【テニス】日本一まであと一歩及ばずも、越野・大野菜組堂々の全国準V!

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◇平成30年度全日本学生室内選手権大会本戦4日目◇12月1日◇江坂テニスセンター◇

【女子ダブルス決勝】
●越野・大野(菜)1(2-6 6-3 9―11)2中沢・高橋(亜大)

2度のマッチポイントをしのぎ、3度目の相手のマッチポイント。浮き球が越野菜摘(文3)の方へやってきた。バックボレーで仕留めにかかるもネットは越えない。試合後、ベンチに座ると越野、大野菜々子(社2)ともただコートに視線を送った。日本一まであと一歩だった。

第1セットは完全に相手ペースだった。ファイナルの相手は第1シードで全日本インカレ準優勝の実績を持ち、王座準優勝校・亜大のD1を張る中沢・高橋組。越野が「相手を認めすぎた」、と言えば大野菜も「相手を強いと思いすぎた」と振り返る。相手へのリスペクトの念からか積極性が影を潜む。第1ゲームをキープに成功した後は5連続でゲームを失う。ファーストセットを失った。

第1セット終了後、トイレットブレークを要求。「自分たちの持っているものの中で戦おう」とお互いに確認し合った。反撃の第2セット、キープの展開が続き2―1とし迎えた第4ゲームでついにこの試合初めてブレークに成功。その後も手堅くサービスゲームをキープし勝負はスーパータイブレークにもつれこんだ。

セットを追い付いた勢いでこのままスーパータイブレークへと臨みたかったが、3―7とリードを許す展開に。大野菜は「出だしからがっといかなければいけなかった」と話す。しかし、このままでは引き下がらない。諦めず、食らいつき1ポイント、1ポイント差を縮めていく。その姿に応援に駆けつけたOB、保護者、部員から大きな拍手が室内でこだました。それに応えるようにポイントを取る度、声をあげ5ポイント連取し8―7と逆転に成功。

だが、反撃もここまで。最後は相手に意地を見せられ、頂点にはたどりつけなかった。

試合後は悔しさが頭に残った。「申し訳ないっていう気持ちだったし、あんだけ応援してくれるからこそほんまにトロフィーを持って帰りたかった」と越野。大野も「スコア的に優勝が目の前にあったので取り切れなかったのがすごく悔しい」と振り返る。

しかし、2人にとって個人戦では全国で初めて決勝の舞台に進んだ。ペアを結成した昨年は夏関制覇に始まり、快進撃の1年だった。リーグ戦でも無敗と勢いは止まらなかった。対照的に今年は春関、夏関でタイトルを逃すとリーグでも2敗と苦しんだ。だが、人生はいいときもあれば悪いときも必ず訪れる。だから考え方も変わった。越野は「勝ちたいという気持ち以上にこの瞬間を菜々子と力を合わせて頑張るっていう方が今大会は一番強かった」と話す。大野菜も「すごく楽しめた」とお互いの信頼関係がより深まった。

シーズンを全国2位という輝かしい成績で締めた越野・大野菜組。来シーズンに向け大野菜は「インカレ、王座で優勝したい」と意気込めば越野は「ちょっとでも多くパートナー(大野菜)を楽しませることと、もう一つは最高学年なので先輩としてもうちょっと後輩に何かを残していきたい」と最上級生としての覚悟を表した。2人で組むのがラストとなるネクストシーズン。越野・大野菜組にとっても、チームにとっても最高の年にする。【文:三木勇人/写真:遠藤菜美香・三木勇人】

▼越野
「(全国2位の成績について)あんだけ競って勝てんかったのは悔しい。普段の自分たちの練習とか練習環境とかを見直して王座で巻き返したいなと思います。(緊張は)めっちゃしました。(第1セットについて)相手が強いのは分かっているけど相手のことを認めすぎて自分らの出来る範囲外のことをしてしまった。2セット目はコートチェンジをして『自分らのできることの中でもっているものの中で相手と戦おう』って話をしました。ラリーでオーバーペースになり過ぎないことと、バンバンと打つのがいいのかもしれないんですけど、それがある意味自分の中の怖さをごまかすっていこうとになるのでゆっくりワイドとかに展開していこうと思いました。(セカンドセットからスーパータイブレークでの変化は)がんばろう、がんばろうと思いすぎた。2人とも頑張ろうと思いすぎたらうまくいかない。練習通りやっているのが一番強いかも知れない。あんまり背負い過ぎたらあかん(笑)。(拍手は)力になった。後ろを見ればいっぱい仲間がいた。(試合終了後の気持ちについて)ほんまにごめんと思った。申し訳ないっていう気持ちだったし、あんだけ応援してくれるからこそほんまにトロフィーを持って帰りたかった。ごめんなさいという感じ。(今年1年振り返って)菜々子と組んでいて大きく変わったのはめちゃめちゃ当たり前のことだけどペアのことを一番に考えて自分は勝ちたいという気持ちもあったけど、それ以上にこの瞬間を菜々子と力を合わせて頑張るっていう方が今大会は一番強かった。王座の3決のときにコートチェンジのときにいろいろ考えすぎて号泣してそのときに菜々子がすごく励ましてくれて今まで自分が先輩やから頑張らなという気持ちがあった。いいことだけどそれで変にしんどいときやこわいときにこわいっていうときに菜々子に言わなかった。今回の試合のときは嘘ついてやるのやめよって思ってこわいときはこわいし菜々子のことを信じるために自分のことも言いました。お互いでどっちかが上がって、どっちかが下がってということがなかった。お互いの波がなく、2人で一緒にいけた。(来年の目標は)ちょっとでも多くパートナー(大野菜)を楽しませることと、もう一つは最高学年なので先輩としてもうちょっと後輩に何かを残していきたい。自分も頑張りたいけど、自分も後輩のことも見て自分が頑張ることはできるけど、周りのことを見ることを苦手やから関大のチームを育てます。もっと貢献できるようにします。(関東と戦う上で自信になったこと)ラリー力とかは関東も強かったけど自分も負ける気はしなかったのでそれは自信になりました」

▼大野菜
「(全国2位の成績について)スコア的に優勝が目の前にあったので取り切れなかったのがすごく悔しい。でも、すごい自信にもなったので貴重な体験をさせてもらいました。(緊張は)試合前はしました。(第1セットについて)相手を強いと思いすぎたことと、自分たちから結構ミスしてしまっていたので、ミスを減らして自分たちから展開できるようにしたい。(第2セットから意識したこと)ポーチが試合を重ねるごとにどんどんよくなってきていたのでチャンスがあったらボレーを決めにいこうとは思っていました。ファーストセットの出だしやスーパータイブレークの出だしがやっぱり最初にがっといかないといけなかった。次の試合から絶対になくしていかないといけない。(今年1年振り返って)良い時期もあったんですけど、なかなか難しい時期もあってこの全国大会で優勝まであと一歩までいったことはすごい自信になるし越野さんと組めるのもあと少しなので絶対いい結果をだしていきたい。気持ち的に今回の大会はすごい楽しめました。しっかりと次につながる戦い方ができた。(来年の目標は)個人としては越野さんとインカレ優勝。団体ではリーグ、王座優勝したいです。(関東と戦う上で自信になったこと)ベスト4まで関西の大学だったんですけど、最後2試合は関東の大学との試合で自分たちのテニスが通用するということが分かったのでそれは良かったです」