痛みがある中でもチャレンジさせた。結果は悪かったけど、これを機に気持ちを入れてまた来年頑張ってほしい。(チームとして必要なことは?)今年はケガが多かったので、それに対してのケアなどもいろいろしている。でも、スポーツ選手は誰しもケガとの戦いなので、ケガや体調不良を無くしていくのが課題。力はあるので、それができてベストメンバーが組めれば上位チームと戦えると思っている。来年はそこを取り組んでいきたい」

▼髙野主将
「個人的には反省するところが多いけど、4年間の思いを出して、2つ順位を上げることはできたので、来年にはつなげることができた。順位が16位だったので、とりあえず後ろは見ないで前だけを見て走ろうと思っていた。(レースプランはあったか?)このコースを走るのは3回目なので、そんなに多くのことを考えず、楽しんで走ろうと思っていた。きつかったけど、最後は気持ちよく走れたかなと思います。(4年間振り返って)苦しいことが多い4年間だったけど、後輩やコーチなどに支えられてこの日を迎えることができた。自分はまだ競技を続けるけど、この4年間の経験を実業団で発揮して、今以上に強くなってたくさんの人に恩返ししたい。(同期の北田に対して)辛いこともたくさんあったけど、同期だから夏合宿とかも乗り越えられた。たくさん助けてもらったので、『ありがとう』の一言です。(後輩にたいして)関大の強さはこんなものじゃない。2018年の悔しさを来年は晴らしてください!」

▼北田
「思っていたより下の順位で来てしまって、流れを変える走りはできなかったけど、5区の渡邉に前の見える位置で(タスキを)渡せたのはよかった。目標としては仙台を走ることも掲げていたけど、体調管理の甘さから走れなかったというのがあったので、この2か月は選ばれるようにやっていた。ただ、この2か月の中でも調子のいい時と悪い時があって、思うように走れない時もあったけど、ここで走って終われて本当に良かった。今日で競技自体も引退なので、後悔は残ると思うけど、それをできるだけ残さないように精一杯走ろうと思っていた。終わったという感じは全くない。明日から走らなくていいということはうれしい反面さみしい気持ちもある。(関大での4年間は)ケガや貧血も多かったけど、関大に来れたからこそ全国の舞台で走ることができた。関大に来て本当に良かった。(髙野に対して)今年のチームはなかなか結果を残せなくて、スズ(髙野涼夏)が色々言われることもあったけど、きついなかでも一緒に練習してくれたので、感謝しかないです。関大はもっと上に行けるチームだと思う。一人一人の個性を大切にしてもっと上位へ行ってほしと思います」

▼森
「(地元での復帰戦だったが?)全力は尽くしたけど思うような結果が出なくて、本当に駅伝のチームに救われるような試合になった。(応援は?)今回はパートの仲間が全員応援に来てくれた。沿道でのぼりも持ってくれたので、すごく力になった。(自分の走りは)『期待に応えたい』だったり、『メンバーに選んでいただけた』という思いを持って走ったけど、思うような走りができなくてふがいないというか、情けない気持ちでいっぱい。ただ、下を向いてばかりではいられないので、今日学んだことを今後に生かしたい。(不安はあったか?)選んでいただいたからには不安な要素を持って臨むことが失礼。強気でいようとは思っていた。(先輩に対して)髙野先輩は自分の走りや背中で魅せる形で、北田先輩はかけるべき言葉が分かっている方。マネージャーの佐藤先輩や野原先輩も選手の心に寄り添ってくれた。感謝の気持ちでいっぱいです。来年は、個人でもチームでも飛躍できる一年にしたい。私自身も、走りだけでなく、気持ちだったり身体の面で強い選手になりたい」