【サッカー】[FC2008]PK戦で敗れ、涙の最後迎える

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◇The KSL Cup2018準々決勝◇対FC EASY02明石◇12月1日◇ビックレイクC◇
【前半】関大0-0FC EASY02明石
【後半】関大0-0FC EASY02明石
【PK戦】関大3-5FC EASY02明石
【試合終了】関大0(3-5)0FC EASY02明石

「PK戦まで持ち込まれて負けてしまった」(米田淳人コーチ)。誰もが予想していなかった結末に、関大の選手や観客は呆然としていた。相手の歓喜の声だけが響く。関大の選手たちはこらえきれなくなった涙でいっぱいだった。運命をかけたPK戦で、後攻の関大は4人目で外してしまい、これ以上引き下がれない状態に。しかし、関大に勝利の女神がほほ笑むことはなく、相手5人目の蹴ったボールはゴールネットを静かに揺らした。1回戦から約2カ月間空き、チームとしてもひと回りパワーアップして臨んだ今試合。「15日の決勝まで全員で戦おう」という山本亮太ゲームキャプテン(経4)の言葉の元、チーム一丸となって戦った。しかし、勝つことはできず4年生はここで引退となってしまった。


「負けられない戦いということで、硬くなっていた部分もあって前半に影響を及ぼしてしまった」(米田コーチ)。前半開始から相手に攻め込まれる時間が目立ったものの、GK小林隆人(文3)やDF北浦太一(情2)が中心となって弾き返していく。攻撃面では開始11分にDF井門林勇(社2)の供給したクロスにMF日高諒也(経1)が頭で反応。その後も、FW武沢亮佑(文1)やMF中堀増朗(人4)を中心にゴールを狙っていく。しかし、得点にはならず後半に折り返した。

△DF山本亮ゲームキャプテン

△GK小林

△DF北浦

△MF日高

△FW武沢

△MF中堀
迎えた後半は調子を持ち直し、ゲームの主導権を徐々に握っていく。後半7分、FW門脇正敏(法4)がドリブルで相手を一人抜き、そのまま左足でシュートを打つが、枠外へ。ゲーム中盤からはFW門脇と交代で入ったFW鐘尾駿介(人4)が積極的にシュートを打っていく。しかし、相手GKのファインセーブやゴールポストに嫌われ、得点には至らない。試合終了が近づくにつれて敵陣のプレーの時間は増えていったが、スコアが動くことはなく、後半終了。勝負の行方はPK戦へ持ち込まれた。

△FW門脇

△FW鐘尾

「全力で蹴ってこい」。そう言い放った米田コーチの言葉とともに、チームは気持ちを入れピッチに向かう。相手チームの先攻で始まったPK戦。関大側の1人目であるDF山本亮ゲームキャプテンは落ち着いてゴールを決め、その後も次々と成功していく。互いに譲らない状況が続く中、ついに命運が分かれる。関大側の4人目、MF中堀が相手の好セーブに阻まれ、はじき出されてしまう。勝負が決まったかのように相手には歓喜の輪が広がる。それでも、関大には誰一人諦める選手はいなかった。最後の最後までGK小林を応援し、祈る仲間の姿がそこにはあった。しかし、無情にも相手が振り抜いたボールはゴールネットへと吸い込まれてく。相手チームの歓声は試合終了のホイッスルをかき消すほどに響いた。その場に呆然とし、一歩も動けない選手。涙のあまり顔を上げられない選手。こみ上げてくる思いや気持ちを抑えることはできなかった。

最後の最後にPK戦で敗れ、関大FC2008の物語はここで幕を閉じた。だが、4年生が残した足跡は決して絶えない。次の代へ受け継がれた思いはきっとチームの背中を押し続け、その先で勝利へ導いてくれるに違いない。【文:濵田将志/写真:柴村直宏】

▼米田コーチ
「(今日の試合を振り返って)負けられない戦いということで、硬くなっていた部分もあって、前半に影響を及ぼしてしまった。そこからよくはなったのですが決め切れなくて、PK戦まで持ち込まれて負けてしまった。(スターティングメンバ―を大幅変更したことについて)登録してなかったメンバーをスタメンに選んだのですが、練習の時からアピールしていて、いいと思ったので使いました。(この2カ間、チームで共有したことは)基本的に守備を徹底して、今日も失点を0で抑えられていたところは大きかった。でも、攻撃の部分では課題が見つかったので、そこはもっと突き詰めればよかった。(今日の試合で良い動きをしていた選手は)途中出場の4回生とかは気持ちが入っていたのでよかった。悔しい気持ちでピッチに入っていって、いいプレーを見せていたのでそこはよかったです。(最後のPK戦は)全力で蹴ってこいと言ったので、そこに関しては全然悪くなかったと思います。(4年生のこれまでのプレーについて)キャプテンの山本亮太はチームのためにずっと動いてくれていて、信頼はずっと厚くて、最後まで中心となってチームのために頑張ってくれました。(来季へ向けて)ここまでやってきて、こうすれば成長していくというなというのが見えたので、フィジカルとかは社会人はすごいので、そこは負けないようにやっていきます」
▼DF山本亮ゲームキャプテン
「(今日は)トーナメント戦という中で、4回としては今日負けたら本当におわりで、15日の決勝まで全員で戦おうという気持ちで臨みました。(今日の試合のチーム全体の動きについて)前半は少し押し込まれていて、動きも少し硬い感じがあって、なかなかスイッチが入っていないというところがあったので、そこは反省点であり、課題だと思います。(自分自身のプレーについて)とても気持ちの部分でやろうと思っていたのですが、競り合いの部分でも結構負けていたので、そこはよくなかったと思います。(今日までにチームで共有したことは)この2カ月間でこの1年間、部活としてやってきていることの確認というのが大半だったので、攻撃の部分の共通理解があったり、守備の部分でも前から(ボールを)奪いに行くという確認の所をしました。(4年間を振り返って)自分自身としては下回生の時はなかなか試合に出ることがなく、自分的にも気持ちがくすぶるというか、マイナスでネガティブになることが多かったのですが、上回生になるにつれて、頑張っている同期に感化させられて、今年はFCのキャプテンをやらせてもらって、なかなか難しいことのほうが多かったのですが、最後までついてきてくれた仲間や同期には本当に感謝の気持ちしかないですし、本当に4年間よかったなというのは率直に思います。(後輩に向けて)FCの後輩は特に試合前とかもうるさくて、元気いいのですが、いざ試合となってしまったら硬くなったり、緊張してしまう子が多いので、どんなところでもしっかり自分の力を発揮できるような準備をもっとやっていってほしい。(先ほど米田コーチと話されていたことは)FCのチームは終わってしまったのですが、TOPチームがインカレであったり、URTRASも全国大会戦っているので、自分たちが今回負けてしまって、マイナスなことを与えないように、しっかりそこは切り替えて、チームにいい影響を与えられるようにしっかりやっていこうということを話しました」
▼DF和田健吾(文4)
「(4年間を振り返って)1、2年生の時はただサッカーをやっているだけで、「全員サッカーで日本一」という目標は考えずにただ自分が好きなことだけをやっていればいいという考えだったけど、3年生になって徐々に4年生の姿とかも見て、サッカー以外の所で自分には何ができるか考えて、それから行動して、それがチーム全体としても結果に出て、個人としても徐々にリーダーシップだったり、上級生としての自覚とか責任が自分なりに芽生えたと思う。4年生は3年の時とは違って、全体を見ないといけないし、責任やその重みも3年生の時よりあるし、そういった部分で4年生は難しく、納得のいく行動もできずに終わった感じがした。4年生を振り返って自分としてはスクールリーダーというのをやっていて、関大サッカー部のスクール活動のリーダーをすることが自分の役割だと思っていて、そこはしっかり全うできたかなと思います。(山本亮キャプテンの存在は)よくやってくれていた。3年生の頃からずっと一緒にサッカーやってきて、キャプテンなって、このFCのために一番動いていたし、他のカテゴリーの練習とかも毎日見に行っていたりして、本当に誰よりも責任感があって引っ張ってくれたことので、誰が見ても一番頑張っている存在であったのは間違いないです。(後輩に何か残したいことは)関大サッカー部はサッカーやっているだけではダメな場所なので、そういった意味で人間的に成長するためにも、一つ一つの行動を自分の考えをもってしてほしい。一つ一つの行動を自分の意思をもってするのが一番人間的成長につながると思う」
▼金井大悟(経4)
「(KSL準々決勝を振り返って)ただただ悔しい気持ちしかありません。試合に出れなかった悔しい気持ちもあるけれど、なによりもチームが勝てなかったことが本当に悔しい。(この2ヶ月の取り組みは)リーグ戦が行われてた期間から、とにかく自分は声出して走って全力でサッカーに向き合ってきたので、同じことをこの2ヶ月でも取り組みました。(4年間を振り返って)全ての感情を味わえた4年間でした。大事な試合に勝って喜んで、上手くプレーできない自分にモヤモヤして、そして、みんなで飲み会して騒いで楽しんで。自分のこれからの人生の中で大切に持っておきたい宝物の様な4年間でした。(山本キャプテンの存在は)キャプテンとしてお手本の様な存在だと思います。オンとオフがハッキリしていました。亮太から厳しい言葉を貰うこともありましたが、それは本当に有難いことであったと思います。本当に尊敬しています。(同期はどんな仲間だったか)言葉には表しにくいですが、自分にとって、とにかくいないといけない仲間でした。各々、道は分かれるけれどこれからもずっと、ずっと一緒に歩んでいきたいと思います。(部活としてはまだ続くがどう過ごすか)とにかく、インカレでチームが全員サッカーで日本一を取れるように頑張ります。後は、残り少ないサッカー人生なので、とにかくサッカーを楽しみたいです。(後輩に向けて)いつも笑顔で!キツくなったら、横には、支えてくれる沢山の同期がいるのが関大サッカー部の素晴らしいところです。みんなで上を目指してください!
▼富永奎輔(経4)
「(KSLカップを振り返って)これまで積み上げてきたものを全て出そうとチームで話し合って挑んだが、前半上手くいかず試合のペースを掴むことが出来なかった。個人としてはベンチスタートだったので、試合の流れをつまむために相手をよく観察しながらチームに貢献できるようにした。(この2ヶ月の取り組みは)守備では連携、距離感、攻撃への切り替えなど攻撃ではサイドからの攻撃、フィニッシュ、ラストパスの質などを意識した。(これまでの4年間を振り返って)今年一年は特に結果が出ず、辛い時期でした。(山本亮キャプテンは)チームのことを1番考えてこう出来るキャプテン。(同期は)愉快な仲間達。(後輩へ向けて)インカレで日本一取れるように。出来る事は全てやろう」
▼DF倉本頌太郎(法4)
「(KSLカップ準々決勝の試合を振り返って)終始、FCらしさを出せなかったと思う。試合に出場している仲間もベンチの仲間も応援している仲間も全力であった。でも、負けてしまった。正直、まだ整理することは出来ていない。(この2ヵ月間どういったことを取り組みましたか)リーグ戦では最終戦までもつれ込んだが、1部に残留することができた。目の前でリーグ優勝をしたチームを見て、本当に悔しかった。シーズンを通して、ビデオミーティングも継続しチームとして取り組んできた。リーグ戦終了後はポジション別で分析して、KSLカップに向けて、準備をしてきた。個人としては、怪我をしてしまったが、1日でも早く復帰するためにリハビリに取り組んだ。宮本やATルーム・病院には本当にお世話になった。無理をしてでも、試合でチームに貢献したかった。(これまでの4年間を振り返って)怪我。この言葉に尽きると思う。4年間を通して、公式戦には2試合半のみ。ただ、この試合は自分にとってかけがえのない時間であった。公式ユニフォームを着ることができて幸せだと思う。怪我をしたからこそ、ここまで関大が好きになれた。怪我をしたからこそ、得ることも沢山あったと思う。(自分たちにとって山本キャプテンはどんな存在だったか)記事になると恥ずかしがると思うけど笑。リスペクトできるキャプテン。誰よりもFCのことを考えてくれていた。1人で抱え込んでしまう時もあったけど。それでも、亮太がいてくれたから、今のFCがあると思う。(ほかの同期はどんな仲間でしたか)愉快な仲間たち。この言葉に尽きます。(部活としてはまだ続きますがこれからどのように過ごされますか)まずは怪我と向き合う。社会人になってもサッカーができるように、リハビリをしたいと思う。(後輩へ向けてメッセージ)もし今、責任を感じているのであれば申し訳ない。この思いを自分たちの後輩にさせないように限られた時間で取り組んで欲しいなと思います」
▼FW門脇
「(KSLカップ準々決勝の試合を振り返って)FWとしてチャンスが数多くあった中で決めきれずにPKまでもつれ込んだこと少なからず責任を感じています。(この2ヵ月間どういったことを取り組みましたか)チーム内の競争に必ず勝ってスタメンで出るために誰よりも全力でやったし、計画を立てながら試合のために試合のビデオを見たり筋トレなど必ず行いました。自信をもって最高の準備をしました。(これまでの4年間を振り返って)「計画とズレ」を非常に感じた四年間でした。四年間明確な目標とプランを練って日々サッカーのために過ごして来ました。計画通り進めることは簡単です。自分が立てたメニューをこなすだけですから。しかし、それを結果につなげる部分で必ず「ズレ」が生じてきます。そこに苦しみ続けた結果がこの最後だったと感じます。ですがこの四年間私が行ってきたことには自信を持っています。これからの人生にも生かしてさらに成長できる糧になると思います(自分たちにとって山本キャプテンはどんな存在だったか)彼とは四年間で一番長く共に過ごしました。ご飯も一番一緒に食べたし、とにかくよくサッカーの話をしました。一人の親友として、ライバルとして切磋琢磨してきました。自分にとっては一番のキャプテンです。(ほかの同期はどんな仲間でしたか)個性溢れる変わり者ばっかですが大好きな仲間なのでもっと一緒に勝ち進みたかったです。(部活としてはまだ続きますがこれからどのように過ごされますか)サッカーが大好きなのでもっともっと上手くなりたいです!(後輩へ向けてメッセージ)サッカーを楽しんでサッカーのために生きてください」
▼FW鐘尾
「(KSLカップを振り返って)親が来てたのでとにかく結果を出したい気持ちでいっぱいだった。16年間どこで試合があろうと応援に駆けつけてくれた親に自分の輝く姿を見せたかった。(PK戦は)キーパーの逆を取ってやろうって気持ちで蹴った。小馬鹿にするとかそういうのじゃないけど、逆を取るのは面白いから。(2ヶ月の取り組み)怪我を治すのを優先させた。早く復帰してチームの為にプレーで貢献できるように準備した。(これまでの4年間を振り返って)何度もサッカーをやめようと考えたけど、同期に会えなくなるのが嫌だったし、好きなサッカーを手放したくなかったから続けれた。色々迷惑かけてしまったけど保手濱コーチにはすごく感謝している。この人は今まで出会ったコーチの中で2番目にすごい。この人の為に結果を出したいって思ったのは初めてでした。関大サッカー部の先輩は尊敬できる人たちばかりだった。俺もそんな先輩達みたいになれてるかな。(山本亮キャプテンの存在)ひとりで突っ走ってたイメージ。もっと俺らに頼っていいのにって思った。だから熱量がみんなと違った。俺は頼りにしてた。(同期はどんな仲間か)お互いを思いやることのできる最高の仲間。だから、悩みをすぐに話せたし、嫌なことあってもそんなこと忘れさせてくれた。(これからの過ごし方)チームが今以上にまとまって、日本一に向けて雰囲気作りに徹する。(後輩へ)大学4年間はあっという間に終わってしまう。プライベートを充実させるのは大事だけど、それじゃ体育会に入った意味無いと思う。毎日顔合わせる仲間だからこそその一瞬一瞬を大事にするべき。今日はきついから…とかできない理由探すくらいならもっとチームの為に行動すべきだと思う。あとは楽しむことかな」