【アイススケート】宮原SP首位。細田、十倉もフリーへ進出!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

◇第87回全日本フィギュアスケート選手権大会◇12月21日◇東和薬品RACTABドーム

【女子SP結果】
1位 宮原知子(文3)76.76
10位 細田采花(法4)61.41
19位 十倉日和(人2)51.98

待ちに待った全日本選手権大会が開幕。競技1日目は女子ショートプログラム(SP)が行われた。関大勢は強さを見せつけ、3人共にフリーへの進出を決めた。

第2グループには十倉と細田が登場した。4年ぶりの出場となった十倉。フェンスを両手でたたき、気合を入れてスタート位置へ向かった。冒頭は3回転+2回転のコンビネーションを予定していたが、難易度の高い3回転トーループ+3回転トーループに変更。「この舞台で大技を決めたかった」。果敢に挑戦し、見事に着氷。観客からは大きな拍手が沸き起こる。その他のジャンプも質の良いものを決める。ステップシークエンスでは、ボーカル入りの曲に合わせて丁寧にステップを刻む。最後のレイバックスピンを終えると、ガッツポーズを見せた。


△十倉

「トリプルアクセルを全日本で決めるために続けてきたようなもの」と話した細田。全日本でもSPから大技に挑んだ。時間をたっぷりと使って最初のポーズをとる。そして、演技冒頭のトリプルアクセルをダイナミックに着氷。会場からは歓声が上がる。続く3回転サルコー+3回転トーループ、3回転フリップも成功。軽やかかつ丁寧なステップシークエンスでも見せる。大きなミスなく滑りきり、笑顔でガッツポーズ。観客は立ち上がって大きな拍手を送った。61.41点の高得点をたたき出し、全日本という大舞台で自己ベストを更新した。


△細田

強豪たちが集まった最終グループには宮原が登場。コールされると、観客からたくさんのバナーが掲げられた。宮原は落ち着いてゆっくりと位置についた。曲が始まると同時に宮原の表情は引き締まった。公式練習からミスの多かった3回転ルッツ+3回転トーループの連続ジャンプの着氷に成功する。続くダブルアクセル、3回転ループも決めて会場を虜(とりこ)にする。曲の細かい音までしっかりと表現し、明確なエッジでステップを踏んでいく。最後は美しいレイバックスピンで締めくくった。「緊張していた」と話した宮原。演技後には安堵(あんど)の表情が浮かんだ。


△宮原

ハイレベルな争いとなった女子SP。全日本を悔いなく終えるために、3人は強い気持ちでフリーへ臨む。スケーターなら誰もが憧れる最高の舞台で、素晴らしい演技を見せてくれるはずだ。【文:竹中杏有果/写真:多田知生】

▼十倉
「とりあえず、今できることは全部できたかなと思います。4年ぶりの全日本だったんですけど、楽しかったです!4年前は(全日本に)行けたことにびっくりしていたし、やっぱり心持も全然違って楽しむっていう気持ちがなかったので。今回は、余裕があったのかなと思います。4年前に1回出場しているし、周りを見れる気持ちの余裕がありました。3回転+3回転で挑んだのは、先生に『全日本出るなら3回転+3回転やらないと全然かなわないよ』と言われていたので、それもそうだなと思っていたし、大きな舞台で大技を決めるっていうことを目標にしていたので入れました。決まったときは、『決まったけど、回転不足や~』と思いました(笑)。全部ジャンプを決めた後は、フライングシットが心配でした。やっぱりまだまだ他の人の構成に追いつけていないので、3回転トーループ+3回転トーループと3回転サルコーではちょっと厳しいかなと。今後は、3回転+3回転はもちろんクリーンで跳ぶ、そして加点が付くようなジャンプを跳べるようにしていきたいです」

▼細田
「(トリプル)アクセルを決めるというのが1つの目標だったので、すごくうれしいです。全日本でアクセルを決めるために続けてきたようなものなので(笑)。うれしいの一言です。自分自身でも納得のいくSPだったので良かったです。氷も滑りやすくて、いけるかなという自信はあったので、それがこの結果につながったかなと思います。正直アクセルを降りて、そこから緊張してしまったっていうのもあったので、他のジャンプを失敗してしまったら意味がないと思って、気を引き締めて最後まで滑りました。今日のアクセルは、明日の分も取っておいて10点満点中5点です(笑)。全日本までSPを中心に練習してきたので、このように結果が出てうれしいです。濱田先生には、良かったねって一緒に喜んでもらえて一安心しました。フリーでもアクセルを入れているので、アクセルを決めて他もミスなくノーミスで笑顔で終われるように頑張りたいです。自己ベストを出せました。もう少し点が低いかなと思っていたので、61点も出たときはびっくりしました。初め51点の見間違いかと思って(笑)。公式練習よりは、はまったかなと思いました。観客の人たちが入った方がリンクも明るくなるので、すごく楽しんで滑ることができました。去年はSPでミスしてしまってSPからアクセルを入れればよかったと後悔したので、このままでは終われない、やっぱり全日本でアクセルを跳びたいって思って、今年はSPから組み込んで練習してきました。荒川さん(=荒川静香日本スケート連盟副会長)が『アクセル+トーループを見たい』と言ってくださったのでフリーで跳べるように頑張りたいです。フリーは2本の構成で練習はしてきたんですけど。気持ちは強いので、跳びます(笑)」

▼宮原
「少し緊張している感じだったので、あっという間に気づいたら終わっていたという感じです。全日本に来て、やっと本番でいいショートができたので今日は安心しました。もっといいジャンプが跳べたらなっていうところはあったんですけど、でも今できることは、しっかりなんとかできたんじゃないかなとは思います。少し自分の中で緊張しながら滑っていた部分もあったのですが、大きなミスがなかったので良かったです。今日に関しては自分のやってきたことを少しでも発揮できたかなと思うので、フリーでもしっかり自分の演技をして応援してくださる方々に自分の気持ちと最高の演技をお見せできるように頑張りたいです。公式練習ではすごく体が動いていて、自分が思っている以上にジャンプが軽くて、曲では入らなかったんですけど、曲以外の時はしっかり跳べていたのでそのイメージを持って試合に臨もうと考えていました。(納得いかないのは)練習のほうが流れ良く跳べていたので、そこが少し納得いかない部分です。でも演技のジャンプも悪くはなかったかなとは思います。最初から最後まで足の震えをこらえて滑っている力の入り方をしているような気がして、スピンが終わるまでずっと感じていたのであっという間でした。緊張はしていたんですけど、気持ちは落ち着いて、いつもの注意点を意識して跳ぶことができたので何とか持っていけたかなという感じです。点数はすごく良かったなと思います。滑走に関しては、全日本のSPでは最終滑走で滑ることが多いのでまた引いちゃったって感じで。あまり嫌な感じはなかったです。逆にここでしっかり自分の演技をして、自分に挑戦したいという気持ちでやりました。タイミングやトウのつき方など、普段失敗するときに先生に言われる部分を考えながら滑りました。だんだんいいジャンプになってきたので、ポイントポイントには絞れてきたかなって感じです。試合ごとにいろんな気持ちが沸いてくるので、まだまだ自分観察というかそういうものは必要かなとは思います。いつも公式練習のときは失敗したくないんですけど、昨日も今日もあまり良くなかったのですが、その中でもいい部分はあったので、ひたすら大丈夫って不安を消すようにしていました。フリーはSPとは全く違ったプログラムなので、違う自分をしっかり見せて自分のできることをしっかりとしたいです」