【バレーボール】服部「関大女バレに入って良かった」 挑戦し続けた1年間に幕

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◇第65回秩父宮妃賜杯全日本大学女子選手権大会3回戦◇対青学大◇11月29日◇大田区総合体育館◇
[第1セット]関大23―25青学大
[第2セット]関大17―25青学大
[第3セット]関大21―25青学大
[セットカウント]関大0―3青学大

最後まで挑戦を続けた1年間が幕を閉じた。

2試合連続でストレート勝ちを決め、勢いに乗る関大。今年のスローガンは「Over〜今までの関大を越える」。春に初の優勝で過去を越え、残る目標は全日本インカレ8強のみ。準々決勝進出をかけ、3回戦で対峙(たいじ)したのは前回大会の女王・青学大だ。そんな関東の強豪相手に対しても「決して勝てない相手ではない」(服部愛果主将=法4)。挑み続けた1年間の集大成を見せるため、臆することなく試合に臨んだ。

開始から前の試合絶好調だった江口夏鈴(人2)、石田成実(人2)を中心にポイントを重ねる。さらに、米倉実咲(社4)、坂実莉(情2)が、セッター川西花菜子(人3)と息の合った速攻で相手の守備陣を翻弄する。しかし、相手も女王の維持を見せ中々リードを奪えない。すると、終盤立て続けに3つのブレイクを許し突き放される。


△江口

▽川西

△坂

△米倉

だが、前日の芦屋大と同様関大の反撃が始まる。決めて欲しい場面で服部が得点を奪うと、石田、江口がそれに続き4連続ポイントで逆転に成功。昨日の再現かのような展開にスタンドも活気付く。しかし、すぐさま同点に追いつかれると石田のスパイクは不運にもアンテナに当たり、勝ち越しを許してしまう。それでも、あと1点取ればデュースに持ち込める場面。相手のサーブをしっかりとレシーブをすると、そのボールを受けた川西は江口にトスを上げる。江口はプレッシャーの中、右腕を振り抜き相手のブロックに当てた。そのボールはアンテナに当たった様に見え、関大のポイントかと思われたが、審判が得点を認めたのは青学大。「あそこで決めきれなかった」。少し不運な形で欲しかった第1セットを落としてしまった。


△服部

△石田

「嫌な流れを引きずってしまった」(服部)。第1セットを取れないと今季の勝率は3割ほどに格段に落ちてしまう。ここから流れは完全に相手のものに。関大のスパイクを、ユニバシアードで1番を背負った及川(青学大)にことごとく防がれる。さらに、相手の決定力のあるスパイクで立て続けにブレイクを許す。それでも土壇場で3連続ポイントを奪うが、「慣れるのが遅かった」(服部)。大差で第2セットを落とす。

次がこのチームで戦う最後のセットになるかもしれない。そんな中でも服部は「自分らのやってきた事をしっかり出そう」と、チームを鼓舞し続け、笑顔を欠かす事はなかった。

序盤、青学大は2セットを取った勢いそのままに2度のブレイクを奪い、リードを広げていく。それでも、江口、原幸歩(文2)、石田ら2年生が4年生に恩返しをするかの様に立て続けにポイントを奪い、逆転に成功。ようやく勢いを取り戻す。しかし、サーブに崩され再び勝ち越しを許してしまう。最後は3連続ポイントを奪われ、服部女バレ最後の試合はストレート負けで終わった。


△石田

最後まで挑み続けた服部女バレ。指導者不在の中でも自分たちのバレーを極めて、過去最高の歓喜を掴み取った。全日本インカレこそ目標まであと一歩のところで散ったが、服部は「関大女バレで良かった」と笑顔で応えた。名実ともにこの代が関大史上最強のチームとなった事は間違いない。しかし、部員を牽引し続けた4年生の背中を追い続けた下級生たちなら、きっとこのチームまでも越えて更なる高みをつかめるはずだ。服部たち4年生から様々な思いを受け継いだ新生女バレの戦いはもう始まっている。【文/写真:永津星斗】

▼服部主将
「青学大は、どこが強かったとかはないけど関東にある攻撃に慣れてなかった。慣れだした頃には遅かった。やった事ないけど、自分らのやれる事をしっかりやったら勝てると思うからやり切ろうとして試合に臨んだ。(第1セット最後の判定は、)納得していない部分もあるが、あそこで決めきれなかったのは痛かった。第1セット取れなかったの大きかった。最後のセットの前に自分たちのやってきた事をしっかり出そう。最後とか言わずにやり切ろうとだけ言った。引退試合としてはそれができていたのではないかなと思う。関大バレー部の良いところは、みんなが一生懸命で誰かに言われてやる事はなくて、自分たち自主練を考えて、先輩後輩関係なく言える事。みんなで拾ってみんなで勝ちに行けるところが好きだった。関大女バレに入って良かった。良い経験をさせてもらった。後輩には最後まで付いてきてくれてありがとうと言いたい。あとは、がんばれ!(笑)」

▼米倉
「昨日の芦屋大戦を勝って、目標のベスト8まであと1つなので、みんなでもう楽しんでいこうという気持ちで試合に臨んだ。相手の青学大は、前日の試合で帝塚山大にフルセットの末勝ってて気合いが入っていた。自分たちの攻撃は決まっていたけど、レシーブする事が出来なかった。自分たちは第1セットを取ったら勢いが出るチームなので、やっぱり最初落としたのは大きかった。みんなしっかり決まっているのは決まっていたから、みんなの強みである繋ぎがもっと出来ていれば良かったのかなと思う。相手に気持ちよく決めすぎさせた。みんなバレーを楽しめる所が関大の1番良いところ。愛ちゃん(服部)は、自分が1番楽しんでバレーをする様にしていたと思うし、締めるところはしっかりと締めていた。試合で愛果と一緒になっている時は、頼れるので自分も思いっきりやれた。最後に出しきれなかったのは悔しいところだけども、後輩たちを信じてプレーすることはやり切ったと思う。後輩たちは、気持ちを出してくれる子が多い。みんな1回生までみんなかわいい後輩なので、この悔しい思いをプラスに変えてがんばって欲しい」

▼尾﨑幸奈(人4)
「1番最初に立てた目標がベスト8だったので、それに向けて全力で勝ちに行こうという意気込みでいった。相手にブレイクされるとキツイからしっかりとブロックとレシーブの関係をしっかりとしようという事と、相手の4番(及川)が後ろにいる時にブレイクを取れるようにチームで話し合った。第1セットの最後は何とも言えないけど、やっぱり落としたのは大きかった。結果に納得していない訳ではないけど、もっとやれたのかなという思いもある。自分たちで考えてやれる事が良いところ。愛果は、プレーでも見せてくれるけど、部員に心配りがしっかりと出来ていていい主将だったと思う。(後輩たちには)、もちろんチームが勝つことも大事だけど、それ以上に大事にしてきた事があるので、後輩たちにはそれを伝統にして関大女バレらしいチームになって欲しい」

▼川嶋志穂(政策4)
「青学大は自分たちの山で1番の強敵だと思っていたので、東京に来る前に1回どういう選手がいるのか確認した。そして、前日に相手がローテごとにどんな攻撃をしてくるのか、サーブキャッチからの攻撃、どういったコンビを組んでくるのかという事をメンバーだけでミーティングを行った。あと、ベンチとかのメンバーも確認した。第1セットを取れていたら勢いがついていたと思う。そんなに後悔している事はないけど、1セット目も2セット目も出だしがやっぱり悪かったから自分たちの流れに持って行けなかった。あと、終盤に流れが切れてしまったら、気持ちも切れてしまうことがもう永遠の課題なのでそこから立て直していればという気持ちもある。この試合は勝てたと思うので、ストレートで負けてしまったことは少し悔しい。(関大バレー部の良い所は)最後にこんなになるとは思ってなかったけど、チーム愛があるのと、先輩とか周りの人に応援されるのも実感できるのもこのチームだったからこそだと思う。後輩たちには、応援されるチームを作って欲しいと思う。自分も応援するので!」

▼山野実夏(人4)
「(青学大は)去年優勝しているという事もあるんですけど、自分達が目標にしてきたベスト8というのを1年間言い続けていたので、もう常に挑戦するという気持ちでこの試合に臨んだ。1回戦、2回戦共にストレートで勝っていたので、初心に戻ってもう一回見直そうと言っていた。第1セット取れたらやっぱり勢いは出ていたと思う。自分たちの強みでもあるので。最後の判定は表現するのが難しいんですけど、それまでにポイントを取り切れなかったという事も言える。1セット目取れていたら勢いがついていたので、2セット目も離されることはなかったのかなと思う。関大女バレの良いところは、他の大学と比べて人数が多いのは一緒なんですけど、その中でもみんなで練習してみんなと同じ練習をするという点では関大で良かったと思う。(服部は)ほんとに言うことないです。レギュラーメンバーだけじゃなくて、ベンチとかサブの最後の1人までコミュニケーションを取っていたので、誰からも信頼のあるキャプテンだったと思います。(後輩たちには)誰が上になっても自主性を持ってやるという事は変わらないと思う。この1年間でかなりその自覚がついたと思うので、それを続けて来年もまた目標に向けてがんばって欲しいなと思います」